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短編 後味の悪い話

■危険な育児法

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有名な育児論を出版した学者。

107 :本当にあった怖い名無し:2005/08/16(火) 18:13:35 ID:wTDtz2vo0
本は大ブームとなり、世界中の新米ママが参考にする本になった。

しかし、その育児法は結果として間違っていたというか、
精神的に不安定な子が増えてしまい、犯罪に走る子や人間不信に陥りやすい子などが育ってしまった。
学者本人の息子も精神をわずらってしまい、
後に息子は「間違った育児法によって精神を患った」として学者を訴える。
そして学者も「あの育児法は間違っていた」と認めて改訂版を出版した。

もう何十年もしてから改訂版を出しても、これまでにその本の育児法で育てられた子供は育てなおせないし、
息子が親を訴えるというのも、何ともやりきれない。

113 :本当にあった怖い名無し:2005/08/16(火) 22:19:02 ID:JyNRyh2a0
>>107
シャレにならん話だなあ。
日本で、貴重な漫画の古本捨てたというので、実の親を訴えた息子がいて、気持ちは解りつつどんなもんかと思ってたが、
こっちの方が他の人間を巻き込んだ分、深刻だな。
その教育法の名称、なんてーの?詳しく知りたい!

117 :本当にあった怖い名無し:2005/08/16(火) 23:03:21 ID:OhpTPsj30
スポック博士の奴か。>>107

でも、育児やら教育に関しては、そういう事が限り無く繰り返されているし、今もそうだ。
離乳食を始める時期だって、
昔は『2、3ヶ月位から果汁などを与えて、ミルク以外の味に慣れさせよう』だったのが、
今は『出来るだけ離乳食を始めるのを遅らせた方がアレルギーの発症が起こりにくい』という事らしい。
が、今支持されるこの説も、
『1歳過ぎるまでミルクしか与えなかった子に栄養素の不足で成長阻害が見られた』という報告であったりで、
今後どうなるか分からん。

つーかね。学者はそういう説を広めるにあたって、統計的な裏付けなんか殆ど取って無い。
精々『ネズミの実験結果から考えて、そうなんじゃないかな』位の事しか。
殆ど、主観とか推測なんだよこういうのは…

118 :本当にあった怖い名無し:2005/08/16(火) 23:20:26 ID:omLfzMhj0
>>117
統計的裏づけはある。じゃないと論文は書けない。
ただ、医者は、たったの5人しかサンプルがないのに論文を書いたりする。
学会の発表会とかでも、「被験者の80%は~」とか言っていたから、
サンプルが100人はいるだろうと思っていたら、9人だった。

137 :本当にあった怖い名無し:2005/08/17(水) 10:58:34 ID:XhEuqSb40
スポック博士の育児法は、実際にその方法で育てられて障害を起こした人の話を身近で何例か知っている。
この育児法は、赤ちゃんが泣いてもあやさないとか、添い寝をしないとか、
徹底した母子分離と自立を促すらしい。(改訂版は違うのだろうけど)

話を聞いた1人の人は小児神経症を患って、
母親が「取り返しのつかないことをした」と激しく後悔したとか。
別の女性は、自分が生んだ子供を全然愛せなくてウツになり、
精神科やカウンセリングに通ううちに、自分が徹底したスポック育児法で育てられたことが原因と判明したそう。

107 :怖いお話ネット:2024/06/20(木) 14:32 ID:Bfdaser9f

戦後二十年が経過して、アメリカの犯罪率が爆発的に急増するという社会問題が表面化した。原因を調査したところ、意外なところに行き着いた。『スポック博士の育児書』が唱える育児法で育てられた世代の子どもたちが、その中心にいたのだ。

この育児書は一見、革命的で親に優しい指南書に見えた。赤ん坊がどれだけ泣き叫んでも、ひとまず子ども部屋に放っておけば良いと説くこの方法は、忙しい現代の親たちにはまるで神の啓示のように思えただろう。しかし、この放任主義がもたらしたのは、静かな絶望だった。どれだけ泣いても誰も来ない、その孤独感に包まれた子どもたちは、自分の価値を信じることができなかった。

このようにして育った子どもたちが大人になり、社会に出た時、彼らの心には自尊感情というものが根付いていなかった。彼らの心には「自分は必要とされていない」というトラウマが深く刻み込まれていた。この傷が、彼らを反抗的で暴力的な行動に駆り立てた。

1974年、スポック博士は公に謝罪し、放任主義による育て方は間違っていたと認めた。その時の彼の言葉は、重い鉄の扉を開く鍵となった。「私たちの推奨した方法が、反抗的で暴力的な社会の一部を作り出してしまった」と。育児書は育児のバイブルであったが、その教義が社会に及ぼす影響を見誤った。

育児というのは、一つの方法がすべてに通じるものではない。その奥深さは、まるで大海のように広く、波の一つ一つが異なるように、それぞれの子どもに適した接し方が必要なのだ。泣き叫ぶ声に耳を傾けること、手を差し伸べること、その一つ一つが子どもの心に自尊感情を育む種となる。育児とは、ただの手法ではなく、愛と理解の積み重ねであるべきなのだ。

この教訓を胸に、未来の親たちはどのように子どもたちと向き合っていくのだろうか。声に出さなくとも、彼らの目に映る愛が子どもたちにとっての灯となることを願わずにはいられない。

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