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ハーメルンの笛吹き男【ゆっくり朗読】2015

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130人の子供が、ピエロみたいなカラフルな服を着た笛吹き男に連れられて「失踪」。

「子供」がハーメルンからいなくなった事件自体は史実だけど、詳細は謎のまんま。

いなくなった「子供」がどうなったか語られていないだけに、不気味で後味が最悪の話。
ここからは俺の妄想をふくむんで、軽く聞き流すつもりで頼む。

事件の資料として一番古い、ハーメルン市の記録とステンドグラスから想像する。

ハーメルン市の記録は

「我らの子供達が連れ去られてから10年が過ぎた」

ステンドグラスは

「1284年、聖ヨハネとパウロの記念日、6月の26日。色とりどりの衣装で着飾った笛吹き男に130人のハーメルン生まれの子供らが誘い出され、丘の近くの処刑の場所でいなくなった」

教会のステンドグラスっていうのは、作り手が物語性や宗教色を込めて作っているはずだ。

そして真実をありのまま描いては忌まわし過ぎる場合、「検閲」され暗喩として作られるだろう。

「130人」、「丘」「処刑場」。

連れ去られた、とは言うけれど、本当は死んだり、死ぬとわかりきった場所に送り出したのではないのか。

今のところ信憑性が高いと言われる殖民説は、ちょっと違和感を感じる。

殖民として送り出したとしたら、新天地で生きているかもしれない子供たちの比喩にしては「死」のイメージが濃すぎる。

ここから俺は、「新手の少年十字軍」説を推す。

1284年といえば十字軍も末期、ローマ教皇庁が十字軍がどれほど腐ってるか知るようになってる頃だ。

狂信者(あるいは宗教心に漬け込んで人身売買をもくろむ外道)にあおられて「十字軍」として子供たちが去っていったとしたら。そして残された大人に、十字軍のクズっぷりを知る者がいたら。

子供たちの悲惨な末路を想像できただろう。

だから、扇動した奴はピエロみたいなふざけた格好をしてて、宗教色たっぷりに死のイメージを当てはめた絵になるんだ。

真実をありのままに描けないのは、残された大人の罪の意識だ。

たとえば悲惨さを想像できたのに、止めてやれなかった。

たとえば生活の困窮から、我が子を売ってしまった。

たとえば親まで宗教かぶれで積極的に送ってしまった。

親まで宗教かぶれだった場合は一番悲惨だ。

後になって知識のある人に教えられ、信仰にじゅんじさせるつもりが、自分の手で我が子を生き地獄に送ってしまったと知ったら……

ありのまま受け入れる事も、告白する事も耐えられないだろう。

もうひとつ信憑性が高いといわれる「集団での事故死説」。

確かに悲劇かもしれないけれど、忌まわしくないんだ。

暗喩にして真実を伏せなきゃいけない話じゃない。

むしろ「??の山の××には近付くな」なんていう教訓を正確に残さなきゃいけない話なんだ。

事故ならこんな物語は残らないだろう。

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15:2009/12/09(水)16:00:26ID:c9MRSQeW0
これは結構有名だな

関係ないけど、昔NHKか何かでこのアニメがやってて、トラウマになったわ

16:2009/12/11(金)06:49:58ID:OQZ/dpue0
ピーターパンの子分ってイギリスのケンジントン公園で死んだ子たちだよね

19:2009/12/13(日)02:09:02ID:vB+leX1b0
ディズニーのハーメルンの笛吹きの子供たちは、最後遊園地的なところで幸せに暮らしてたな。

18:2009/12/13(日)01:48:20ID:Z0jhUgPsP
へぇ。

ハーメルンで子供がいなくなったのって、史実だったんだ!完全なる作り話かと思っていたよ。

その資料とステンドグラスの話、気になるね。面白い。他にも知ってることがあれば、もっと聞きたい。

大量病死とかはなかったのかな?

あれ、でも処刑場だもんね…違うか。なんかペスト大流行とごっちゃになってしまった。
23:2009/12/17(木)13:31:46ID:QMClq19Y0
>>18
そういう説も、あるにはあるみたいね。阿部謹也(あべ きんや)さんの本にも出てたけど、あまり有力ではない説のようで……

確かに全くの空想にしては生々しすぎるし、日にちを数えるのに、ハーメルン事件以降、などと分けるような理由にならないしなあー

20:2009/12/13(日)20:15:22ID:K9qftovi0
>>18
ご指摘の「伝染病」は、説の一つとしてあります。「ペスト患者を引率して隔離先に連れて行く、その暗喩ではないか」と。

確かにこれなら、濃厚な死のイメージとともに描かれるのは納得がいきます。暗喩にしているのは、自分達が助かるために子供たちを「見捨てた」後ろめたさがそうさせたのだ、と説明できます。

この説があまり支持されていないのは、年代が合わないから。ヨーロッパでペストが猛威を振るうのは1340年代からです。

そして「伝染病患者を隔離する」ことで感染拡大を防止できることに人類が気付いたのは、まさにこのペストの猛威の時でした。

弾圧されていたイスラム教徒が、ペストにかからなかった

監獄に隔離されて、患者と接しなかったのが良かったのでは?

じゃあ異国からやってきた奴、発病しないことが確認できるまで検疫エリアに隔離しようよ

ペスト減ったよ!

伝染病の感染防止としてではなく、偏見や忌避による隔離はハンセン氏病の患者に対して行われてきました。笛吹き事件よりも何百年も昔から、ずっと。

外見が大きく、醜く変化する病気が、たくさんの「子供たち」に発生したとしたら隔離したかもしれません。

正確に病気として記録されないのは、ハーメルン市全体に偏見と迫害が及ぶのを避けるため、と説明できます。

そうなると子供たちを襲った「病気」は何だったのか?

ハンセン氏病だとしたら、100人以上も集団感染するとは考えにくいです。現在、ハンセン氏病の伝染力は非常に低いことがわかっています。

(らい菌が体内に入った場合、95%の人は自然免疫で発症を防いでしまうとのこと)

26:2009/12/18(金)03:02:49ID:tKCE3H4+0
ハーメルンの話は、貧しさで子供を間引きしたって話だと聞いた気がする。親たちが子供を間引きするために、誰かにさらわせたとか何とか。

さらわれた子供たちはもちろん…だから、せめてもの罪滅ぼしに子供たちは夢の国で幸せになりました。って話が創作されたんじゃないのかな。

27:2009/12/18(金)03:33:25ID:x7tbenY90
>>26
それだったら、むしろ隠すんじゃないかな?ステンドグラスにはしないような気も……

しかし、「死」のイメージは強いよね

29:2009/12/18(金)15:40:38ID:mBcJcqM5O
間引きの話がベースなのはむしろ「ヘンゼルとグレーテル」かと。

中世ヨーロッパの森の奥なんて、昼でも暗くて大人でも危ない。

お菓子の家なんてあるはずないし、森に捨てられた子供達は狼の餌食か、仮に人が住んでてもまともな奴な訳はないから、やっぱり惨殺されるか食われるか。

例の微妙なハッピーエンド(義母が死んでるし)は、間引きが当たり前だった当時の大人が、せめて自分と子供の霊を慰めるぎまんだよ。

(了)

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