短編 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

消えた友達【ゆっくり朗読】3400

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子供の時の不思議な話を思い出しがてら書くよ。

23: 本当にあった怖い名無し 2015/07/09(木)10:35:37 ID:1hj

小学生の頃に、友達とよくたむろする田舎の公園があったんだけど、あまりにボロボロだから名前はボロ公って呼んでた。

とある学校帰りに、いつものように公民館でダイキ、シュン、シンヤ、俺の四人で楽しくサッカーして、夕方解散したんだよ。(ちなみに友達の名前は全部仮名)

サッカーが終わって解散する頃、空がオレンジの夏特有の夕方を今も覚えてる。

でも蝉とかはうるさいくらいに鳴いてた。

解散したとはいってもシュンが帰っただけで、俺らはそのあとも少しサッカーして、

駄菓子屋に寄ってお菓子を買ってきて「ボロ公」でハイチューとかガリガリ君食べながら面白い事をしゃべったり、

飽きたら鬼ごっこが始まったりと凄く楽しかった記憶がある。

みんな楽しかったんだろうね、いつの間にか空は真っ暗で

ボロ公のジャングルジムのテッペンに登って遠くをみたら、まだ夕焼けが細長く残ってるくらいだった。

ダイキとシンヤと俺は家に帰る事にした。

小学生だから離れても姿が見えなくなるまでバイバーイ!と叫び合ってた。

その時多分幻聴だけど、最後にバイバイを言ったのは俺なんだけど、

すぐ近くで聞き覚えのある声で小さくバイバイと聞こえた気がしたのをはっきり覚えている。

人もいなかったし「?」と不思議に思いつつもまぁ気にせず、俺は家に帰ってご飯食べて風呂入って、

凍えそうなくらいクーラーの効いた部屋で勉強したりテレビみたりしてた。

翌日学校の朝礼で先生が、

「シュンくんが昨日家に帰ってません、心当たりのある方はいませんか」と言ってた。

俺とシンヤとダイキは後で先生に、シュンとは昨日遊んでいたと告げたんだよ。

それでそのあと、先生や町内会の人達、親、消防団の人達で

公民館の回りやボロ公や近くの川、ぬかるんだ湿地の森、全部探したけどシュンは見つからなかった……

(了)

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