短編 意味がわかると怖い話

【意味がわかると怖い話】コンビニの赤子【ゆっくり朗読】

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数日前、深夜に24時間営業のスーパーを訪れた。

閑散とした店内に、赤ん坊の泣き声が響いていた。

深夜に赤ちゃんを連れ出すなんて、どういうことだろうと思いながら、声のする方向を見ると、若い男が赤ちゃんを抱いていた。

彼は危なっかしい手つきで赤ん坊を抱えており、いつ落としてもおかしくない様子だった。

心の中でその男をDQN親だと呆れていると、赤ちゃんが男の腕の外へと滑り落ちそうになっていた。

それはまるでスローモーションのように見えた。

首も座っていない赤ん坊が、頭から床に落ちようとしていたのだ。私は血の気が引くのを感じた。

しかし、間一髪で女性が駆け寄り、赤ちゃんを男から引き離し、安全に抱きとめた。

女性は男を叱りつけたが、男はお礼も言わずに走って店を飛び出し、赤ん坊を置き去りにしてしまった。女性も私もその場に呆然と立ち尽くした。赤ちゃんは女性の腕の中で泣き続けていた。

そして今日、その時の女性が事件の被害者として報道されていたことを知った。

犯人はまだ逃走中で、警察は事件の解決を急いでいるとのことだった。

震える手で私は電話を取り、警察への連絡を試みた……

解説はこの下にあります。














解説

『危なっかしい手付きで赤ちゃんを抱いていた』のは誘拐犯。

『女性が事件の被害者として報道されていた』

⇒その誘拐犯の顔を見た女性は、口止めの為、誘拐犯に殺されてしまった。

語り手は次は自分も殺されると恐れ、警察に電話をしようとしていた……

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