短編 海にまつわる怖い話

下顎【ゆっくり朗読】800

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石じじいの話です。

257 :本当にあった怖い名無し:2020/02/24(月) 17:54:37 ID:kn7bCllS0.net

じじいは、警察関係者の知り合いも多かったようです。
以前、「自作の拷問マシーンで自分の首を絞めて楽しんでいたら、誤動作して事故死した男性」の話を書いたことがあると思います。
げに恐ろしきは、変態のこだわりです。

以下は、警察関係者からじじいが聞いた話だそうです。
ある時、畑から4~5個の下顎が発見されました。
数年間使っていなかった畑を耕していた時です。
見つかったのは下顎だけで、からだの他の部位はありませんでした。
土葬時代の昔の墓のあとだったということも考えられましたが、そこにそんな記録はない。
これは怪しいということで、警察沙汰になりました。
死体遺棄事件として警察は捜査しました。
なんらかの事件に関係しているかもしれませんでした。
それらの下顎の骨は割と新鮮で、古いものではない、ということでした。
ただ、明治維新の直後に、それまで仏教の火葬だったものが、廃仏毀釈運動で葬儀も神式になって一時、土葬になった、
ということもあったので、その時の埋葬遺体の可能性もあったのですが。

遺骨の鑑定の結果は、捜査陣を当惑させるものでした。
それらの下顎は全て同一人物のものだったのです。
下顎骨の大きさも形も同じ。
歯の形も同じでした。
抜けている歯があったのですが、その位置も同じだったそうです。
この件は、迷宮入りとなりました。
そのようなことは、形質人類学的にあり得なかったからです。
遺骨は、その後、ある旧帝国大学の解剖学教室に警察から移管されたそうです。

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