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中編 洒落にならない怖い話

ゴーストは量子化ガンダムの夢を見るか?

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Does a ghost have a dream of quantization Gundam?

俺の地元は宮城の仙台なんだが、大学四年の頃に友達と面白半分で「幽霊はデジタル化されるのか?」という実験がしたくて、地元で有名な八木山橋にビデオ撮影にきた。

2005/08/02(火) 05:46:06 ID: fIW9/HvJ0 Be:

八木山橋についてはググってくれればわかると思うので、軽く説明させてもらうと

  1. 昔はつり橋で、自殺の名所だった
  2. つり橋じゃなくなっても自殺者が後を絶たなかったので柵を作った
  3. 橋の下は竜の口という谷になっており、十年程前に閉鎖(がけ崩れの危険があるためと公表してあるが、自殺した人の遺体が回収しきれずに多数あるためのとの噂も)

ビデオを撮影した時期は八月ごろ。

時間は午前一時を過ぎてた頃だったと思う。

友人の車で八木山橋に向かい、橋から少し離れたところに停車して歩いて橋に向かった。

当日は天気がよく、星が綺麗に見えてたのを覚えている。

橋に着いて車が来ないタイミングを見計らって撮影を開始。

友人はフェンスを背にして、仙台の夜景をバックにポーズを取ってた。

俺はビデオを三脚に固定し、10分ほど撮影してたが途中で飽きてタバコをふかしてた。

さらに暇になったので、カメラ固定で録画ボタンを押してるまま、俺も友人の隣に行って一緒にタバコをふかしたりふざけあっていた。

30分ほどしたら二人とも飽きてしまったので、停止ボタンを押してビデオを止め、友人のアパートへと帰った。

この帰る時点での時間は午前一時三十五分くらいだったと思う。

友人宅に戻り、早速上映会開始。

……案の定画面には友人がふざけたことしてる姿が映ってた。

撮影して野次を飛ばしてる俺の声ももちろん入ってる。

10分ほど経過して、飽きた俺が友人と二人で写ってる場面になった。

この直後、画面右に白い物が写ってた。

背景が夜景だけに、光の加減で写ったのであろうと最初は思ったが、動きがどうもおかしい。

よく見ると、何か布のように見える。

その布はだんだんと左によっていき、その全貌が見えてきた。

白いスカートだった。

だんだん左に行くにつれて、全貌が見えてきた。

白いワンピースをきた女性が画面の中に入ってきた。

入ってきた位置からして丁度このような感じ

もちろんであるが、当時の俺たちはそんなのを見なかった。

女性はうつむき加減で画面におり、白いワンピースに裸足、長い黒髪だった。

カメラに背を向け、俺と友人の間をすり抜けると、フェンスの手前まで歩いてきた。

そしてそのままフェンスを登り始めた。

フェンスの上部は「ねずみ返し」のような構造になっており、さらに鉄条網があって普通には超えられないようになっているが、それが無いかのようによじ登って行く。

そしてそのまま橋の下に落下……

画面を見てる俺と友人は呆然。

その時には何が起きたのか分からなかった。

画面では俺と友人がふざけていて、見てる俺たちは凍り付いていた。

女性が落ちた10数秒後、また女性が画面右から現れた。

最初と違う点は、以下の通り

  1. ワンピースが血まみれ
  2. 髪の毛がボサボサ
  3. 皮膚の所々が裂けてる&腫れあがってる
  4. 内臓を引きずってた

表情は相変わらず分からない。

間違いなく「落ちた」と分かるような姿で再び現れ、またもや俺と友人の間をすり抜けてフェンスによじ登り、そのまま落ちていった。

そしてまた画面右から現れ……
と、どんどん悲惨な状態になって現れては落ちての繰り返し映像になった。

友人に被ってた。正確には俺と友達の間ね。

何度落ちただろうか。白かったワンピースは赤茶色に染まり、見るも無残に敗れていた。

左足も折れてたような気がする。今まで見たどんなグロ画像よりもグロいのが画面に写ってた。

また落ちるのかと思ったら、フェンスを登る直前に動きが止まり、画面を振り向いてきた。

その時に初めて顔を見たのだが、両目が無かった。

正しくは「両目がある場所が空洞になっていた」感じかな。

そしてそのまま画面に向かって歩いてきた。

カメラは人の胸の高さ150cmくらいに固定してたので、女性が近づくと画面一杯に女性の服が映った。

写った部位は丁度乳~鎖骨らへん。

この部分も血まみれ&変色してグロかった。

女性が画面に近づいたと思ったら、カメラのアングルがスーっと上に上がった。

感覚としてはカメラを持ち上げた感じ。

そしてそのまま女性の顔のドアップが画面いっぱいに……

女性は何かぶつぶつ呟いていたが、よく聞き取れなかった。

口がボソボソと動いて、間違いなく何かしゃべっていた。

そしてそこで撮影が切れたようで、砂嵐になった。

当時は帰るまでキチンと撮影状態にあったので、なぜ勝手に撮影が終わってるのか、なぜ砂嵐になってるのか見当もつかなかった。

この映像を見た後、二人でしばらく凍ってたが、とりあえず寝て明日教授に見せようと結論を出したところでお互いに寝た。

友人は二階の寝室へ、俺は布団とタオルケットで寝た。

精神的に疲れてたせいか、すぐに眠れたと思う。

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ふと目が覚め、首を動かして時計を見たら四時ちょっと前だった。

俺は寝る時に横を向いて寝る癖があるのだが、その時に人生で初めて金縛りにあった。

首を動かして時間を確認し、またもとの位置に戻した時に金縛りにあった。

目の前には足が見えた。

目しか動かせる状態で、視線を↑に向けると白いヒラヒラしたのが見えた。

「あー、ビデオに写ってた女性か」

俺は冷静にそんなことを思ってしまったのを覚えている。

目は閉じようと思っても閉じられなかった。ただ、瞬きだけはできた。

スカートを確認し、視線を目の前の足に戻した所で、女性の足を血がツツーと流れ落ちてくるのが見えた。

布団はみるみる染まって行き、だんだんと染みが広がっていく様子が分かった。

横を向いてる俺の耳~頬にかけても、血が垂れてきてた。

血と分かった理由は、明らかにヌルっとしていて、生暖かかったからだ。

それがポツポツと垂れてくるのが分かる。

もうガクガクブルブルしてしまい、パニック状態だった。

もう帰ってくれと思った時に、目の前にビデオでアップになった女の顔が現れた。

正確には、俺の枕もとに立ってたが、立ちながら俺の顔を覗き込むようにして見て来た……

そんな感じ。

鼻と鼻がくっつきそうな距離まで近づかれて、何かをブツブツ言い始めた。

この距離でいても、鼻息どころか声を出した時の息さえ感じなかった。

最初は何を言ってるか分からなかったが、徐々に聞き取れてきた。

「……見てたよね?……ずっと見てたよね?……何で?……何で?」

この言葉を聞き取れた所で気を失ってしまったらしい。

気が付いたら時計を見た時から30分程時間が経っていた。

布団には血の後はおろか、足跡も何も残っていなかった。

恐る恐る布団を出て、友人の部屋に報告に行った。

友人の部屋に入ると、友人は部屋の隅で膝を抱えてうずくまってた。

「スンマセンデシタ、スンマセンデシタ」

こんなことを繰り返してた。

友人を連れて下の部屋に下りて、明るくして落ち着かせたところで話を聞いた。

友人は寝る時には仰向けになって寝る癖があるらしく、当時もあお向けで胸元までタオルケットをかけて寝ていたそうだ。

ふと夜中に目が覚めたら金縛りにあってたらしい。

動けない!と思った時に、両足を誰かにつかまれたそうだ。

その手は血のようなものでヌメってたらしく、非常に気持ちが悪かったと言ってた。

その掴んでる手がどんどん上に上がってきたそうだ。

足首→もも→腰→胸元……と

どんどん布団の中から這い上がってくる感じ。

丁度こんな感じで布団と友人の間を上がってくる感じ。

視線を胸元に移したら、何かがこっちを凝視してたそうだ。

それで怖くなり目を閉じたらしい。

その直後にガバっと一気に這い上がってきて、顔を付き合わせるような感じになったらしい(そういう気配がしたそうだ)

びっくりして目を開けると、目の前にはビデオに写ってた女性がいた。

俺の時と同じように、何かブツブツとしゃべってたらしいが、友人には聞き取れなかったらしい。

友人の記憶はそこでプッツリと途切れて、俺が部屋に来た時になぜ部屋の隅にいたのかさえ覚えていなかった。

その日のうちに大学の教授にビデオを送り、この体験を話した後で「自己責任で見て下さい」と付け加えた。

数日後に教授から電話があり、「お前たちだけしか写ってないぞ?」と言われた。

夜中にも変なことは起きなかったようで、俺と友人の話は鼻で笑われた。

それ以来このビデオは誰にも見せておらず、友人が今も保管している。

俺も友人もその日以来その女性の霊?には会ってないし、変な体験も無い。

その日以来、霊感が少しばかり強くなった気がするけど……

(了)

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