短編 都市伝説

冥界からのノック音【ゆっくり朗読】2395-0101

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身に降りかかる系で、実際喰らった友人もいるので関わりたくない方は読まない方が良いかもです。

396 名前:あなたのうしろに名無しさんが…… 投稿日:2001/02/20(火) 04:41

友人から聞いた話です。

友人の村田は、ある雪の降る日に受験勉強をしていました。

村田は当時高校三年生で一月のある晩だということでした。

夜も更けてきた頃、窓の外からノックをする音が聞こえます。

コン、コン、コン

三回です。

特に何も考えなかった村田はそのまま窓をノックし返します。

コン、コン、コン

村田の部屋は二階です。窓の外にはベランダもありません。

雪の降る夜、そんなところにいる人はいるはずがありません。

しかし村田は何も考えずにそのまま勉強に戻りました。

その時、村田はあることを思い出しました。

それは数日前に村田が根本から聞いた話でした。

この話を聞いた人間には必ず降りかかかる。

聞きたくないなら聞くな。

おまえが一人きりになった時、必ず一人きりになった時にそれは来る。

人間がいるはずもないドア、例えばベランダのない四階の窓、一人暮らしのワンルームマンションのトイレから聞こえるんだ。

コン、コン、コン

……というノックの音。必ず三回なんだよ。

それを聞いたものは恐怖は覚えない。

何故なのか分からないけれど恐いという感覚はないらしい。

けれど、ここからが大事なんだ。

そのノックの音を聞いたら必ずノックされた回数だけノックされたドアを叩け。

それが冷蔵庫のドアでも必ずな。

おい、「間違えたら起きられない夢」と一緒にするなよ。

叩かなかったらおまえに親しい誰かに不幸が降りかかかる事になる。

とても親しく大切な誰かにだ。実際オレにも来た。

重要なのは、「ノックされたら同じ回数だけノックし返すこと」だ。

れだけでいいんだ。

さっきも言ったが、その瞬間におまえには恐怖はない。

さらにどんな騒音にも負けないリアリティでその音は聞こえるらしい。

オレの時は三回だったし確かに恐くなかった。

でもな、オレの友達の後藤に来た時のことなんだが。後藤はノックしなかった。

オレの話を思い出してノックしなかったらどうなるか試してみたらしいんだ。

確かに後藤の時にもあり得ないところからノックされたらしい。

そして数日経った後、親戚からの電話で後藤の祖父が亡くなったとのこと。

後藤も悔やんだけれどオレも悔やんだよ。

↑ここまでが私が村田から聞いた話です。

ここまでなら作りばなしで済まされる話ですが、

↓ここからは私の体験談です。

話を聞いたのは大学のサークル合宿という絶好のシチュエーションでした。

もちろんそれまで酒を飲んでいたため酔っ払っていて、村田の話が終わった後に二、三本の怪談を聞くと無性に眠くなり隣の部屋に行き横になっていました。

しかしここはサークル合宿、当時三年生だった私はさすがにそのまま寝るわけにもいかず、後輩が気を使ってくるのを待っていました。

案の定しばらく横になっていると引き戸をノックする音が聞こえます。

先ほど村田の話を聞いたばかりなので絶対誰かが私を騙そうとしていると思い、ダッシュで戸を開きました。

そこには間抜けな面をした後輩が立っていました。

ここまでなら笑い話で済みます。

みなさんの期待通り、その後窓の外からノックされました。

恐怖心は全くありませんでした。

もちろんその後、同じ話を聞いた仲間からはバカにされました。

後日談ですが、話を聞いた八人のうち五人がノックを聞いています。

皆さん、怖がらずにノックしてください。

(了)

 

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