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女子高で教員をしていた母の話

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私の一族の話です。

私の母は田舎のある女子高で教員をしていました。

その高校は超が付くほど問題の多い学校で、生徒の親が暴力団員だったりで吹き溜まりのような学校だったそうです。

聞いた話では、新興宗教関係者の子供らが生徒に多くいたそうです。

で、連中の常として、犯罪の片棒を担がせるなんて日常茶飯事でした。

両親が娘を風呂に沈めたり、自分の経営する風呂で働かせるなんて当たり前。

娘を売り飛ばして、殺害されたのだろうという、正気を疑いたくなるようなものも多かったそうです。

母は就職した初任校だったので、義務感か正義感知りませんが、親御さんと対立、生徒の元に押し入って救出することが幾度か合って、「命知らず」と心配されていたそうです。

ですが……母に噛み付こうとする保護者は何故か皆無でした。

高校に怒鳴り込むのが日常茶飯事の学校だったのにです。

詳細は知りませんが、噛み付こうとした保護者は直前に起きる謎の事件・事故で死亡・失踪、運が良くても逮捕されて塀の向こう側に入ってしまうことが多く、結果的に解決していたそうです。

《東原亜希の DEATH NOTE伝説・デスブログ》ではありませんが……あまりにも凄まじい状況に、興味本位で近づく霊能者が暫く後を絶たなかったそうです。

※東原亜希blog ⇒ http://ameblo.jp/higashihara-aki/

しかし、この霊能者たちも悉く謎の死亡・失踪・精神崩壊……

恨みを持った家族が、彼女の結婚・娘の出産後、母子を呪っても悉く失敗したそうです。

しかも、遺体が発見された霊能者は、全員の内臓が抉り出されてぶちまけられていたとか。

この惨状を聞いた親戚筋の神社の神主と舅(私の祖父)は即刻、教員を辞めるように勧め、母は気難しい姑の都合もあって退職したそうです。

親戚筋の神主と祖父(もと拝み屋)曰く、

「アレは人柱なんだよ。それも超弩級の祟り神の……そして、その娘も」

私の一族の本家はある神社に仕える社家として、地元で信仰を集めている神社に仕えているのですが、そんな家にはどうしても呪いのものを対処することが多く、中には傍に置きたくないが、悪用されるともっと困るものが幾つかあったのだそうです。

それで、幾つにも保険をかけた上で、傍系の一族の者に預けたそうです。

物品としてだけでなく人柱としても……私の両親はともにその家の出身でした。

祖父曰く、

「お前の母は一族の封じているものの中でも一番恐ろしく、手が付けられないものの人柱だ。魂はソレそのもの…保険があるといっても止められない。現に、呪いの宝石の類を嬉々と付けているだろう。呪われないどころか、呪いを懸けた相手まで食べているんだ。もし、目覚めたら手の施しようがない。だが……お前は違う。一族の封じているものの中でも、二番目に恐ろしいものの人柱なのだから」

具体的なことを私に伝える前に祖父は亡くなりました。

親戚筋の今は亡き神主も、

「大丈夫。君は人柱と言っても、憑いているのは私たちの一族なのだから、選ばれたんだ。だから、君を護ってくれる」

としか言いませんでした。

取り敢えず、今は平穏です……

(了)

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