短編 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

ついてるね【ゆっくり朗読】2700

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おとといくらいかな、川崎でオールナイトイベントがあったんだよ。

684 :本当にあった怖い名無し:2013/03/13(水) 22:13:00.43 ID:+QA+qQBP0

で、イベント終了時間と始発が微妙に噛み合ってなくて、とりあえず飯でも食うかって『チカラめし』入ったんだよ。

客はおっさんが一人座ってるだけ、早朝だしね。

そして食券かって待ってても店員が注文取りに来ない相変わらずのクソクオリティ。

よくみたら向かいのおっさんも座ってるだけでテーブルに何ものってない。

イラッとして店員呼んで、嫌味たらしく「あのおっさんの注文はとったの?」って聞いたらおっさんいなくなってんの。

明らかに出てった気配はなかったのに。

「あれ?」と思ったらおっさん席移動してるの。俺に近づく感じで二席くらい。

目を離すとまた少し近づいてる。やばげな気配におっさん監視してたらニタァ…ってこっち見ながら、顔シワだらけにして。

一気に汗が吹き出て飯食わずに飛び出したわ。

で、そっから駅向かう道中。

明らかにホストみたいなあんちゃんに「お、ついてるね~」とか気さくに呼び止められて(朝からキャバとかねぇよ!!)って睨む感じで返したら、左肩、右肩、胸の上って軽く叩かれて「ん、おっけ♪」つってどっかいっちまった。

ついてるって「憑いてる」って事だったのかって気付いたのは帰りの電車の中だ。

687:本当にあった怖い名無し:2013/03/14(木)03:26:04.10ID:D9hKMGaO0
そういうタイプの霊能者は間違いなく「本物」だよ
非常に珍しいけどね
多分運が良かった

690:本当にあった怖い名無し:2013/03/14(木)16:22:05.96ID:3Gz2QDSQ0
正直霊能者って感じじゃなかった。ほんと客引きのホスト。こっちも憑かれてるって意識なかったからよけいに。

ただあのおっさんはホント気持ち悪かった。店員さんにはごめんなさい。お残しどころか手もつけず、っていうか見もしないで(笑)

691:本当にあった怖い名無し:2013/03/18(月)16:32:45.89ID:ajCl1LfQ0
あるレベルを超えた本物の霊能者は全く「本物」臭くないんだよ。驚くほどね。

面倒臭い儀式みたいな事もしないし、それらしい雰囲気すらない。大抵の時はお祓いをする時もあなたがやられたみたいな簡単な動きで終わってしまう。

軽く指先で宙に図形を描いたり、それこそあなたがやられたようにポンポンと叩いたり。

でも、「ちょっとあなたの頭の中綺麗にするね」とか言って、指先を額に突きつけられたらあっという間にクラッと来て眠ってしまったとかそういう経験が俺にもある。

大げさに振る舞うタイプのは大体たいしたことがない。

(了)

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