短編 ほんとにあった怖い話

変わった幽体離脱体験【ゆっくり朗読】

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恐怖ではないが変わった幽体離脱体験ならある。

495 :本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 22:31:45.58 ID:LvpYJ4ElO

かれこれ25年も前の話だ。

そのころの俺は高校生で、オカルトにはまっていて、よく瞑想していた。
TMCテープ瞑想法』という本を読んで、毎日自分の部屋で続けていた。

数ヶ月も経った頃、身の回りで奇妙なことが起こり始めた。
自分の文房具や小物が知らぬ間に消えてしまう、というものだった。
そしてそれらは決まって忘れた頃に、とんちんかんな場所で見つかった。
徐々に直感が鋭くなり始め、友人の考えなどが手に取るようにわかるようになった。

ある晩、いつものように瞑想をしていると、意識が徐々に空へと移動しているのがわかった。
目を閉じているのに外が見える。
天井を越え、自宅の空中、そして日本上空から成層圏を越え、気がつくと地球を見下ろしていた。
あまりにも美しい光景に見とれていたが、気がつくともの凄い速さで地球から遠ざかり始めた。
自分の視界から惑星が次々と離れてゆく。
気がつくと遥か太陽系を越え、見知らぬ星々がある銀河系の中にいた。
直感で、とても肉体を持つ人類が来れる距離ではないことを感じた。
よく見ると前後左右上下と、星しか見えない。

皆さんは足が地面についていないという体験をしたことがあるだろうか……
とても奇妙で、宇宙とは自分を支えてくれるものが何もない空間なのだ。
俺はそのことと、地球からとんでもなく遠いところに来てしまった恐怖で『早く帰りたい!』と強く念じた。
その瞬間、意識が肉体にスッと戻れた感覚がした。
恐る恐る目を開けると、そこは自宅の自分の部屋だった。
戻ってこれたことに安心したが、これにより人間の意識は距離に関係なく肉体を離れられることを理解した。

しかし、その後は身の回りで事故が多発したり、悪いことが重なったので、瞑想はやめた。

今から3年前のこと。

その頃どういう訳か幽体離脱がしたくてしょうがなかった。

そしてある夜、マンションのベッドで寝ていたら金縛りになった。
金縛り自体は珍しくないので、そのまま様子をみることに。
すると枕元がボヤーっと明るくなり、西部劇の音声が聞こえてきた。
まるで枕元に古いテレビが置いてあり、映画を流しているような感じだ。
もちろん部屋の電気は消して寝たし、俺の部屋にはテレビはない。
テレビが出てくる金縛りは変わってるなと思ったが、そのままにした。

すると今度は、ベッドの左側に男の子と男性が居て俺をじっと見ている。
その二人が気になった。特に男の子がずっとクスクス笑い続けてるのが気になる。
しかし、今夜なら幽体離脱できるという妙な確信があったので、幽体離脱を試そうと思った。
ちょうど仰向けに寝ていたので、左側に横向きになれば離脱できるんじゃないかと思い、体を動かしてみた。
(幽霊に向き合うのは嫌だったが)

すると少しは横向きになれる。でもまるで体にゴムが付いているかのように仰向けに引き戻される。
それで、横向きになる→引き戻される、という動作を何度か繰り返した。
そうしたら勢いが付いて体がベッドの下に転げ落ちた。
どうやらこれで幽霊離脱したようだ。
するとずっとベッドの側にいた男の子が、
「あ~あ、この人やっちゃったよ。バカだね」と言った。

男の方はずっと無言。
それを聞いた俺は怖くなってベッドにはい上がった。
そして寝ている自分の肉体に横から重なるようにして戻った。それはまるで寝袋に入るような感覚だった。
戻った瞬間に西部劇の音声は消え、男の子達も消えた。

そして短い幽体離脱は終わった。

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