短編 洒落にならない怖い話

拾った石

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六年前の冬、十二月二十七日か二十八日だったか。

381 本当にあった怖い名無し 2005/07/15(金) 13:03:32 ID:AfyrYbyu0

その日の昼は仕事場の年末大掃除を終えて、粗大ゴミやら古雑誌なんかをゴミ置き場に出しに行った。

その時、ふと目の端っこに何かが見えた。

何となく古いっぽい桐製の箱が捨てられていた。

中身が何となく気になりフタを開けてみると、白い薄紙に何重にもくるまれた奇麗な青っぽい石で出来た玉が入っていた。

すげえモン拾ってしまった! 値打ちのある物かも! と思いゴミの中からその箱と石を持った帰った。

夜家に帰って、部屋に飾ろうと床に置いてあった箱を持ち上げると昼間よりも重く感じた。

え? と思い中の石を取り出そうとした瞬間、ビリっというかバチンと静電気? のような衝撃が手に感じた。

その時は静電気としか思わなかった。

反射的に手を引っ込めてもう一度石に触ると静電気は無く、なぜか温かい感じがした。

取り出すと、青っぽかった石が真っ黒になっていた。

昼間明るいところで見るのと部屋の暗い白熱灯の下とでは見え方が違うのかなと思った。

そう思って石を手に持ち光にかざしていたら、携帯電話が鳴った。

久しぶりに友人浩二が、近所のバーで飲んでるから来ないかと言う。

珍しい事もあるんだな、あいつと飲んだ事あったっけ? しかし懐かしさが勝ち、誘いにのってバイクで五、六分くらいのところにあるバー目指して行った。

十一時くらいから飲んで夜中の三時くらいまで懐かしい話と馬鹿話で盛り上がった。二人ともかなり酔っぱらっていた。

帰りがけに浩二が

「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや」

と言ったので

「あたりまえやん! いつでも誘って、誘って」

と言って別れた。

酔っていたがそのやり取りだけは何故か鮮明に覚えている。

その後バイクで家に帰るのだが、その道中は覚えていない。

警察の人ごめんなさい、家に帰れた事が奇跡かも……

家に帰って即ベッドで寝たのだろう。

朝起きた時は服はそのまま、カバンも肩からかかったまま、何故かジーパンだけは脱いでいた。

何でやと思いジーパンをつまみ上げると、膝から下が真っ黒にと言うかどす黒く濡れていた。

ドブに浸かった感じに。においは特にしなかったと思う。

うわっと思いジーパンを放した。すぐにバイクでコケてドブかどこかに落ちたのかな? と体の異状を探す。

すぐに見つかった。

右手(腕から肩)が上がらない。例えるなら鎖骨の間の神経が通ってる部分をものすごい力で押さえつけられてる感じ。

無理をすれば激痛が肩から下に走る。変な寝相だったかなと思いつつも、今度はガレージにバイクを見に行った。

バイクはまったく無傷だった。という事はコケテいないという事らしい。でも痛い。

親に話すと病院に行けという事で、自転車に乗り(片手運転)救急病院へ(車で送らない親は鬼)。

レントゲンやMRIやらの検査をしたが全く異常はなかったし、医者からはホントに痛いの? 上がらないの? と聞かれたが痛いもんは痛いし、上がらんもんは上がらんとちょっとした押し問答になる始末。

家に帰ったら姉ちゃんに「何かに取り憑かれてんちゃう?」との一言で、無性に昨日拾ってきた石の事が気になりだした。

最近で変わった事といえば昨日石を拾って来た事くらいだった。

そういう幽霊とか超常現象とかは全く信じてなかったが、何となく石が気になって仕方が無かった。

急いで部屋に戻る。戻る間、何故かこの痛みは石のせいだと強く思うようになっていた。勘というやつか。

机の上の石は黒い透明? になり中が真っ赤になっていた。

それを見て背筋がゾクッとなった。

姉ちゃんにこの事を言おうと部屋を出ようとすると体がうまく動かなくなった。足が動かない。

金縛りか? これが? あれって寝てる時やろ? と初めてなる金縛りに焦りまくった。

そん時不意に、「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや」

という浩二の声が聞こえた。

聞こえたというか、頭の中で響いた。何回も言葉がぐるぐる回ってた。

そのうち何かぼーっとなって、ふと気づいたら部屋の床で寝ていたらしい。

もう夕方になっていた。夢か? 何だったんだろう。

すぐに机の上の石を見たら、真っ黒だった。

昨日の夜と一緒だ。

何か急に怖くなり、その石を処分しようと考えた。

晩飯を家族と食べた時も昼間の事は言わない事にした。

どうせまともな答えが返って来るとは思えないから。

会話はテレビの年末特番(レコード大賞? 忘れた)の話か何かだったと思う。

夕食後すぐに部屋に戻り石をどうしたものか考えた。とにかくここには置いておけない。
元の場所に捨てに行くか、適当なところに捨てるか。

何となく元の場所に戻す(捨てる)方が良いと判断し、明日仕事場のビルのゴミ捨て場にいく事に決めた。

真っ黒の石を箱にしまい、風呂に入ってさあ寝ようと思ったときに家の電話が鳴った。

浩二だった。

「今日暇やねん、ウエスト(昨日行ったバーの名前)で飲もうや」

おいおい昨日も飲んだやん、と思いつつもまあ別にする事も無く寝ようと思ってたからOKした。

「オマエもたいがい暇やな。でも俺今日起きたら右手上がれへんくって、バイクでは無理やわ、自転車でいくわ」と返事し、

「うそ! 怪我したん? 原因わからんの! 大丈夫なん? そら大変やな、ほんじゃまた今度にしようや」と浩二は言ったが

「ええよ、行けるから」と行く事に。

距離的にもまあ行けない事もないし、片手がちょっとなれてきた事もあり難なく到着。

年末だからかバーに客は浩二しか居なかった。

第一声、僕が

「でもそういやオマエ、何で家に電話したん? 携帯にくれたら良かったのに」

と言うと

「ひっさしぶりやなーしかし、元気しとったか? って手上がらんねんな。つうかオマエの古い番号しか知らんし」

「アホ、何言うてんのん。今日やん別れたん、今日。まだ酔うてんのかぁ?」

「今日て? 何言うてんの? オマエ、今日なんか会ってるわけないやん」

「昨日から今日という意味や。もうえぇって! とりあえずちゃりんこ片手運転して来てんから、ビールぐらい飲ませろや」

「わけわからん、久々に会ったらキモさ爆発やなオマエ」

「おっ! とりあえず何かわからんけどお疲れー!」

乾杯。

「つうか昨日の帰りの事全然覚えてないねんけど、オマエちゃんと帰れた?」

「オマエな、さっきから何キモいこと言ってんのん? 頭おかしいんちゃうか?」

「マスター!昨日こいつと俺来てたやんな!」

「いや、二人とも来てへんかったよ」

気になって携帯の着信履歴を見た。

昨日の着信は三件、その中に浩二の名前は何故か無かった。

というかマスターいたっけ? と自問自答。

「あ~ぁ、こいつの嘘バレバレですよね~」

「ちょ、嘘ちゃうって」

と昨日の状況を思い出そうとしたが、何故かどうしても思い出せない。

かろうじて覚えている「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや」という事を言うと、「俺そんなん言ってないし、夢ちゃうん? それ夢やって。ああ夢、夢」

「いやそんな事無いって、でも全然思い出されへんねん。何でやろ?」

「オマエ一回病院行った方がいいんちゃう? 記憶ないって何か怖いやん」

「ちょう待てって。じゃあオマエの言う事がホンマやとして……俺はオマエの携帯番号も知らんし、昨日オマエと飲んでも無い。というか大阪におらんかった。証拠もある」

と言って福岡市にあるホテルの領収書を見せてきた。日付は今日の午前チェックアウト。どうなってんの? これ。

俺頭おかしくなったんかな? と思い、整理のつかない頭でうおー! 思い出されへん! ともがいてる時、浩二が突然言い出した。

「ちょっと真剣に聞いてほしいねん」

浩二はちょっと寂しそうに話した。

「明日な、要一(浩二の弟)の命日やねんな? でやな、何かしらんけどお前らの夢を見た訳よ。で、懐かしくなってというか、まあ後で言うけどオマエに会わなあかんと思った。弟死んだん五年も前の事やからオマエは忘れてるかも知れんけどな、昔はよう遊んだな悪さして。あの日な俺、弟死ぬん何となく知っててん。これは後やから言える事かも知れんねんけどな。何かな、俺昔から知ってる人とかの夢を何日か立て続けに見る事があるねん、何か最初は白黒やねんけど、途中からセピア色というか真っ赤に変わって行くねん。その後、その人にあんまり良くない事が起きるような気がするねん。怪我とか、あと、死んだりとか……で、弟の時も一週間くらい前からそういう夢見てて、偶然かも知らんけど弟の時も真っ赤になってん。その後あいつ死んでもうた」

「死ぬんがわかる? んなわけないやん! オマエもうちょっとマトモな嘘付けって! 言っとくけど俺のは嘘ちゃうで!」

「いや、死期がわかる人っておるらしいで。俺の連れもそんな事言ってた奴おった。そいつのオカンもそういう人やった」

「まあ、おれがそうかどうかは知らんけど、結果そうなってしまったんや」

「まあええわ。で? その死ぬんがわかる夢って」

「そう、昨日見た夢や、いきなり三分の二くらい真っ赤やった。正直こんなん初めてやしどうして良いかもわからんし、とりあえずオマエに会いに来たっちゅうわけや。詳しく言えば何か草原みたいなとこにオマエと弟がいて、その草みたいなゆらゆらした地面が真っ赤やった。ちょうどこれくらいかなぁ」

と膝下位をさした。

「だいたい赤い夢見る時は白黒からジワーってゆっくり変わって行くんやけど、いきなり赤いのは見た事無いからびっくりしてん」

「俺どないかなるかも知れんってこと? この手かな?」

「それはわからん。そうかも知れんし、違うもんかも知れん」

「死ぬかも知れんという事?」

「わからんねん、そればっかりは」

「でもな、いきなりそんなん言われても、信じられるわけないやん!」

そんなやり取りをしてると浩二が泣きそうな顔で言った。

「その夢にな、俺もおってん」

「俺と弟ちゃうんか? そんなん最初に言わんかったやん」

「言うたら死ぬんちゃうかと思って、言えんかった」

「そうか、俺は死んでもええと、オマエ最悪やな」

「死ぬとは決まった訳じゃないって、ただの夢やし」

「そうやな、ただの夢でギャアギャア言うなよ。シャレにならんでほんま」

実は僕はかなり怖かった、ただ浩二の出来の悪い夢を笑うしかなかった。

でもそれは笑えない事だと思い始めた。

……今朝見たジーパン。

頭の中がむちゃくちゃになって来た。昨日僕は浩二と会ったのか? 会ってないとすれば一体誰に会ったのか? というかどこに行ってたのか? 浩二ではない浩二と?

携帯の番号も知らない、バーにも来てない、浩二の見た赤い夢、膝下が赤く染まる夢、今朝見た膝から下がどす黒く濡れていたジーパン……

一気に押し寄せて来て頭が痛くなり、耳鳴りもする。あまり酔っては無かったと思う。

今はもう何も考えられない。無理だ、もう帰ると言うと、浩二が送って行くと言い出した。

それを僕は断った。何となく嫌な気分になったから。

浩二と僕はバーを出た。浩二はまだ何か言いたそうにしていたが、構わずに自転車に乗った。

浩二は最後に「気をつけて帰れよ」と言った。

僕は「オマエ、人の事言えへんねんで」と言った。

笑うと思ったが浩二は真顔でうなずいた。

僕はあわてて目を逸らした、何か分からんけど嫌な感じだった。

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自転車片手運転で家に到着。

到着するなり誰かに後ろからドンと背中を押された。その直後携帯が鳴った。

後ろを振り返ると誰もいなかった。電話は浩二だった。

「何? どうしたん?」

「どうしてるかなと思って」

やたら元気な声に、さっきの話は嘘だと直感した。

ふざけてるのかと浩二に何か言ってやろうと思った。

「何が、どうしてるって何?」

「大丈夫か?」

「昨日さ、あんだけ酔っぱらってたやん二人共」

「う、うん。で?」

「ちゃんと帰れたかなと思ってな」

でも何か違う……今度は違うのがわかった。何かさっき会ってた浩二じゃ無いのがわかった。

雰囲気か? 空気みたいなものが違う気がして

「オマエ何言ってんの? オマエさ……浩二?」

「……迎えにいこうか?」

「来んでええ、来んでええ!」

「迎えにいこうか!?」

「来るな! 来るな!」

途中で携帯でしゃべってたはずが、頭の中でぐるぐる声が回る感じになり(昼と同じ)、多分気絶したんだと思う。

朝、玄関の入ったところで寝ていた僕を起こした母が一言、「あんた、ええ年しておねしょするってどういう事?」

黒のパンツが腰辺りから下がびっしょり濡れていた。においは無い。

携帯の着信履歴を見た。浩二の名前はやっぱり、というか無かった。

その日の昼すぎ、仕事場のビルのゴミ捨て場に行く事に。

自転車片手運転で駅まで。

地下鉄に乗り仕事場のゴミ置き場に向かった。

箱ごとビルのゴミ捨て場に捨てようと思い、最後に恐いもの見たさで箱の中をのぞくと、腰が抜けそうになりその場にへたり込んでしまった。

石が真っ二つに割れていた。

色は真っ黒に中が真っ赤になっていた。

むちゃくちゃ怖かった。手がものすごく震えだして止まらなくなった。

最初この時間くらいに見た時は青っぽかったのになぁと、怖さで混乱してそんな事を思ってしまうほどだった。

急に震えが止まった、体はかなり冷えていた。

玉の入った箱をゴミ置きにお置いて、足早に駅へ。

駅までは行ったが、石を捨てた開放感? があっても、何かすっきりしないので、普段はやった事の無いパチンコ屋へぼーっと玉を追いかけてると、よけいな事を考えずに済んだ。

気がついたら日が暮れていたし、金もほとんどなくなっていた。

夜家に帰って夕飯を終え風呂に入ってると、夕方から用事で出ていたオカンが帰って来てオカンが

「あんた! どこいってたんな! 何回電話しても携帯も通じひんし! 留守番電話聞いてないの? あんた浩二君っておったやろ? 亡くなったらしいで、電話あって浩二君のお母さんが一度電話くれって」

浩二が? 嘘やろ! と思いつつ浩二宅へ電話する。

「もしもし、真司(僕の名前)ですが」

「ああ、真司くん……ちょっとね大変な事になってね、ちょっと奥さん呼んで来るから待っててね」

何か向こうはざわざわしている。

「真司君? 浩二がね」

「母から聞きました、今から行きますわ」

「いや、通夜はもうちょっと後やから今日はええよ明日でも。本人おらんしな」

「いや今日の方がいいんです。僕昨日浩二と会ってるんです」

「多分そうやろうと思いました。それやったら、まあ家に来てください。気をつけてね」
電話を切りその足でタクシーを呼び浩二宅へ、昔はちょくちょく行ってた家だ。

浩二宅に着くと、浩二のお母さんが見せたいものがあるからと浩二の部屋へと案内された。

開けた途端にちょっと嫌な感じがした。

ガラステーブルに落書き帳? 画用紙のやつがぽつんと置いてありそれを開けてみろと言われた。

中に書いてあったのは僕と浩二のお母さん宛への手紙だった。

中身はこんな感じ(全文ではないです)。

おかんへ。

おかん、これ見たら真司へ電話してこれ読むように言って。絶対に!

真司へ。

昨日は変な事急に言ってごめんな。

でもオマエも十分変な事言ってたで、俺に会ったとかかなりキモイ事言ってたしな。

で、夢の内容やけども、あの後家帰って見たのは下半身全部赤かった。

そんで、じわじわ首の方まで赤くなって行きよった、もちろん俺もや。

気になってんけど、オマエはなんか黒い何かを持っててその回りが異常に赤かった。

何かの固まりみたいなもん。それしか分からん。

今日は弟の命日やけど、ひょっとして俺の命日にもなるかも知れんなぁ。アホみたいな話しやけど。俺ら誕生日同じ日やしな。

オカンには悪いけど先に行くかも知れんから、先に言っとくわ、生んでくれてありがとうな。

何やろうなこれは、こう引っ張られる感じって。最近何かに引っ張られる感じがするわ。

手紙はここまでしか書かれていませんでした。

後半はちょっとした遺言? みたいになっていた。死ぬのがわかったのかどうかは誰にもわかりません。

浩二のお母さんがお茶でも入れるわと、台所へ行った。その間手紙以外何も書かれてない落書き帳をぺらぺらめくっていて、思わず手が止まった。そこにはあれがあった。

真っ黒な大きな丸が書かれていた中心は、クレヨンで真っ赤に塗り潰されていた。

何度も何度も塗り重ねて黒が盛り上がってた。

ページの端の方に小さく何か書いてあった。

というか鉛筆で書いて消しゴムで消した感じ? 書かれてないけど、書いた跡。

「探し物」って。

しかも誰が見ても浩二とは明らかに違う筆跡で。

はっきり言って今でも一番鮮明に残ってる場面。後は何かようわからん話ですが……。

どういう状況か分かりませんが、浩二はベッドの上で眠るように亡くなっていたそうです。

浩二のお母さんが昼前になっても起きない浩二を起こそうとしたら呼吸しておらず、病院へ運ばれその時はすでに亡くなっていたそうです。

病院で服を脱がす時、足から首にかけて何本か赤いミミズ腫れのようなものがあったと言っていました。

浩二が手紙を夢から覚めてすぐに書き、何か途中で眠たくなって寝たのでしょうか。

石の事も含めなにも分かりませんが、なぜか全てが石を拾った直後に起こった出来事です。

石に助けられたのでしょうか? 浩二に助けられたのでしょうか? 石と浩二が何か関係あったのか知りません。

十二月三十一日夜中から一月二日の朝まで四十度くらいの高熱が出た。

夢に何度も浩二が出て来た。何か叫んでるようだったが何か分かりません。

ゴミ捨て場にも行きました。もう無くなっていました。

僕の腕は正月明けの一月五日にふと上がるようになりました。

それ以来は何も起こっていません。

浩二のお母さんから後から聞いた話だと、偶然にも弟も亡くなった時と同じ感じだったらしいです。

浩二は自殺かと思われましたが、心不全みたいな事になったみたいです。めちゃ怪死だと思うんだが。

そういう事なので、浩二のお母さんの所に警察関係の人とか来て事情聴取されてたみたいですが、外傷(ミミズ腫れは何故かすぐひいたらしい)や薬物(毒?)反応もなく殺人ではないと判断されました。

父親は浩二が五歳のときに亡くなったらしいのだが、浩二のお父さんは人の死期がわかる人だったらしい。

話中の台詞はこんな感じだったという記憶ですんで、そのままではないです。

ちなみに手紙にあったように浩二と浩二弟は同じ誕生日、僕も実は同じ誕生日です。

今もちょっと年末が怖いです。

(了)

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