短編 ほんとにあった怖い話

東京武蔵野市のアーケード街【ゆっくり朗読】1700

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こないだ仕事の出張で東京の武蔵野市ってとこに行ったんだ。

219 :本当にあった怖い名無し:2019/02/01(金) 19:42:10.24 ID:rJk/CzzE0.net

でも相手方にトラブルがあって一日だけ出張が延びた。

その日自体は休みになったし、夜は上司とご飯食べに行く約束をしてさ、それまで観光でもしようかと思ってウロウロすることにしたんだ。

東京のに来るのは初めてというか、こういう都会に来ること自体が余りないから、「どんな街なんだろう?とりあえず面白そうな所に行ってみればいいな」って感覚で適当にフラフラしてたんだよね。

それでアーケード街?みたいな所に着いたんだ。

新年になったばかりだから亥年の幕みたいなのが下がってて、とても賑やかだったのは覚えてる。

あちこちにお店があって、俺の地元とは比べ物にならないくらい栄えてると思った。

それで見るもの全てが珍しいからキョロキョロあちこち見渡してた。

そしたら一人だけ周りの人と比べて頭一つ分くらい背が高い人が、フラフラしながら歩いてくるのが見えた。

とても遠くにいるのにさ、やけに目につくんだよ。

それである程度近づいてきたらとんでもないものが見えた。

その人は上半身裸の男で、身体から何か青いクネクネしたものが生えててウニョウニョしてた。

4本くらい?があちこちに向かってクネクネしててさ、動きがめちゃくちゃキモイ。

それで何故か目を逸らせなくなって男の方をじっと見てしまった。

だんだん男がこっちに近づいてきて顔も見えたんだけど、普通の人間の顔じゃないんだよ。

口の左端が切られたように裂けてて血だらけだし、喉の部分がグシャグシャになってた。
男がこっちに来ると思ったから必死に体動かそうとしてるんだけど全然動かなくて、「あ、これ俺死んだかも」って思ってガクガクしながら見てたんだ。

でも近づいて来るにつれて妙なことに気づいた。

男が全然こっちを見なくて、ずーっと俯いてるんだよ。

そしてそこそこ近づいた時に、男の目の前を歩いてる3人組がいてさ、男から出てるクネクネが何本もその3人のうちの1人に巻きついてるのに気づいた。

和柄の服のやつに巻きついてたんだけど、男はずーっとそいつの方を見ていた。

それでボソボソ何か言ってるみたいに口が動いて、時折笑ってた。

男の上半身は傷だらけで、あちこちが刃物で切られたように裂けてて血が出ていた。

あと数歩で俺とその3人と男がすれ違う所まで来て、3人組は寿司がどーのこーの話してるのが聞こえた。

あれだけ周りがザワザワしてるのに「あはははっ」って男の笑っている声が聞こえた。

男はクネクネが巻きついてるやつに後ろから抱きついてた。

男と目が合う。

男はニヤニヤ笑いながらこちらを見ていたが、人差し指を口に当てて「シーっ」というジェスチャーをして、そのまま男に後ろから抱きついたまま歩いていった。

後ろを振り向く勇気はなかった。

そのまま俺は「今見たのは夢だ」って思いながら、そのまま近くの店に入り酒を煽った。

少しでも気を大きくしてこの出来事を忘れたかったからだ。

酒のおかげか気が大きくなった俺はそのままアーケード街を散策し、上司とも合流してご馳走を楽しんだ。

でも、この出来事は怖かったためか忘れることが出来なかった。

会社で自称霊感持ちの御局様に話してみたが、
「忘れなさい、あなたに憑いてくるかもしれないわよ(笑)」と言われたっきりで、俺自身には何も変わったことは起きてはいない。

あの男はなんだったんだろう?

1月中旬の話。
マジでなんだったんだろ…って思って書き溜めといたんだ

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