短編 山にまつわる怖い話

お不動さんの小さい像【ゆっくり朗読】2315

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祖父から聞いた話。

722 :あなたのうしろに名無しさんが…:04/02/11 03:36

山歩きが日課で、常にお不動さんの小さい像を持っていた。

ある日、熊に出会い、襲われ、気がつくと病院のベッド上だった。

肺の1センチ上まで切り裂かれていたが、たまたま助かったらしい。

命が助かったのはお不動さんのおかげ、と祈りをささげようとしたら、持っていたお不動さんの胸部に、刃物で切ったかのような傷跡がついていた。

その傷跡は、自分の怪我と全く同じ位置にあり、後ろの炎まで達していた。

お不動さんが自分の身代わりになって、ぎりぎり助けてくれたと咄嗟に思ったそうな。

「熊の爪が振りかぶられた瞬間、初孫見るまで死ねんのじゃ(゚Д゚)ゴルァ!と思ったら、電波受信したように頭が真っ白になった」と語っていた。

ちなみに熊はその後猟銃で撃たれたが、なぜか銃弾以外の穴のような傷跡もついていたそうだ。

祖父は「お不動さんの独鈷杵攻撃に違いあるまい」と言っていた。

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