短編 山にまつわる怖い話

山がわらう/木の後追い【ゆっくり朗読】2600

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親父に聞いた話ですが・・・

253 名前:山がわらう :03/09/06 01:50

当時の親父の趣味は渓流釣りで、たまたま山中で知り合ったマタギを生業にしていた阿部さんに教えて頂いたそうです。

阿部さんは当時、群馬県の利根川を7日~20日位かけて野宿をしながら鮎やマスなどを、下流から上流へと釣りのぼり、民宿などへ卸していたそうです。

そんな阿部さんが何度か経験した怖いお話です。

いつものようにポイントを変える為に山中を歩いていると、その人の表現”山がわらう”で、静かだった山中が急にザワザワと騒がしくなり、四方八方から視線を感じる時があるそうです。

そして、そういう時は必ず決まった行動をしたようです。

釣った川魚を腐敗防止の為にさばきながらザックに入れていたそうですが、さばきに使用するナイフをザックの口部分に刃が真上に向くように固定して、歩き続けたそうです。

そうすると不思議と”わらい”が収まったのだそうです。

289 名前:あなたのうしろに名無しさんが…:03/09/25 22:00
>>253

よく山がわらう、経験しています。

仕事でよく山に入るのですが今でもよく経験します。

私の場合は普段ナタを腰の後ろに吊るしているのですがそれが横に水平になるように付け替えます。これは地元の元営林署勤めの老爺から聞いて実践してるおまじないみたいなものです。

木の後追いというのもあります。(林の後追いって言う人もいる)

確かに進んでいるんだけれど周囲の木々が変わらない。

木っていうのは、慣れてない人にはどれも変わらないように見えると思いますが、葉の付き方、幹の状態それぞれ全く違うんですね。

そんなことがあるから、山の中で正しい道を進んでいるのに道に迷ったと思われる方がいるのかもしれません。

290 名前:あなたのうしろに名無しさんが…:03/09/25 22:25
>>289
うを…!興味有ります。
『歩いても、風景が全く静止した状態』なのか、『しばらく歩くと、何度も同じ風景が出て来る』のか…『たぬきにばかされた…』とか言われる状態とは、違うのですか?
『危害を加えられた』などという例は、無いのでしょうか?

307 :あなたのうしろに名無しさんが…:03/09/26 13:04
>>290
さあてどちらでしょうか。

気づいたら同じ木が同じ配置で周囲にあった、という感じなので。

しばらく歩くと何度も同じ風景が出てくる、に近いと思われます。

たぬきに化かされたというものとは違うような気がします。(化かされたことは無いのですが)

初めはぞっとしたもんです。独特な雰囲気がありますよ。

どちらかというと下山する時に多いので、後追いと言っているようです。

危害は特にありません。

たまに後追いとわらいがMIXして起こることがあるらしいのですが、私は遭遇していません。

後追いに合った時、(これも伝承のおまじないですが)一度全ての道具を下に置けといわれています。

再び顔を挙げたとき後追いの木は消えているだろうというものです。

308 :290:03/09/26 13:42
>>307

解説ありがとうございます。
うーん、文から精一杯、状況を掴み取った限りでは…
『本来そこには無い物が見えている状況』ですかね?確かにぞっとしますね。
山の精とか、物の怪あたりでも、(集団で?)ついて来るのですかね?ブルブル…
でも「危害は特に無い」との事なので、安心しました。(山歩き好きなので…)
『日本の山には神が住む』とか言うけど、こういう事を指すのですね。(多分)

365 :あなたのうしろに名無しさんが…:03/09/30 21:53
>>308
すいませんレスが遅れました。

いろいろ聞いてみたのですが、後追いにも種類があるようです。

私が経験した『気付いたら同じ木が同じ配置で周囲にあった』というのは、周囲の人によると、どちらかというと林の後追いのようです。

ところが人によっては、それが一本だけあるという人もいます。

同僚の人で、山頂近くの木にふもとまで追いかけられたという人もいました。

下山しながら後ろを振り返ると同じ距離を保って、その木がずーっと追いかけてくるんだそうです。

翌年、同じ場所を測量した際、確かに見覚えのある木が山頂近くにあるのを確認したそうです。

木の話ばっかりになって申し訳ないのですが、私が以前北海道の原生林で研究していた時分に聞いた話です。

ある山のある場所では、広葉樹の葉っぱの裏表が逆になっている場所があるそうです。

その場所の木の枝は全て尋常ではない角度で上を向いているそうです。

もうひとつ。

ある山のある場所には繋ぎ木というものがあり、その木の枝が全て周囲の木に繋がっているそうです。

繋ぎ木の枝を掃って道を開いてはならない、もし掃ったら繋ぎ木に身を取られるという話です。

(了)

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