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短編 山にまつわる怖い話

平安鎌倉街道【ゆっくり朗読】1920

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山でマチ(獲物が出そうな所でじっと待つ)をしていた時、うっかり寝てしまいました。

595 :あなたの後ろの名無しさん:04/06/08 20:59 ID:CAryghNI

ハンターです。

ふと目が醒めると、目の前に大きな犬?がいるとです。

シェパードくらいの大きさで、獰猛な顔つき。でも、目は…じっとワタシをみているだけで敵意がありません。

「寝ちまったよぉ。ずっといたのかい?ごめんな、ナカマに合流しなくちゃ。お前もご主人が探しているんじゃないの?お先に下りるね」

座り続けでこわばったおしりを揉みほぐしながら、銃を肩にかけ話しかけました。

そのときです、

『私には主人はいない。私は私だ。気をつけて帰れ』

と、頭の中に声がしたとです!

瞬間動けなくなりました。

頭も真っ白でぇす。

その犬を凝視すると、ゆっくりと笑って(そう見えたとです)、山の頂へゆっくり歩き去っていきました。

姿が見えなくなってから……ワタシは一礼して、銃から弾倉を抜いてゆっくり帰りました。

山梨の山中で体験したお話です。

ハンターです.ハンターです.ハンターです……。

ということで。
今日はトライアルバイクに凝っていた昔の話を。

911 :あなたの後ろの名無しさん:04/06/17 13:02 ID:CwGSF1KW

箱根に『平安鎌倉街道』という、東海道の前身?だった小道があります。

トライアルバイクは技量次第でとんでもない所も走れますので、ここを登って下って遊んでいました。

雪の降ったある日。

上から下り始めたのですが、古道に犬の足跡と長靴の跡がありまして。ソレをたどって降りていきました。

途中から何も考えず足跡をトレースしてバイクを走らせておりますと、急に足跡が途絶えてしまいました。

10メートル四方の空き地なのですが、雪上には急に途絶えた二つの足跡しかありません。

慌てて見回すと…

見覚えのない場所です。

焦りまくって引き返そうとしたのですが、何とか降りてきた斜面が登れない!雪でスリップしちゃうんですね。

ゼェゼェいいながらふと例の足跡を見ると…

急斜面下っているのに足跡が平地に着いたようになってるんですよ。踵側が深く沈むはずなのに。(解りにくくてごめんなさい)

ぞっとしました。

結局その晩は現地で一泊。バイクのガソリンを使って焚き火を起こしてすごしました。(バイクは翌日大まかに分解して脱出)

急に消えた足跡…化かされたんだな、とバイクの師匠に笑われました。

今にして思えば、車輪で古道を荒らしていたわけですからね。山の神様にお灸すえられたのかもしれません。

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