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運命の赤い糸の人【ゆっくり朗読】2946

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みなさんは、運命で結ばれた人、赤い糸というものを信じますか?

139 :本当にあった怖い名無し:2015/11/09(月) 15:56:40.56 ID:nLZmspUZ0.net

その夢を初めてみたのは、中学一年か二年の頃だったと記憶しています。

ガラスで囲われた、テラスのようなところで低いテーブルを囲んで、ある女性と会話をしている光景がでした。

その女性は二十歳くらい。

特別にすごく美人ってわけでもなく、キレイなんですが、いたって普通な感じの女性。

当時好きだった女子の夢や、グラビアアイドルと恋愛するような夢なんかはちょいちょいみていましたが、それは普通に女性と話しているだけの夢でした。

夢の中で声や音は聞こえず、ただ映像だけが主観目線で続いています。

朝起きて、この夢はなんだったんだろう?と思いましたが、そのまますっかり忘れて中学生活を続けていました。

次にみたのは、中三の頃だったと思います。

何かを話しながら一緒に道を歩いているという状況っぽいです。

翌朝起きた時に、以前みた夢を思い出し、ああ!あの時の女性と一緒だ!と思ったんです。

それから大学に入るまでの間に、頻度は年に一、二回程度なんですが、何度かその女性の夢をみました。

内容はものすごく普通の、まさに日常という感じで、特に夢らしい奇妙な出来事などは一つもありませんでした。

特に気にすることもなく、その夢をみた後も、久々にみたな~程度の感想で、すぐに日常に埋没していました。

そして大学に入学して、友達もそれなりにできて、その友達と一緒にあるサークルに入りました。

そのサークルのたまり場が、校舎の一階にある広めの廊下の脇におかれたテーブルとベンチでした。

そこに行けば大概誰かしらいて、いつの間にかみんなが集まってしゃべっているというような感じです。

僕も例に漏れず、そこでよく談笑していたのですが、ある日いきなりハッと気付いたんです。

今目の前にいる女性は、あの夢でみた女性でした。

その女性は、同じ学年で、先日サークルに入ったばっかりの、女性グループのうちの一人でした。

なんで夢に出てきた人が!?その時はけっこうパニクったのですが、周囲には悟られないように取りつくろっていました。

一人暮らしのアパートに戻って考えてみたのですが、あまりにも不可解だったのもあり、デジャヴ的なもので夢に出てきた女性は別の人、なんとなく雰囲気が似ている人だから、一緒になっちゃったんだと自分を納得させました。

最初の夢の風景と、サークルのたまり場の風景が一緒でしたが、それだって夢の内容はあんまりはっきり覚えていないので、後付けで同じだと錯覚しているんだと考えました。

数ヶ月がたって、学園祭の季節になりました。

それまでの間に、その女性のいるグループの他の女性方もふくめて、同じ学年と学部ということもあり、僕と友人達のグループはかなり仲良くなっていました。

学園祭ではスイーツの屋台をやることになりました。

その準備で先輩に言われて物資を校舎から屋台に運ぶ役目が、僕とその女性に与えられました。

二人で話しながら荷物を運んでいる時に、ふとまた夢を思い出しました。

あれ?確かこの先の教室の扉からいきなり人が飛び出てきて、彼女がぶつかりそうになるんだけど、

ギリギリで大丈夫なはず……と夢の内容を思い出しました。

驚いたことに、まさにその通りの展開になりました。

すごく驚いて、心臓がドキドキバクバクして、変な汗が出てきたのをおぼえています。

まさか、まさかな。

その後は特に何もなく、学園祭も無事に終わり、僕達のサークルは学内で最も売上の高かったサークルとなり、

そのお祝いもふくめて売上金でサークルみんなで泊まりがけの大宴会に出かけました。

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その宴会の夜に彼女が僕を呼び出し、僕は告白されました。

僕は何も戸惑うこともなく受け入れ、僕は彼女とお付き合いをすることになりました。

夢のことは多少気になりましたが、たまたま、偶然、デジャヴなどの単語で片付け、学生生活を楽しむことにしました。

彼女とお付き合いを始めて、やはりたまに夢でみた出来事と同じ風景、同じ出来事がありました。

そのたびに驚くのですが、、彼女にそのことは何一つ言いませんでした。

言って変なヤツだと思われるのが嫌だったから。

確か高校三年生の夏頃にみた夢だったと思います。最後にみた夢の景色は、どうやら卒業後の追いコンの時の景色だったようです。

その夢を最後に彼女との夢はみていません。

その先の夢がないことから、もしかしたら彼女と別れることになるのかな?そんな風に考えてしまいました。

でも、それはその時には僕にとってものすごく嫌なことでした。

この四年間の間に、僕は彼女をとても愛するようになっていました。

しかし、僕の就職は実家近くの東京で、彼女の就職は東京から特急で二時間程かかる彼女の実家付近です。

少し遠距離恋愛になってしまいます。

でも、お互いにそれを受け入れて、会える頻度は少なくなるけど、それでも仲良くやっていこうと決めて、社会人生活がスタートしました。

僕の研修が終わり、配属先が決まることとなりました。

まさかの東北エリアの営業所です。彼女からさらに離れることになってしまいました。

それを彼女に告げると「毎週末必ず行くから大丈夫!」と言ってくれました。

正直言って、かなりホッとしました。

それから毎週末、彼女は僕の元に訪れてくれました。

そして一年半が過ぎた秋頃、僕に海外転勤の辞令が出ました。

アメリカに約二年間です。さすがに毎週末彼女がアメリカに来るのは経済的にも現実的にも無理な話です。

いよいよ別れるのだろうか。

でも、それは絶対に嫌だった。だから、僕は彼女にプロポーズしました。

「来年の頭からアメリカに転勤になった。もし君が良ければ、妻としてついてきて欲しい」

緊張でガチガチになりながら、ありったけの勇気を振り絞ってプロポーズしました。

彼女はびっくりしていましたが、涙を浮かべながら

「ビザの申請、急がなきゃね」と言ってくれました。

一瞬それがOKという答えだと気付かずに、「え!?」となりましたが、徐々にプロポーズが受け入れられたのだと実感でき、僕も少し泣いてしまいました。

渡米まで時間もあまりなかったので、籍だけ入れて渡米し、帰国してから改めて結婚式をしました。

あれから十数年。

明後日が、十三回目の結婚記念日です。

僕の中学生の頃にみた夢はなんだったのか。本当に予知夢だったのか。

それとも後から記憶が都合良く改変されたものなのかわかりません。

でも、僕は運命の人というのを信じるようになりました

。彼女も初めて僕に会った時に、「この人とずっと一緒にいるかもしれない」と漠然と思ったとのことです。

僕達の出会いと、出会ってから共に歩んできた道が、あらかじめ決められていたものなのかどうなのかもわかりません。

しかし、ジグソーパズルのピースがぴったりとハマった時のように、違和感なく一緒にいられる彼女を一生大事にしたいと思っています。

(了)

[出典:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445065550/]

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