実話を元にした映画『ソハの地下水道』
314 :本当にあった怖い名無し:2015/12/03(木) 23:52:24.84 ID:6/BebpsC0.net
第二次世界大戦中のドイツ。
主人公「ソハ」は、下水道の修理人という職業の傍ら、無人となったユダヤ人の家に空き巣に入ることを副業としている小悪党だった。
そんなある日、ソハは下水道隠れていた大勢のユダヤ人を発見する。
見逃してほしいと懇願するユダヤ人たち。
ソハはユダヤ人の足元を見て高額の口止め料を要求した。
それ以来、下水道のユダヤ人たちを匿って世話をすることがソハの副業となった。
ユダヤ人たちの下水道での生活は過酷なものだった。
ある者は凍え死に、ある者は病死し、ある者は外に出てドイツ軍に射殺された。
初めは小悪党だったソハだが、次第に心境が変化していき、ユダヤ人たちに肩入れするようになっていく。
ユダヤ人たちの金が尽きると、ソハは自腹でユダヤ人たちの世話をするようにまでなった。
しかもソハは「タダで動く人間だと思われたくない」という理由から、こっそりユダヤ人の一人に金を渡しておいて、「金を払うフリ」を他のユダヤ人たちの前でさせていた。
ソハとユダヤ人たちは様々な苦難にあう。
時はたち、ついに終戦。
ソハはユダヤ人たちを地上へと解放する。
日の光の中、全員が号泣し抱き合った。
……画面が暗転し、モノローグ。
『この数ヶ月後、ソハはソ連の暴走車から自分の子供を庇って事故死した』
『近隣住人たちはソハの死を「ユダヤ人を匿ったことへの天罰」と蔑んだ』
『人は、神を利用してでも他者を罰したがる』
315 :本当にあった怖い名無し:2015/12/03(木) 23:59:42.26 ID:iABF0Nf40.net
なぜかカラマーゾフの兄弟のゾシマ長老の死を思い出した。
正教の司祭で清廉さからみんなに尊敬されていたゾシマ長老であったが、死後の死臭がひどかったために、民衆から、
「素晴らしい人だったから、なにか奇跡でも起こるのかと思ったら、こんな死臭を発するとは。きっと表向きは清廉さを装っておきながら、陰では悪さをしていたに違いない」
と言われてしまうという話。
[出典:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1448078301/]