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ぼくのきょうふたいけん【ゆっくり朗読】3300

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実話です。ニュースにもなりました。マジで洒落にならないくらい恐怖を感じました。

ぼくが小学六年生の七月頃の事です。

ぼくはその日、ツトム君と遊ぶ約束をしていたので友達の家に行きました。

しかしチャイムを鳴らしたんですが全く反応がありません。

約束したのにおかしいな……と思ったぼくはその後何度もチャイムを押しました。

十回ぐらい押したら玄関のドアがガチャン!!と勢いよく開きました。

ツトム君のお父さんでした。

お父さんは機嫌が悪いような顔つきで

「……何?」と聞いてきました。

うわ、家の人いたのかよチャイム鳴らしすぎて怒らせたかな……と思いながらぼくは

「ごめんなさい……あのツトム君は家にいますか……遊ぶ約束をしていたんですけど……」と伝えました。

するとお父さんは一瞬間下を向いて

「今は居ないよ、なんなら上がって待ってる?」と聞いてきました。

ぼくは「いいです、また今度にします……失礼しました」

といってトボトボと家に帰りました。

そして翌日、ぼくは学校で友達に「も~なんで昨日居なかったんだよ~」と言ったら

「あはは、ごめんごめん、なんか父さんが急にお婆ちゃんの家に行ってなさいとか言われてさ~ホントごめんな」

ぼくはツトム君を許して仲直りしました。

そしてその次の日、ツトム君のお母さんが家に帰って来ないと、ツトム君から聞きました。

「ほんと何処行ったのかな~母さん……」

ツトム君は本当に心配している様子で、ぼくはその日ずっとツトム君を励ましていました。

そしてそれから二日がたっても戻らなかったのでツトム君のお父さんは警察に捜索願いをだしました。

そしてさらに日にちがたち二週間が過ぎました。

その日は日曜日で学校が休みだったのでぼくは朝パンをかじりながらニュースを見て、ぼーとキャスターの告げるニュースを聞いていました。

「○○県で保険金殺人があったようです、犯人は○○、被害者は自分の妻と実父の二名。どちらも絞〇されていたようです」

ぼくはぼーとニュースを見続けていました。

しかし、犯人の顔写真がアップされた時ぼくは一気に覚醒しました。

○○○○(容疑者)……ツトム君の父でした。

ほんとマジで洒落にならない位恐怖を感じました。

後々の情報で、妻殺害の時の犯行時刻が、ぼくがツトム君の家に行った日の夜だって知った時には親の胸でマジ泣きしました……

あのまま家に入ってたらやばかったですよね?

ああ……マジ思い出しただけで死にそうになる……

(了)

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