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迷信と現実の交錯
2024/05/24 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
怪談には多種多様なものがあり、理由のある怪談と理由のない怪談に分類できる。理由のあるものは因縁話や怨霊の話で、理由のないものは天狗や魔の仕業によるものである。特に後者は北国に多く、関東では少ないように ...
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テレパシー実験
2024/05/24 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ある夜、東北地方のとある村で、不思議な体験をした。 心理学が好きな友人の話に興味を持った私は、彼女とテレパシーの実験を試みることにした。二人で遠く離れていても、感情が通じ合うかどうかを試すために、特定 ...
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生気のない美少女
2024/05/24 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺は40代中盤の独身おっさん。 嫁も彼女もいないので、クルマに金掛けまくりの自由な生活をしている。 今借りている駐車場が家からちょっと遠いので、駐車場付きの賃貸物件を探すことにした。 都内でそんな物件 ...
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シルヴァンの守護犬
2024/05/23 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
知人から聞いた話(伝聞) 知人の家には犬がいた。 大型の、ふかふかとした灰色の犬だ。しっぽが妙に長く、耳は垂れていた。犬はだいたい家の中で寝ていた。玄関、廊下、キッチンの床、リビングの窓際。そういうと ...
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古椅子に隠された過去
2024/05/23 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
知人の家には、古びた一脚の椅子がある。 椅子というよりは、一人掛けのクラシカルなビロード張りのソファだ。かつてどこぞのお屋敷の応接間に置かれていたと伝えられているこのソファには、不思議な力が宿っている ...
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古き家の囁き
2024/05/23 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
知人から聞いた話(伝聞) 彼女には、たびたび思い出す古い記憶があった。 記憶のなかの彼女は、おそらくはまだ未就学児。本当に小さい頃の記憶だという。小さい彼女は、廊下にいる。実家の二階の廊下だ。小さい彼 ...
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団地の怪奇現象~落ちてくる人形の右手
2024/05/22 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
知人から聞いた怖い話があった。 団地の一室で、不可解な現象が起きていたのだ。 リカちゃん人形のような小さな右手が、何者かによってばらまかれていた。小指の爪ほどの大きさをした、人の手を模した繊細なパーツ ...
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■怨念に魂を奪われし者の味わう最期の一口
2024/05/22 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
知人から聞いた話だが、その家は餅をおけないという特異な家柄だった。 むかしむかし、その家に代々伝わる因習があった。つきたての餅を家に置いておくと、お化けが現れて盗み食いにくるのだと。そのお化けは、つき ...
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怨霊の呼び声
廊下を響く不気味な足音 伝統的な一戸建ての住宅は、しばしば長い歴史を背負っている。壁には数百年の時を経た木材が使われており、土台にはかつての住人の記憶が刻まれている。こうした古びた建物には、往々にして ...
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恐怖の引き戸~集落に受け継がれる不可解な風習~
集落の風習 知人の家には、古い引き戸と新しい玄関ドアの二つの出入り口があった。これは彼女の故郷の集落に受け継がれる不可解な風習と深く関わっていた。集落で誰かが亡くなると、初七日から四十九日の間、その故 ...
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風呂場の不思議な住人
2024/05/20 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
伝聞:知人から聞いた話(伝聞) 知人の家の風呂には、魚がいる。浴槽に水を溜めておくと、気まぐれに現れるらしい。 彼の家の風呂は、特別なところなどなにもない、一般的なものだ。彼が子供の頃にリフォームした ...
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★祠に宿るもの
2024/05/20 -短編, n+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
知人から聞いた話だ。 彼の家の裏には小さな祠があるらしい。家族の誰も何を祀っているのか知らず、いつからあるのかも分からない。ただ、毎日の世話の仕方だけは伝わっているらしい。 その世話というのは、朝夕に ...
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不思議な音源と明晰夢の謎
2024/05/19 -n+
お正月、帰省したときに妹に自慢したこと 正月、実家に帰省していた私は、ネットで見つけた明晰夢が見られるという音源を見つけた。明晰夢とは、夢の中で「これは夢だ!」と気づく現象で、少し興味があった私はさっ ...