幽霊屋敷としか思えない家
私の母の実家は祖父母が亡くなって空家になっていますが、幽霊屋敷としか思えない家でした。
685 :あなたのうしろに名無しさんが…… :03/06/21 01:10
祖父が亡くなる前に、トイレで子供のような白い影を見て、「誰だ!!」と叫んだ話は語り草になっていたし、空家になってから伯父が泊まったら、やはり子供の声がしたとか。
私も金縛りにあい、男の声で「おんな……」と呼びかけられゾッとした事があります。
また、深夜の四時きっかりに、鬼門にある四畳半の部屋からミシッミシッと足音がするので、その部屋で寝ていた親が起きてきたのかと襖を開けて確認してみたけど、誰もいなかった……
そんな事が二日も続き、さすがに三日目は恐ろしくて早めに寝ました。
ちなみに、この家に母が知人を招いたところ、何も知らないのに、
「ここの家には何か住んでいる。人を殺さないけれど気を狂わせるから、絶対に一人でいてはいけない」
と言われたそうで、その後、母は近所だというのにこの実家に寄りつきません。
そんな事気にせず一人で泊まったりしていた私は、なんと鬱病になってしまいました。
母は「私の妹もこの家に引越してから錯乱した」と言って非常に怖がっていました。
信心深い伯母は自分が居ても何も起きないので半信半疑だったようですが、私がいると異常に大きいラップ音が起こるので、さすがにビックリしていました。
このままでは大変な事になると思いましたが、霊能者を呼ぶお金のゆとりもなく、自分でお祓いをする事を決意。
とりあえず仏壇の掃除から始めたら出るわ出るわ……
戦争前後の貧しい時代に亡くなった水子の戒名の羅列。
ゾッとしながらも必死で供養しました。
結局、その後は空家に近づかないようにしていたら何とか落ち着きましたが、「水子は絶対に作らない」という約束をしたので、それを今でも守っています。
しかし、私も従兄弟も四〇代手前だというのに結婚せず、子孫は私達の代で確実に絶えそうです。
あの家は家相も最悪で(特に鬼門にある部屋は最悪)、早く更地にすべきだと思うのですが、そんな気持ちとは裏腹に残り続けています。
私達子孫が滅びてから、この家は初めて解体されるのでしょう。
696 :あなたのうしろに名無しさんが…… :03/06/21 09:07
建築関係の仕事をしていますと、>>685さんの気にするような話もあります。
気学や家相等を気になさり、日照や空気の取り込みを考えずに設計を依頼してきたり、まさか……と思うようなお金の架け方をする方もいます。
また、気学や家相にも本家や元祖みたいな言い回しの方もいて、新興宗教さながらの賑わいで、信じる者にとって平等とは言い難い感じがします。
しかし、相手はお客様ですから、言いなりの家は建てますけどね。
幽霊が出ると噂の家を幾つか拝見し、またリフォームも手がけましたが、そのほとんどが、空調が悪く日照を無視した間取りだったり、ご供養の跡が見られない仏壇が必ずと言っていいほど放置されています。
視覚的にも陰の要素を持つ原因になっていると思われます。
シンボルツリーである木が鬱蒼としていたりすれば、シュチエーションは揃います。
また、近所に工場があり、排気や汚水が住人の健康を害している場合もあります。
近所を通る高圧線、アマチュア無線家、田畑の横でしたら肥料農薬の散布等、健康に影響を受けやすい環境である場合もあります。
これは調べた結果であっても、住人の方は原因を信じようとしないのが常です。
古い家の場合、湿度の関係で家や畳が軋み、人が徘徊するような音にも聞こえます。
また、家具や家電品も軋み音をだします。
新築でも換気の都合によってはホルムアルデヒド等がこもり、害を与える場合もあります。
どんな事にでも関連付けて思える事があるように、幽霊屋敷もまた同じことです。
どんな家を建てようとも、家主さんの失調症までは治す事は出来ないのです。
699 :あなたのうしろに名無しさんが…… :03/06/21 09:21
685です。
精神病が遺伝するというより、考え方が似通ってくるので精神病になりやすい、というのはあると思います。
私もこの幽霊屋敷がすべて原因と思ってるのではないのです。
ただ、まったく何も知らない母の知人に、「ここには何か住んでいる……」と言われたのは今でも不思議です。
(了)