小学生の頃、妹と一緒に市民プールで「お母さんごっこ」をすることになった。
112 :怖いお話ネット:2024/06/20(木) 09:35 ID:7Yh3LKop
私が母親役で、妹が子供役。
プールの中で「お母さん助けて~!」と妹が溺れるふりを始めた。
その演技は実に見事で、周りの人々も本当に溺れているのではと心配するほどだった。
私は母親役として妹を助けに行こうとしたその瞬間、突然プールサイドに立っていたスーツ姿の中年男性が大声で叫んだ。
「待ってろおおおおおおおお!!!」
その声はプールの中に響き渡り、場内は一瞬にして静まり返った。
男性はスーツのままプールに飛び込み、猛スピードで妹の元へ泳いできた。妹は溺れる演技を続けたままだ。
男性は全力で妹を助け、「大丈夫か!?」と必死に尋ねた。しかし、突然の介入に驚いた妹は「はなしてよ!」と男性を突き放し、得意のクロールでその場を去った。
私はその場に立ち尽くし、ただ他人のふりをするしかなかった。
男性はプールの中に取り残され、しばらく呆然と立ち尽くしていた。
一方、ある市民プールの監視員も似たような経験をしていた。監視員が見ている前で溺れるふりを繰り返す子供がいたのだ。
その子供は何度注意されてもニヤニヤしながら「ほんとに溺れてたんだも~んwww」と言うばかり。
周囲の人々も次第にその子供を本当に溺れているのか疑うようになり、助けに行く監視員の態度も次第に不愉快なものとなっていった。
ついにはその子供は出入り禁止となったが、それでも懲りずにプールにやってきては入口で帰される始末だった。
さらに、あるユーザーはこれを読んで授業中に奇声を発したり歩き回ったりしていた同級生のことを思い出した。
その同級生は、周囲から注意されてもニヤニヤしているだけだった。
親からは無視され、弟だけが可愛がられていたため、注意されることで人に構ってもらえるのが嬉しかったのだろう。