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中編 山にまつわる怖い話

バイクMEN

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昔、バイクの免許を取ったばかりの頃

343 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/12/26 00:34

とにかく林道を走るのが好きで 地図を見ながら次はどこへ行こうかと胸を弾ませていた。(夜のビパークも好きだった)

相模湖から奥多摩へ向かう林道は何本かあり、どこの道だったか忘れてしまったが、ここだ! と思った俺は、地図を頼りにその道へ目指した・・・。

夜も暮れて そろそろどこかでビパークポイントでも探そうかと思っていた時、片道通行の赤信号に差し当たった・・・。

もちろん、こんな夜の林道に対向車など来るはずも無いが、今まで軽快に走っていたので、まぁ、エンジンを休めるのも良いかと止まってみた・・・。

アイドリングの今にも止まりそうな、パランパランという音と、回転数が下がった為暗くなるヘッドライト、少しゾクッと感じた・・・。

すると、後方から林道を上がってくる灯り。

バックミラー越しに除くと、どうやらライトは一灯に見える。

あぁ・・俺と同じ物好きのバイクMENかと、ほっとしたのもつかの間、こちらへ向かってくるが減速する気配無し。

こいつ信号無視する気だなと、バックミラー越しに追い越して行ったが、追い越したはずなのに目線の先には、何も居ない・・・。

えっ!と思い降りかえってみたが、テールランプにうっすら赤く染まった闇夜だけ・・・。

幽霊や超常現象など信じて居ない訳では無いが、産まれてこのかた体験が無いのでさすがに焦り、信号が青に変わるまでのカウントダウンがあと五秒というところで 一気にアクセルを上げた・・・。

待てよ・・こう言う時は焦らず騒がずと自分にいい聞かせ、くねるカーブをアウトインアウトのセオリーどおりにゆっくり急いで走らせた・・・。

しばらくすると、カーブの出口付近に数台の車が見えた。

減速し周りを見渡すと、眼下に焚き火の光があった為、一目散にその光へ向かった・・・。

何も無かったかの様に

「こんばんわ。ちょうどここでビパークしようと思ったら、人がいらっしゃたのでびっくりしました・・・」

などと話し掛けてみると、おぉーと歓声の中、まぁまぁ一緒にバーべキューでもやろうという話しで盛り上がった・・・。

先ほどの体験もすっかり忘れ、見ず知らずの方と盛り上がっていた最中・・・。

一人の女性が

「あれ? 何あの光?」

と山の頂上付近を指差した・・・。

皆、「なんだよ・・」「どれぇ?」などと暗闇の中、凝視した・・。

すると・・・その光は、ぐんぐんとこちらへ向かって来た。

「うぉーぃ!! 何だあれぇー!!」

皆口を揃えた。

俺はとっさにさっきの体験を思い出し、まさか・・というのと、ほらやっぱりというのと、何か複雑な気持ちでいた・・・。

誰かが「に、逃げた方がイイじゃない?」とセリフが早いかどうかの所で「うわぁー!!」という様に車へ向かってしまった・・・。

俺も逃げたいのは本音だったが、あれが何か見てみたい好奇心もあって、しばらくバイクの陰に気配を消していた・・・。

サーチライトの様なものが、先ほどの焚き火やバーベキューも跡を照らしている・・・。

こりゃぁUFOか? 

ヘリならバタバタと音が聞こえるしなぁ、などとかなり冷静に考えていた・・。

サーチライトが俺のバイクに気付いた!

やべぇ・・・。グッと左手でバイクのグリップを握り身を伏せたが、あまりにビビってたらしく、なんとバイクを倒してしまった!

しまった!・・・。

これはもう、冷静に考えてる暇など無い・・。

とっさにバイクを持ち上げキーをひねったが、セルモーターなど付いているバイクでは無かったので、そのまま 二速で走りがけ・・・エンジンの「ブウォーンー」とともに思わずアクセルを全開にしてしまった為、まるで暴れ馬を追い掛ける様な状態でバイクと一緒に平走してしまった・・・。

一気に飛び乗り、エンストすんなよ!とバイクに言い聞かせ、元来た林道へ駆け上った・・・。

さっきの光も、獲物発見っ!といわんばかりのスピードで駆け上がって来た・・・。

ちょっと洒落にならんぞこりぁー、と思いながらも今までに無い、多分世界レーサーよりも速く(?)林道を走り続けた・・・。

例の光は、サーチライトなるものを照らし続けながら、まるで遊んでるようかに遠のいては近づいている。

しばらく走ると、やはり世界レーサーばり(?)の走りをみせたせいか、先ほど逃げていった車のテールライトが見えてきた・・・。

四WDのデカイ車だったので、この狭い林道ではこのスピードで精一杯だったのであろう・・・。

すぐに追いついてしまった・・・。

前を走る車は限界速度・・・後方からは謎の光・・・どっちにしても、前の車が事故るか 俺が事故るかそんな状態が続くなか、一本の車止めがしてある道が前に見えた・・・。

この状況なら車は入らないだろうな・・・バイクなら何とかなるか、あの隙間・・・多分、選択に二秒とは掛からなかったと思う・・。

こっちに来たら来ただ! 

そん時ぁどうにかなるべ! 

僅か五十Cmぐらい(多分・・)の隙間めがけて、足が当たらないようにまるで仮面ライダーの様に足を後ろへ廻し、車止めの間をくぐる!!

「チッ!」何か当たったな・・・ 。

ステップか? 

バイクが振らつく・・・。

くそ!っと姿勢を整え、バックミラーを覗くと・・・

なんとあの光は、車の方に興味が移ったらしく、そのまま行ってしまった・・・。

光の仲間がいるかもしれないと思い、エンジンを止めた。

とにかく真っ暗・・。何も無い感じ・・・。

それの方がよっぽど怖い。

ていうか、あの車の人たちは大丈夫なのか?? 

何か俺が連れてきてしまった様にも思って、罪悪感が増してきた。

「よし! 追いかけよう!」そう決心した俺は、再び林道へ出た。

林道のカーブよりも空の方が気になりながら、またあの車が事故でも起こしてなければ良いと、いろんな考えが頭の中を回っている。

そうこうしているうち、林道の頂上付近に差しかかった。

うっすら 空が白んできてる・・・。

とにかくあの、四WDを探さないとと思いバイクを走らせたが、 結局夜も明け奥多摩の麓まで来ても、見当たらなかった・・・。 

もちろん、事故った形跡も皆無だった・・・。

うまく逃げられたんだと心に思い、帰路についた・・・。

二ちゃんねるでもしこのレスを見て、心当たりのある方がいたらレス下さい。

とにかく、あれから十五年近く経ちますがとても心配に思ってます・・・。

ちなみに、その帰り道、青梅でノーヘルで白バイに捕まりました・・・。

あのバーベキューした河原で慌てて、メット置いてきちゃったもんで・・・。

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