短編 ほんとにあった怖い話

シーソーとゴザ【ゆっくり朗読】549-0106

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シーソーってあるじゃん。

751 :本当にあった怖い名無し:2012/06/25(月) 01:54:16.52 ID:2OL0XE71P

俺の友人を仮に太郎、そいつの弟を次郎としよう。
俺は太郎と次郎と一緒にスーパーでおかし買って公園で食ってたんだよ。
そしたら太郎が200円くらいするおもちゃ付きのお菓子買ってて、
なぜかシーソーの上にそのおもちゃを載せて、自分は地べたに座って組み立ててたんだ。
ちなみにシーソーは太郎の方が下に下がってた。
まぁこの時点で大体わかるだろうけど、まぁ期待して読み進めてくれ。太郎は絶対に期待を裏切らないから。

いきなりクライマックスだが、
それまでなんかのお菓子をしゃぶりながらブランコに乗ってた弟次郎が、
いきなりブランコを飛び下りておもっくそジャンプしてシーソーの反対側に飛び乗ったのね。
飛び乗ったっていうか全体重のせて蹴った感じ。
反対側が跳ね上がるよね。置いてあったおもちゃがシーソーごと太郎の顔面に叩きつけられるよね。
おもちゃは粉々、ご覧の有様だよ。
俺はその時、横のなんか動物の形したバインバインッてなる奴に乗ってなんか食ってたんだけど、
いきなりの出来事過ぎて呆然としてたんだよ。
そんではっと我に返って弟次郎に「なんでこんなことするんじゃぁっ!!」て詰め寄ったらさ。弟がやばいのよ。
「あばばばばばば」みたいな感じで発作みたいになってんの。
俺はその後黙って顔を抑えてる太郎に「大丈夫か!?」て駆け寄ったんだ。
そしたら、
「◎~¥ぁ%サマノタタリジャァァァァーーーーーーっ!!!」(ちなみに~様ってつけるようなものではない)
とか叫んで、ヒヤァァァァァァァとか言い出すの。
その時小学生だったから俺もうどうしていいかわからなくなってさ。
太郎は弟おいて奇声発しながら自分ちの方に走っていくし、弟次郎はなんかイカれてるし、
太郎のチャリはだれが持っていくんだろうとかもう考えがめちゃくちゃになっちゃって、
俺もう全部ほっぽりだして家に帰っちゃったわけよ。

次の日

下の前歯が一本なくなった太郎に会って、
昨日弟を置いて帰ったことを詫びて、なんでいきなり家に帰ったのか聞いたんだ。
ここからがホラーパート。
上は俺が見たことだから俺の実体験だけど、ここからは太郎の話してくれたことだから本当かどうかの責任はとれない。
まぁ嘘つくような奴じゃないから本当だと思うけどね。

太郎の家の近くにはいわくつきの神社があって、
詳しくっていうかこういういわれがあるって書いたら確実に場所がばれるし、
そのあたりで「キチガイいますか?」て聞いたら100%太郎兄弟が特定されるから書けない。
神社は賽銭箱もなく常に管理してる人もいない。
周りは用水路で水引いて水でぐるって囲まれてる。でも囲まれるように山林があって常に暗い。
お参りしてる人もいないのに、なぜか補修工事とか何十年かに一回やってる。
太郎と次郎は事件のあった前日に、神社の敷地内でたけのこ掘りつって竹を掘り返しまくったらしい。
ちなみにその頃はもう4,5月で、たけのこなんてもうないよっていう状態。

ちなみに太郎次郎は不良でもないしDQNでもないし、どっちかっていうといじめられっこだし動物にもやさしい。
おつむが弱いだけかと思いきや、車関係の修理工場から中学卒業時にスカウトみたいなのが2件あって、
高校行きながら働いてて、ほとんど就職してるような状況だった。

俺はそれ聞いて、「たけのこ掘って穴ぼこだらけにしたせいで、弟次郎憑りつかれてるじゃねぇか!」て怒ったんだ。
そしたら太郎も反省したのか、その日夜中に神社にお酒お供えに行ったらしい。
ありえねぇだろ?夜中だぜ?それがまた拍車をかけたのかすげぇことになるんだよ。

神社がガチでいわれがやばいていうのと、
(でも知ってる人はかなり少ないと思う。ただ祀ってるのの名前を聞いたらほぼ皆知ってるレベル)
太郎次郎兄弟の段違いのキチガイさが合わさって、この後も大変なことが続くんだ。

太郎の現在の破損部:下の前歯

序章 終

ごめん、なんで太郎が家に帰ったのか書いてなかった。

いやまぁ書かなくてもいいんだけど、理由は特にないらしい。そのあと返って飯食ってたらしいから。
神社に夜中酒もって行ったのも、お化けが怖いっていうのが全くないせいらしい。

そして俺確かに中学の頃は精神的に弱かったから、自分で被害妄想しちゃってたのもあるかもしれん。
ババァはただの嫌なババァで、中毒になったのは俺の精神的な問題で、
ババァはとりあえず味噌取り上げてどっか空気のいいところに行かせただけなのかもしれん。
でもここまで書いておいて実は俺の被害妄想だったってある意味恐いな。

俺もそろそろ寝るよ。というか寝なきゃいけない時間をはるかにオーバーしてしまった。みんな反応してくれてありがとう。
コテハンつける気はないけど、何かあったら中華味噌中毒男って名乗るよ。

親父に関しては本当にただの事故だと思う。
行ってた国も中国じゃない、し親父は俺が味噌中毒になったこと知らないからさ。
でも外国だから何があるかわからないよね。

あと神社は調べたら書いてもぜんぜん平気そうだった。
蛭子神社っていうんだけど、大体それ祭ってるところは恵比寿様も祭ってるらしい。
太郎の家の近くにあるのは恵比寿様は祭ってない。まぁ本当に祟りとかないようそれ一点に絞られて建てられたって感じ。

太郎に関しては、小学校の一連の流れのあとに俺がバーミヤンでぶるぶるしちゃったときに繋げられるので、
話が長くなるけどお付き合いいただければと思います。
また今日の夜にでも投下する予定です。
それではおやすみなさい。

昨日から話を投下している中華味噌中毒男です。

話を一つまとめられたので投下します。
誤字脱字読みにくい点、意味不明な点あったら補足するのでどんどん言ってください。

昨晩神社にごめんなさいのお酒を置いて太郎は安心したのか、夏に太郎の弟次郎と俺を連れて例の神社に遊びに行ったんだ。
俺は最初その神社は気味悪いから神社の手前の道路で用水路に石を投げいれて遊んでた。
太郎と弟次郎はどっかからゴザ(藁みたいなのでできた分厚い布みたいなやつ)を持ってきて、
神社の周りにある林でカラス瓜って呼ばれてる拳より小さい食べられない実をちぎってゴザに集めてた。
林の木には蔓が巻きついていて、その蔓からカラス瓜は生えてた。
食えないし何も価値はないんだけど、道路から見てた俺は実をちぎる2人が羨ましくてしょうがなかった。
小学生だったっていうのもあるけど、生ってる実を見つけてちぎるっていうのがすげぇ羨ましかったんだ。
太郎次郎兄弟は木の下から瓜を探してたけど、
俺は離れた道路から見てる分、兄弟よりもまだ色んなところに実の取り残しがあるのが見えた。
そのうちいてもたってもいられなくて、ついに神社に入って一緒にからす瓜を取るようになった。

俺達3人は実をちぎった。一心不乱にちぎりにちぎりまくった。
自分たちの手の届かない瓜を親の仇のように見上げて、
取れないならと神社の掃除用の竹箒を持ってきて、柄の部分を振り回して叩き落としたりした。
あまりにも高いところにある実に石を投げたりもした。
とにかく生っているもの全て根絶やしにしないと気が済まない状態だった。

実をあらかた取りつくした俺らは、神社の湧水を飲みながらこれからどうするか考えた。

すると弟次郎が「下の道路に行って、カラス瓜をコンクリートに叩きつけて遊ぼう」と言った。
妙案だと思った。
正直この食べられない実を集めてどうするかなんて考えてなかったし、
冷静になって考えてみるとどうすんだこれ?てなってた。
そして俺たちは暇だった。遊びに餓えたトイザラスキッズだった。
神社の前にある道路はたまに車が通るから、下ってほとんど車の通らない道で遊ぶことにした。
ただ、ゴザにのった実をどうやって運ぶかが問題だった。
神社は山の腹の部分にあって、階段でいうと30段から40段分くらい下らないと下の道に行けない。
神社の前の道をぐるっと回ってからなら下に降りる大きな道路に合流するんだけど、そこまで行くのも面倒くさかった。
だから俺達は神社の前の土手をそのまま降りることにした。

その時太郎が、
「俺はこのゴザにカラス瓜のせて、土手を滑りながら降りるわ」
そう言うと、ゴザに座り端をつかんで巾着みたいにした。
俺と弟次郎はメロス並にぶち切れた。
『面白そうすぎる!そんなことお前ひとりやるのはずるい!』
みんなもやったことあるかもしれないけど、土手を段ボールとかで滑り降りるあれを太郎はやるつもりだったんだ。
俺も弟次郎もそのくらいの遊びは今までやってきたことあるから、それがどれだけ楽しいのか知っていた。
弟次郎なんてもうカラス瓜なんてどうでもいいから全部用水路に流して太郎と二人乗りして滑りたいって、
羨ましすぎて泣きそうになりながら言った。
というか泣いていた。
(太郎と俺は小6、弟次郎は小2か3だった。弟次郎は自分の思い通りにならないことがあるとすぐに癇癪を起こして泣く癖があった)

太郎も太郎で兄ちゃんのくせに、
「お前が瓜を乗せたままこのゴザを制御するのは難しい」とかそんなようなことを言って譲らなかった。
弟次郎はもう泣きわめいて地団駄を踏んだり近くの木に頭をゴンゴンぶつけたりして、
『ホラッ!兄ちゃん俺はこんなにもそれがやりたいんだ。ここまでやってるんだから代わってくれ』アピールしてた。
俺もいつもなら代わってあげなよって言うんだけど、
その時はいきなり太郎にタックルしてそのままゴザを奪って滑り降りちまえば下ったもの勝ちだ、という葛藤に苛まれていて、
弟次郎どころじゃなかった。
それくらいやりたかった。

弟次郎が道端の草を食っては吐き食っては吐きしだした頃、
俺は神社に竹箒と塵取りが入った段ボールがあったのを思い出した。
俺は泣き喚いてついにカラス瓜を齧りだした(めっちゃ苦い)弟次郎を、
段ボールがあるからと落ち着かせて口をゆすがせると、神社に取りに行った。
一応ちゃんと後で返しますってお参りしてから段ボールを持ってきた。
そして俺と弟次郎は段ボールを2つにちぎって太郎の右側に並んだ。
下を見下ろすと結構高い。
俺らが下ってすぐコンクリートの道路が土手に沿ってあり、その先はガードレールと川が流れていた。
俺達は一斉に滑り出した。
急斜面だったし結構なスピードが出たのを覚えてる。
俺と弟次郎は真っ直ぐ下ったんだけど、太郎だけ明らかにおかしい方向に滑って行った。
左斜めに軌道が逸れていって、横目で見てもあぁやばいなって思った。
なぜなら、俺たちの正面の道路は2車線くらいの幅があるけど、
左に行くにつれて狭くなって、最終的に車一台分くらいしか通れなくなるからだ。(車の通りが少ないのはそのせい)
太郎もやばいと思ったのか、「ウギャアアアアアアアアア」て叫んでた。
俺らみたいなダンボールだったら足でブレーキかけられるんだけど、
太郎の場合瓜が落ちないようにゴザを巾着状に持ってそのまま滑ったから足も出なかった。

色んなことが重なってやばい状況になってた。

今思うとゴザには縫い目があるし目に沿って滑ればまっすぐ滑るだろうけど、
多分太郎は変な風にゴザの端をもって、目が斜めになるように滑っちゃったんだと思う。
じゃなければ何か悪い物にでも引っ張られない限りあんな風に斜めに滑らないと思う。というかそう思いたい。

滑りだしてから降りるまで実際は一瞬だったけど、太郎のせいで俺には結構長く感じた。
太郎はそのまま道幅の狭い左に流されて…
今でも笑っちゃうんだけど、降ってそのままポーンって飛んでガードレールに顔から衝突した。
ゴザを握ってるからかしらないけど顔から行ってた。マンガみたいだった。
幸い川にまで落ちることはなかったんだけど、ぶつかった拍子に道路と川に瓜が落ちた。
太郎は鼻を折って顔面血だらけになってた。
俺と弟次郎は太郎に駆け寄ったんだけど、弟次郎が腹抱えて笑ってたせいで俺も堪らえきれなくて少し笑ってた。
瓜を道路に投げつけて遊ぼうとしてた俺らが、なぜか太郎だけ自分が道路に投げ出されて鼻が潰れた。
後から聞いた話だが、太郎がのってたゴザは境内の裏にあった日除けか何かの物を勝手に持ち出していたらしい。
そのあと太郎を連れて帰り、太郎はすぐ病院に連れて行かれた。

話自体はこれでおしまい。

別に怪奇現象的なこともなかったし良くある子供の悪ふざけで起きた事件なんだけど、一つだけ不思議なことがあった。
太郎がガードレールに衝突して瓜が散らばったんだけど、散らばった瓜の中に熟してるものがあったんだ。
結論から言うと、俺も太郎も弟次郎も熟した瓜は取った覚えはない。というか夏に熟した実は多分ないと思う。
からす瓜は熟すと赤くなって腐ったトマトみたいになるから俺らも触りたくないし、
その時も俺はなんでこれ熟してるの?て思ったから、今でもはっきり覚えてる。
不思議なことがあったとすればそれだけ。熟してぐじゅぐじゅで真っ赤になった瓜が混ざってた。

神社関係で太郎にあった出来事は次でラストです。
最後のは今までに比べると一番心霊体験っぽいし、太郎もかなりやばいことになります。
学校であった事なので次郎は出てきません。

今回のはなんだかつまらなくて申し訳ない。
文章力もないので読みにくいかもしれないけどお付き合い頂ければと思います。

太郎の負傷箇所:下の前歯、鼻骨折

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