これは俺が実際に体験した話ね
583 :本当にあった怖い名無し:2023/01/13(金) 23:25:13.33 ID:iQWYk3it0.net
たいていの場合心霊スポットを荒らしたとか、
恨まれるようなことをしたとか、
好かれたとか、
霊体験には体験者に理由があると思う。
でも、今回の件は違う。
去年の話だ。
大学にいきバイトにいき、とありきたりな生活をしていたそんな時、そのままの意味で眼の前が真っ暗になることがある。
「だーれだ」されてる時みたいに。
他にもいきなり自分にだけ強い風が吹いてくることがあった。
これだけならまぁそこまで気にしないのだが、四六時中誰かに見られている気がするんだ。
見られているといっても凝視とかじゃなく、眺められてるみたいな。
正直、我ながら自意識過剰だなと思った。
小さい時から誰かに笑われてると感じたり、人が話してるのが俺の悪口じゃないかとおもったりもちろん思い込みだが…
今回も思い込みだと思ったんだ。
ただ見られてるのは背後とかじゃなく真上。
空を見上げてももちろん何もいないし人が常に真上から見続けるなんて無理だ。
それが一ヶ月くらい続いたんだ。
怖いどころか心霊現象とすら思っていなかった。
ただ、8月に事故にあった。
タクシーに乗ってていきなり運転手があれ?と言ったかと思ったら大きく道をそれそのままコンクリの壁にぶつかった。
田舎の道路(そこまで田舎でもないか)で人も車も少なかったことが幸いした。
運転手は無事、だけど俺はシートベルトにむち打ちのような状態になり骨折はしなかったけどベルトにそって腫れた。
運転手によるとハンドルがきかなくなって、そしていきなり勝手に動きタクシーはおおきくカーブし壁にぶつかった。
別に居眠りしてたわけではなかったようだし車内で話してていい人というのはなんとなく感じていたのでお金もらったりとかはしなかった。
てか、ヒリヒリするくらいだったし。
ただその事故をきっかけにいろいろなことがおこるようになった。
たびたびなにかに頭を小突かれるようになった。
カラスが小石でも落としてんのかと思ったけど違うし。
まさか俺呪われてる?(笑)的なノリで知り合いのまじない師ばーちゃんをたずねた。
この人は俺の祖母と仲よく俺はあまり信じてなかったが面白い話しをしてくれるので結構好きだった。
困ったことがあれば占いだけじゃなくいろいろなアドバイスもしてくれるしまじない師というか困ったときに導いてくれる人という感じだ。
まじない師のとこにたずねるとさっそく霊視?占い?わかんないけどなんか見てくれてるっぽかった。
どう?ときけば黙っとき!と叱られ、しょぼんしてた。
少ししてからばーちゃんが、
「あんたには、なんも憑いたりしてないみたいやけどねぇ、でもたしかに変な感じはするよぉ。おま、墓でもあらしてねーだろな?」
と言われもちろんないと首をふる。
とりあえずばーちゃんにお清め?みたいなことされて帰された。
でもそれでおさまることは無かった。
相変わらず小突かれるしなんかに見られてる気がするし俺が近づくと猫がポカーンとそらを見上げて逃げる素振りも見せないし。
さすがに気味悪いのでまたまじない師ばーちゃんのとこにいった。
ばーちゃんいわく悪意だとかは全く感じないとのことてか霊的な気配すらないでもばーちゃんも感じとっているため気の所為ではない。
ばーちゃんの紹介でえらい尼様にあうことになった。
日曜、まじない師ばーちゃんとともに尼様のいる寺に向かった。
尼様はばーちゃんと少し話してから俺だけを仏間(だっけ?)にとおした。
ちなみに俺は心霊系の話は好きなのでもしかして俺に特別ななにかが!?とわくわくしていた。
尼様は俺を座らせお経を読み始めた。
正座きついと思いながらしばらくまってると、
終わったようで尼様につれられて他の部屋に行った尼様は俺の目を見て話し始めた。
俺くん、君はぼーっとしててなんとなくベンチにとまるハエとか地面を歩いてくアリを眺めていたことある?
たぶんほとんどの人はそんな体験あると思う。
バスを待ったりしてるときとかね。
中にはアリの道を足で塞いでみたり、ハエに息を吹きかけ飛ばそうとしてみたりする人もいるよね。
それとおなじなのよ。
仏教には神様とかないんだけどね名目上神様ってことにしとくね。
特に仕事とかやることのない神様なんだろうねぼーっとしてて君に目がついたのねなんとなくでちょっかいをだしてみただけみたい。
お願いしといたからもう大丈夫よ
と、それを聞いて俺は少しがっかりした。
眠れる才能とかじゃなくて虫と思われてたのかとまぁそんな感じで、意外とすんなり解決してしまいました。
オチなくてごめんね?
まぁさ受験シーズンだし!