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戻されていないもの nw+
2025/08/19 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
夜があれほど重く沈むとは、あのときまで知らなかった。 中学二年の冬、京都への修学旅行。古い木造旅館に泊まり、軋む廊下の音にいちいち騒いでいた。二日目の夜、夕食と風呂を終えたあとの自由時間、隣室の連中と ...
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泊まらなかった理由 rw+4,799-0114
2025/08/19 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
転職して半年。部署は違うが、喫煙室でよく顔を合わせる五つ上の先輩と親しくなった。 最初は会釈を交わす程度だった。だが、似たような苦手上司の話をぼやいたのをきっかけに、自然と同じ時間に煙草を吸うようにな ...
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《知っていた人》nw+
2025/08/18 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
義両親に呼び出された日のことを、私は忘れられない。 春だった。花粉で目がかゆいはずなのに、それよりも先に、玄関の空気が喉を締めつけた。 応接間のテーブルに封筒が三つ並んでいた。 ひとつは、私のメールの ...
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判断しただけ rw+2,745-0120
2025/08/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれから六年が経った。 岡山の夜のことは、記憶の底で湿った石のように沈んだまま、動かずに残っている。忘れたつもりでいても、何かの拍子に指先が触れると、冷えだけが伝わってくる。 今年、Nと再会したことで ...
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先に呼んだのは誰か nw+
2025/08/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、湿り気を帯びた夜だった。 雨は降っていないのに、空気だけが濡れていた。息を吸うたび、肺の奥で水が鳴るような錯覚があった。 友人の田代と、部屋で飲み直そうという話になり、コンビニ袋をぶら下げてマ ...
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塩は乾かなかった rw+4,458-0211
2025/08/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれは数年前のことだ。 社員十人にも満たない、小さな会社で働いていた。外から見れば威勢がよく、勢いだけで走っているような会社だった。だが内側は違った。社長は派手好きで、金の動きは荒かった。数字の話にな ...
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残ったほう rw+2,301
2025/08/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
五年前の秋口のことだ。 大学を辞めて地元に戻ったばかりの頃、短期で入った老人ホームの夜勤で、年上の職員から奇妙な話を聞いた。 深夜の仮眠室。白い蛍光灯が低く唸り、紙コップのコーヒーがやけに苦かった。 ...
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西はこちら側 nc+404-0201
2025/08/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
危険人物扱いされるのが怖くて、誰にも言えずにいた。でも、そろそろ限界かもしれない。 五年前から始まったんだ。きっかけは、テレビで野球を見ていた夜。気がついたら目の前のテーブルに、一枚の紙切れがあった。 ...
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敷地外の部屋 rw+3,098
2025/08/16 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
もう四十年も前の話だ。 埋立地にできたばかりの団地に住んでいた。空き地ばかりで、風が吹けば砂が舞い、自転車で同じ道を何周もしているだけで日が暮れた。昼間でも静かで、人の気配より潮の匂いのほうが濃かった ...
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死角の扉 rw+2,668-0217
2025/08/16 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを口に含んだ瞬間、喉の奥にいやな感覚が残る。甘いはずなのに、どこか粉っぽい。 あれから一年が過ぎた。 七月の終わりだった。暑さが飽和して、夜の空気まで重く沈んでいた ...
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空白はいつも隣にいる nw+449-0116
2025/08/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの男から話を聞いたのは、深夜の喫茶店だった。 照明は弱く、空調の効きが悪いのか、店内には湿った空気が溜まっていた。 彼はグラスの縁を指でなぞりながら、思い出すように、途切れ途切れに語り始めた。顔色は ...
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黒い三角の飛行機 #2,176-0221
2025/08/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
愛知県黒い三角の飛行機【ゆっくり朗読】 UFOの話もあったので、自分の体験をひとつ 301 :本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 08:27:47 ID:OsJCGR1o0 自分が中学生のと ...
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ビデオの中の友人(6)#1,722
2025/08/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(6)あとがき【ゆっくり朗読】 B著です。ホラーテラー『ビデオの中の友人』の後書きです。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 まぁ、後書きというより、その後。 Tが ...
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橋の下に埋めた名前 nw+
2025/08/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
両親が営んでいたのは、町で三代続く文具店だった。 ノートや鉛筆のほか、小中学校への納品も請け負っていたから、うちは自然と町の内側にいた。役場の職員、地元議員、消防団、葬式帰りの親戚連中。レジ越しに交わ ...
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弟と行くから nw+455-0206
2025/08/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
その日の朝も、夏の湿気が肌にまとわりついていた。 中学二年だった俺は、陸上部の朝練のため、夜明け前に家を出るのが日課だった。階下を通ると、弟の布団は空だった。珍しいことではない。弟は昔から、机の下やタ ...
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一拍遅れる足音 rw+3,229
2025/08/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
深夜二時を回ると、あの病院は生き物のように息を潜めた。 医師になって間もない頃、大学の関連で地方の精神病院に当直へ出されていた。昼間はただ古びているだけの建物が、夜になると別の構造を持ちはじめる。湿気 ...
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腹の奥から伸びる手 rw+1,837
2025/08/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
母の実家は寺だった。 東北の盆地にある小さな寺で、夏は湿り気を帯び、冬は音が消える。私は三歳になるまで、母とそこで暮らしていた。 寺には子どもの癇を祓うまじないが伝わっていたらしい。祖母は檀家が訪れる ...
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ビデオの中の友人(5)#1596
2025/08/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(5)代償【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後4です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 前々々々作からの著者T(本文中「オレ=○○ ...
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黒い画面の余地 nw+333-0217
2025/08/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
テレビを買ったのは、寮に移って四か月ほど経った頃だった。 部屋には何もなく、夜になるとやけに静かで、物音が自分の呼吸だけになるのが嫌だった。だから深夜、眠れないときに流しっぱなしにしておける安物のテレ ...
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五月の刃 rw+6,131-0216
2025/08/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
五月の節句の頃のことだ。 あの家には、仏壇のある部屋があった。昼でも薄暗く、線香の匂いがいつも畳に染みついている。その部屋にだけは、子供の俺も勝手に入らなかった。 その年、俺のために兜飾りが用意された ...
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足跡のない雪 rw+1,286
2025/08/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
夜ごとに鳴る声よりも、いま思い出して汗ばむのは、最後に見た「あれ」の在り方だ。 東北の外れ、地図を拡大しなければ出てこないような小さな集落で、私は一年も暮らしていない。 第二子を産んだ直後、横浜から夫 ...
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ビデオの中の友人(4)#1436
2025/08/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(4)復讐【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後3です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/06/16 前々々作からの著者T(本文中『オレ』)が2 ...
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三人目の記憶 nw+
2025/08/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
七月の終わり、土曜日の午前中。 Aから連絡が来る。十年前から変わらない文面で、「今年も行くぞ」とだけ書かれている。 年に一度しか会わない友人が二人いる。 AとB。高校の同級生だった……はずの二人だ。 ...
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見てしまった者 rcw+5,921-0108
祖母の葬式の日のことだ。 あれから長い時間が経った。けれど、あの日の一場面だけは、古い写真のように色も動きも変えず、頭の奥に貼り付いたまま残っている。思い出そうとしなくても、ふとした瞬間に勝手に浮かび ...
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ビデオの中の友人(3)#1672
2025/08/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(3)準備【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後2です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/06/12 前々作からの著者T(本文中「オレ」)が20 ...
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覚えていてね nw+402-0217
2025/08/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
わたしには、男だった頃の記憶と、女だった頃の記憶がある。 どちらが先だったのかは思い出せない。思い出そうとすると、必ずどちらかの季節が崩れる。夏のはずなのに、窓から入る風は冷たく、白いレースのカーテン ...
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ビデオの中の友人(2)#1793
2025/08/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(2)原因究明【ゆっくり朗読】 Bです。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/05/31 ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後1です。 前からの著者T(本文中「オレ」)が2 ...
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止まらない手 nw+
2025/08/10 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
大学三年の夏だった。 蝉の声が空に張り付いて離れないころ、俺はジェンベのサークルにいた。手のひらの皮が剥け、豆が潰れても叩き続けた。音を出すというより、何かを叩き起こしている感覚があった。リズムを合わ ...
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ビデオの中の友人(1)#2,273
2025/08/10 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(1)【ゆっくり朗読】 去年の夏に体験した話。 原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」2012/02/19 01:58 最初に言っておくけど、実話だから短いしつまらないかもし ...
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一歩ずれる nw+
2025/08/09 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
たぶん、あれは中学のときだ。 友人のTのことを、今でもふと思い出す。 当時は変なヤツだな、で済ませていた。今ならもう少し、ちゃんと怖がってよかったんじゃないかと思っている。 最初にTを変だと思ったのは ...
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行けと言った夜 nw+
2025/08/08 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
私はいま、夫と子どもと一緒に地元の集落に暮らしている。 山と田畑に囲まれた、夜になると蛙と風の音しか残らない土地だ。都会から移住してきた人は口をそろえて「星がすごい」と言う。でも私は、もっと別のものの ...
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七月六日の現場で会った男 rw+4,598-0205
2025/08/08 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 事故・事件
東京都これは、今でも思い出すと背中の内側がゆっくり冷えていく、平成十一年七月六日の夜の話だ。 当時、俺は大学の夏休みを利用して、常磐新線の敷設工事に日雇いで入っていた。いまの呼び方で言えば、つくばエクスプレ ...
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着せるための場所 rw+2,139-0113
2025/08/08 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれが夢だったのかどうか、もう確かめようもない。 ただ、足の裏にまとわりついた土の冷たさと、畳の目に深く染み込んだ線香の匂いだけは、今でもはっきりと身体に残っている。 私が七つのときのことだ。両親に連 ...
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戻された席 nw+
2025/08/07 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの夏の入道雲は、逃げ場のない白さで空を塞いでいた。 二〇二五年六月、私はほとんど食べられなくなった。食欲がないのではない。喉が拒んだ。水すら通らない。検査は増え、数値は並び、結果は「異常なし」か「経 ...
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影の家系 #1,814
2025/08/07 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
オンドウサマ【ゆっくり朗読】 元嫁の実家の本家筋にあたる家が、代々女が当主になる家らしい。 259 :本当にあった怖い名無し:2011/07/27(水) 12:34:05.24 ID:udysT07m ...
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祀られない神 rw+2,974-0211
2025/08/07 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
霊なんて、子どもの遊びか都市伝説だと思っていた時期がある。 今は違う。断言はできないが、否定もできない。きっかけは、幼い頃に体験した、家に伝わる妙な風習だった。 父方の家系には代々続く「顔見せ」という ...
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葬式のあとに来たもの nw+
2025/08/06 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれが見えるようになったのが、いつからなのかは思い出せない。 はっきりと輪郭が浮かぶことはほとんどない。四十九日を迎えるまでのあいだ、亡くなった人は時折、こちら側に薄く残る。その名残が、ふとした瞬間に ...
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『3.11』とタイムスリップ・ゾーン #5,889
3.11時空の揺らぎ現象【ゆっくり朗読】 東日本大震災の被災地で『時空の揺らぎ現象』が起きていた。 アメリカの超常現象誌『アトランティス・ライジング』2011年9・10月号に掲載された英文の取材レポー ...