福岡県のとある田舎に住む者です。
32 :探検野郎:04/08/10 02:23 ID:ck/kIAcN
私の家の周辺の事なんですけど、怖いというか不気味な話です。
私は二十軒ほどある集落に住んでいるのですが、そこに住んでいるほとんどの長男は何故か早死するのです。
長男といっても、私の親の世代の長男です。
二十軒ほどあるうちの十六軒までが四十歳前後の間で死んでいます。
死因は事故死、アルコール中毒、病死と様々ですが、その中でも一番恐怖をそそられ例外な一家があります。
もう十数年前の事ですが、一年間の間に次女を残して、夫婦、長男、次男の四人が次々と死んでしまい、次女は恐怖の余り違う場所で引っ越してしまったという事件がありました。
その時はなんか気持ち悪いなという印象しかなかったのですが、その後も次々と集落の人々が死んでいくので、少しずつ恐怖を覚えるようになりました。
友人などには「なんか祟りでもあるんじゃない?」なんて言われた事もありましたが、
私は祟りとか心霊とか全然信じない方なので、「まさか?」という風にしか受け止めていませんでした。
ある時までは……
私の家の裏は五分もあれば徒歩で山に入る事ができ、山道の入り口付近には、私の先祖はもちろん集落の先祖の人々のお墓があります。
数年前、お墓から少し上った所に砂防ダムを建設する為に、車両が通れるように道路工事がありました。
山肌に鬱蒼と茂った雑草や木々を切り倒した時、思っても無い物が出てきたのです。
それは、膨大な数のお墓です。
見た所、もう何と彫ってあるか分からない程朽ち果てたお墓でした。
祟りとの関係か?と興味を持った私は、近所のおばあちゃんにお墓の事について聞いてみました。
すると今まで知らなかった事を聞かされました。
それは、先祖のお墓がある山は大昔、金鉱があったという事です。
他の人にも聞いたところ、
「そういや金鉱があった話聞いた事があるな」とか、
「山菜を採りに山に入った時、金山の跡見たよ」というような話でした。
私はそれを聞いていても立ってもいられなく、愛犬と共に金鉱探しに出かけましたが、見つける事ができませんでした。
その後も、いろんな人に場所について聞き回りましたが、結局発見出来ずじまいです。
一応、山菜採りのシーズンになったら一緒に連れて行ってもらう事を約束しました。
それでも待ちきれなくなった私は、町の図書館行って金鉱についての資料が無いか調べましたが、ここでも見つける事が出来ませんでした。
しかし興味深い資料を見つけます。
裏山を越えた所にある山の頂上辺りに、城があったと言う事です。
その城は当時難攻不落の城だったらしいのですが、結局落城したとの事。
早速城があった山に調査に行きました。
確かにそこには城が建っていたであろう跡を見つける事ができ、更には城下町跡もありました(観光客が多いとの事)。
もしかしたらあのお墓は城から落ちて来た人達の物かもしれません。
それからも取り憑かれたように調べていく内に、周りの山々の幾つかの山頂に祠も見つける事ができました。
お城との関係はありませんでした。現在調査中……
なんかいつの間にか話がかなり脱線してしまいましたね。
祟りとの関連性はないかもしれません。
ただ、この事に興味を持って以来、我が家のお墓掃除によく行ってる気がします。
(了)