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短編 洒落にならない怖い話

夢の中にいる少女

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懺悔的な内容になってしまうから読むのめんどい人はスルーしてくれ。

570 :本当にあった怖い名無し:2015/03/15(日) 01:58:13.64 ID:BIgSLeJUO.net

俺は物心付いた頃から変な夢を見ていた記憶がある。

変な夢というと語弊があるな、時々ある少女が出てくる夢を見ていた。

少女の容姿はよく覚えている、鮮やかな金髪と薄茶色の瞳が特徴的で、十人中九人が美少女と評する顔立ちだと思う。

髪の長さはセミロング~ロング、服は黒系が多く、ロングスカートを好んではいていた。

俺の成長に合わせて彼女も成長していて、いつからか夢の中の俺と彼女は恋人同士といえる関係になっていた。

ただ俺には現実でこんな少女の知人なんていないし、どうして彼女の夢を見るのか疑問に思っていた。

それでココからが本題。

高校の頃、俺はクラスメイトの定雄と殴りあいに発展するケンカをした。

先生が仲裁に入り、一週間の停学をくらった。

家に帰っても定雄に対する怒りは収まらず、死ねばいいのにと本気で思っていた。

そしたらその夜、彼女の夢を見た。

ただその時の夢はいつもと違っており、真っ暗な空間で俺と彼女が向かい合って立っていた。

いつもの夢は普通に生活空間で彼女と談笑したり遊んだりしていた。

彼女の右手には刃渡り20センチぐらいのナイフが握られており、こちらを無表情で見つめながら「殺してあげる」と繰り返しつぶやいていた。

ヤバいと思った。

夢の中の俺は逃げようとしたがなぜか体が動かなかった。

彼女はまず俺の喉元を切りつけ、そのまま俺を押し倒しマウントポジションで俺の胸元を滅多刺しにした。

夢だというのにメチャクチャ痛かったし苦しかった。

首をヒューヒュー鳴らしながら彼女を見るも、彼女は俺の胸元を刺し続けるのをやめようとしない、しかもその間ずっと「殺してあげる」と繰り返しつぶやき続けていた。

血が大量に流れたせいか痛みも感じなくなり、体が冷たくなってきた頃、だんだんと意識が朦朧としてきて、完全に意識が途切れた瞬間、俺は夢から覚めた。

何か妙にリアルな夢だったなと思いつつも、体に特には異常がなかったため、夢は夢だと思って特に気にしない事にした。

その日の夕方、定雄が通り魔に刺されて死んだ。

胸元を滅多刺しにされたらしい。

幸いにも犯人はすぐに捕まったが、しばらくの間近辺を警官がパトロールすることになった。

ホントに偶然、ただの偶然だと思いたいが、あまりにもタイミングがよすぎるし、殺され方が似すぎているため、もしかしたらと思ってしまう。

定雄が死んで欲しいと俺が思ったから、彼女が俺のために定雄を殺したんじゃないかと、そう思うと未だに罪悪感で吐きそうになる。

そしてなにより、彼女はまだ俺の夢の中にいるんだ、未だに俺の恋人として……

(了)

 

実録怖い!日本の呪い [ 呪いの怪奇研究会 ]

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