短編 ほんのり怖い話

タケミ兄さん【ゆっくり朗読】900

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昔からなんだかよくない物にまとわり憑かれる体質で、

180 :sage:2012/06/12(火) 18:58:22.43 ID:xvd1btjZ0

黒い塊やら灰色の人やらを見てはぎゃんぎゃん泣いておりました。

さて、そんな私を守り、こんなのも居るもんだと教えてくれたのは、
両親でも祖父母でも友人でもなく、腕のないお兄さんでした。
お兄さんは強面で、一見すればヤのつく自由業。
とても堅気には見えぬ風貌でしたが、私には大切な話し相手でありました。
前述の黒い塊やら灰色の人なんかは、このお兄さんの回し蹴りととび蹴りで吹っ飛び消失www
ぎゃんぎゃん泣いていたと思えば爆笑を始める幼い私は、両親からしてみればさぞ恐ろしかったことでしょう。

両親がそんな私を近所の有名な神社に連れて行ったのは、
何かにとりつかれているのでは!?と懸念したからでした。
もちろん、憑いておりますとも、件の腕のないお兄さんが!
無邪気なもんで、私は神主のオッサンに「お兄さんね、私のお兄さんなのよ」なんて紹介。
お兄さんも改まった態度で私の横にちょこんと正座し「どうも」。

長いので一旦きります。

神主さん気絶しかけておりました。

神道、両腕なしといったら、出てくるのはあのお方。
神主さんはお兄さんを『建御名方神』だと思ったのだそうな。
諏訪とは離れておりますし、我が家は代々仏教。

もちろんそこらの小童に、そんな大それた神がつくわけもなく…。
詳しく聞けばお兄さん、「生まれつき両腕がなかったので、建御名方神の生まれ変わりと言われた」との事。
生前に大層な扱いを受け、死んだ後もやっぱり大層なものになったが、
実際に神社にいこうにも本物がいらっしゃる。
眷属として奉って貰うかどうかと悩んで居たところに、悪いのに憑かれやすい私を見つけたのだそうで。

話を聞いている間、神主さんはずっとぽかーん。( ゚д゚ )
両親もぽかーん。( ゚д゚ )
私もぽかーん。( ゚д゚ )
お兄さん、喋ってる間に色が濃くなって、そこにいる人間のように見えたんです。
どうやら喋って自覚することで、
お兄さんが本格的に私の守護の一人(守護霊っていっぱい居るそうです)になった結果だとか。

お兄さんはテレテレと笑いながら、
「こういうときは頭を掻いたり頬を掻いたりするのだろ?」
と言って正座を崩し、右足でぽりぽりと頬を掻いて見せました。
生きてたときほんとにそうしていたに違いないと納得するほど身体が柔らかく、
足の指が器用に動いていました。

それ以来、恐れ多いことですが私はお兄さんを『タケミ兄さん』と呼ぶように。
タケミ兄さんは今も元気で回し蹴り&とび蹴りを炸裂させておりますwww

オカ板系の掲示板はネットでも悪いのがやってくるそうで、タケミ兄さんはそれについてよい顔をしません。
あんまり書き込みとかして欲しくないそうです。
些細なことでも私がいろいろ持ってくるそうなので…
タケミ兄さんを説き伏せたら、また兄さん自慢をしにきますね!
それでは拝読ありがとうございました。

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