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短編 家系にまつわる怖い話

不可思議な来客

更新日:

ある週末、家にお客さんが来ていました。私は遊びに行くため身支度をしていました。

137 : 本当にあった怖い名無し : 2011/10/26(水) 16:44:05.73 ID:8GU/bGkX0

お客さんは五〇歳くらいで、白いシャツに五分刈りでした。

私「こんにちは」

客「こんにちは。おー久しぶり!!」

……??? 私は誰だか全く覚えていません。

「ちょっとしばらくぶりで覚えていないのですが……」

「あー暫くぶりだね。覚えてるよねー。ホラお父さんのー」

「えっ。ちょっとわかりません。あっ。おじさんですか?」

「違うよ。お父さんの親戚だよ」

「あっ。とらにーちゃん?」

「そうそう。とらだよ」

なんだかオレオレ詐欺みたいでしたが、お客さんは香川県出身のお父さんの方の親戚のいとこということでした。

うどん県の訛りが全くなく、標準語なのでおかしいと思いましたが、上京して二〇年くらいの年の離れたいとこだと思い納得しました。

いとことは兄ちゃんが大学生、私が幼稚園の時に一度会っただけです。

にいちゃんはもう五〇近くになっていました。

本当に全く見覚えがなかったのですが、両親と楽しそうに話す姿をみて信用しました。

なんか適当に近況などの世間話をしていたのですが、ある瞬間、兄ちゃんの腕に水晶のブレスレットがはまっているのを発見。

大きな粒の水晶だけのブレスレットで、オヤジっぽかったです。

ダッセーー。一瞬そう思った私の目をみて兄ちゃんは、「こういうの好きなんだ」と笑って言いました。

「そうかぁ。きれいだもんねぇー」とかなんとかお茶を濁していると、今度はさらにすごいことを発見。

兄ちゃんは白いシャツの中に白いランニングだったのですが、シャツがはだけた拍子に、お坊さんとかがする、二重に首に巻く水晶の長い数珠を首にかけていました。

すごいりっぱな数珠でした。

驚く私を見て、兄ちゃんは「こういうのみんなしているから」と言いました。

カルト宗教にはまっちゃったのかな?と思い、そういう質問をしましたが、特に宗教などにはハマっていないと繰り返していました。

いろいろ質問していると、ブレスレットや首の数珠の水晶の中に、墨で描いた黒い梵字みたいなものが、フワッと浮いたりするのを見ました。

それは何?と聞いても、「ただの数珠。仕掛けはない」と言います。

「君もするよね。知ってるよ。同じだよ」とも言われました。

私もおしゃれな感じの天然石のブレスレットなんかを持っていたのですが、こんなのはもちろんありません。

首に巻いた長い数珠の一つ一つの玉全部に、文字が浮かんだ瞬間も見ました。

昔の映画の里見八犬伝の玉みたいでした。

本当に兄ちゃんは変でした。

この人のせいか家じゅうが匂うんです。

ヒノキや白檀やなんかの木と、酒か汗のにおいが家中にしました。

お父さんの四国の親戚って、たまにこんな匂いが少しするんです。なんかあるんでしょうかね。

匂いはたまにあることなんですが、今日はおかしな数珠もしていて本当に不思議だなと思いました。

両親の顔を見ても涼しい顔で談笑していました。

みんなどうにかなっちゃったのかな?と思いながら、休日なので買い物に出かけました。
夜、家に着くと、まだあの匂いがしました。

今日はだいぶ強いです……

両親に「とら兄ちゃんは帰ったの?」と聞くと、二人ともぴたっと黙って真剣な顔をしました。

……あれ?おかしいな。

再度聞くと、お父さんは意外なことを言いました。

「家に誰かいたみたいだね……」

私も真っ青です。

お父さんはとら兄ちゃんに電話をしました。

にいちゃんは上京してから一度も私の家に来ていないそうです。

しかも匂いは、両親は全く感じないそうです。なんで?……

あれは誰だったんでしょうね?

何かを言いに来たのかもしれませんが、心当たりはありません。

私はお寺なんかに行くと、住職も全く知らない僧侶とか小坊主とかをたまに見るんで、また見ちゃったかぁという感じでした。

でも、この時は家に来たのでかなり驚きました。一体なんなんでしょう。

父の家系に僧侶がいたのでしょうか?

父に聞いても知らないと言われました。

(了)

 

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