今から二十年近く前、小学生の時に田舎に預けられた時の話。
従姉妹と一緒に本家・母屋で祖父・祖母と五人で一ヶ月近く過ごしていて毎朝のラジオ体操が楽しかったが、それ以外には畑仕事を手伝う程度しかする事もなく、先祖の墓そうじさえ楽しかった。
ある日、三つ&一つ上の従姉妹達と仲良くなった地元の子と田舎の小学校でかくれんぼをしてた時、一緒に隠れた地元の子に連れられて校舎の中に入って音楽室に隠れた時聞いた話。
校舎の裏山の中腹にあるお社で毎年肝試しをしているとの情報があり(それもちょうど当日)、かくれんぼの後、従姉妹と一緒に参加したいとお願いして、帰宅し祖父・祖母に参加していいか聞いたら祖父・祖母が怒った怒った。
十年程前に肝試しで女の子が一人行方不明になり、山狩りをしたが結局見つからず結局半年ほどして少し離れた沢で半分白骨化して見つかったと。
それ以降地元の者で肝試しを行う事はタブーとされていた。
誰もしないはずなのに、どこの誰に誘われたか!?と烈火のごとく怒られ、半べそで教えてくれた子の特徴を言ったら祖父祖母とも顔面蒼白……
当時犠牲になった子の家は事件の翌年に地元部落から出て行き消息不明で、なおかつ地元小学校はとっくに閉鎖され、その話の次の日に従姉妹と一緒に行ったら、とても子供が立ち入れる状態じゃないほど草木ぼうぼうで荒れ果ててました……
今日たまたま約十五年ぶりに従姉妹と会い、話をしてて思い出し記念書き込み。
ちなみにググると校舎があった場所は森になってた。
西日本の中部以西のある村落の話。
ちなみに祖父祖母は約十五年前に相次いで逝去し、本家も誰も継がず。
費用が掛かるし地元産業もない山の中なんで生活が困難。
結局先祖の墓と仏壇を処分し、菩提寺で永代供養となり終了。
私が最後に訪れたのは、祖母のお葬式があった十五年程前。
その頃すでに本家は森に飲み込まれそうになっていた。
今は村落に十軒住んでるかどうかのへんぴなところでした。
数年前、若い女性が猟奇的殺人の犠牲になったところの近く。
少し考えてました。これを書いていいのか。でも、何か書かないといけない気がして……
祖母は乳癌で闘病してたのですが亡くなる二日前、私の母(末娘です)に言付けをしてたらしいのです。
それは例のお社の事。
うちは代々氏子総代で、そのお社の運営管理もしてたのですが、その業務を
『必ずうちの家系の女性がやらなければいけないので、お前(母)か伯母達の誰かにして欲しい』
とのことです。
うちは大阪なので遠いから無理と答え、姉達(伯母たち)に通夜の時に相談しても、親戚のなかでも一番近い人も難しいと返答があり、結局お母さん(祖母)のお願いは聞けてないのよ。と先日聞きました。
で、今日の話なんですが、用事でうちに来た従姉妹と話をしていた時。
うちの母が、そういえば、と教えてくれたのが祖母が亡くなる前日にしていた話。
母だけが病院にいてお世話をしていたのですが、その時すでに意識が薄れていた祖母が前触れもなく目を覚まし、母に伝えた話が
「妙子(母の名前)、祟りとか呪い、憑かれるってのは祓えないのよ。一旦離れても決して縁が切れるわけじゃないの。だから祀りなさい」
昔、うちの田舎で何があったのか、母も今残った親戚も何も知らないのよ、と。
この話をさっき従姉妹達と一緒に聞いて、書き込みました。
従姉妹はそれぞれ結婚して子供がいるので
「それやとアンタしか出来るのおらんな~」
って、軽く言われてショック……
私、絶対無理!
でも、祖母が逝去してから約十五年、何もないから心配はないのでしょうか……
2012/08/23(木) 17:45:42.27 ID:Hl5mz8r+0
(了)