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短編 ほんとにあった怖い話

ザリガニ取りをしてた【ゆっくり朗読】

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小学2年か3年の頃だから、10年くらい前の話。

122 :本当にあった怖い名無し:2021/08/07(土) 11:38:16.93 ID:YRFkdr0g0.net

そんときは、両親が共働きだから学校終わりとか、長期休みなんかはばぁちゃん家に預けられてたのさ。

まぁばぁちゃん家っつても同じ市内だしなんなら徒歩10分くらいなんだけど。

そんで、当時は近所の友達とその弟、俺の3人でよく遊んでたんだけど。

夏休みなんかは、自転車で少し行ったところの田圃と工場、小さな市民プールがあるとこに行くんだ。

そんな場所ですることは何かっていうと、水路にザリガニなんかがいるからそいつらをとって遊んでたわけ。

餌はスルメなんかを持参したり、その辺にいるカエルを潰して使ったりしてた。

糸は俺も友達も釣りが好きだったんで特に困りはしなかった。

そんなこんなである暑~い夏の日、その日も俺らは水路まで行ってザリガニ取りをしてた。

ある程度とって、持ってきた虫かご(透明なプラスチックのタイプな)がいっぱいになっちゃって、どうすっかなーなんていってた。

あたりを見回すと、友達がいい物を見つけた。

田圃が近いとこに住んでる人とか、米農家の人だと分かるかもしれないけど、
田圃にはでっかい蛇口がついてるんだけど、そこには蛇口の前にコンクリで、四角い箱?というか一時的に水を貯めるようなとこがあったの。
んで蛇口を捻ると水がいっぱい出てくる。

俺たちはその辺に落ちてる植木鉢の欠片とか、レンガとか、石とかを上手いこと排水口?に押し込んで塞いで水が溜まるようにして、そこにザリガニを入れて遊んでたんだ。

しばらく遊んでたら、少し遠くにおっさんがたってるのに気付いた。

当時はまだ目が良かったんで、そのおっさんのハゲ散らかった頭部と、タンクトップに半ズボンていう服装がよく見えた。

程よく田舎だからこんな格好した人はいたからあまり違和感はなかった。

そのおっさんはじっとこっちを見てきてて、俺たちは何だろうと思ってた。

そこで俺は、この田圃の持ち主で水を使ってるから怒ってるんだ、と思った。

俺は友達に「あれ、ここの持ち主じゃね?ヤバいよ」といった。

友達は「そうだな」と何故か危機感がない。

友達弟はやたらとビビってる。

友達弟の反応に疑問を持ちながらも、おっさんもじっとこっちを見てるんで(この時点でなぜ怒鳴るなりしてこちらに来ないのか、おかしいと思うべきだった)、俺と友達で「謝りに行くべ」ってなった。

ある程度歩いたところで俺はこのおっさんに違和感を感じた。

さっきは遠くて表情まではよく見えなかったが、近づくにつれ見えるようになってきた。
笑ってる。
普通は怒って険しい顔なり般若の顔なりをすると思うのだが、笑ってるんだ。

しかも、目を細めたニコニコした笑顔とかじゃなく、目を見開いて、口角を上げるニヤニヤとした笑顔。

そこで俺は色々疑問が浮かんだ。
このおっさんはなぜ笑っているのか、なぜ近づいてこなかったのか。

そもそも、なんで表情も見えないような距離にいるおっさんを、俺たちはこの田圃の持ち主だと思ったのか。

そんなことを考えて少し速度を落とすがが、友達はどんどん歩いていく。

俺が後ろを振り返ると友達弟はいまだにビビって、こっちの様子を伺ってる。

俺は再び前を向き、友達のところに歩いていった。

ある程度近づいていくと、さらにおっさんの奇妙なところがわかってくる。

まずそのおっさんの服装が異様に汚い。

遠くからだと白いタンクトップに見えたが、近づくと前の方、喉の下あたりが、黄色というか茶色というかに変色してる。

他にもところどころ黒かったり茶色かったりに変色してた。

そして、そのおっさん、靴を履いていない。

靴ぐらい俺らも暑いから足濡らすために脱いだりしたけど、それでも炎天下のアスファルト。

濡れた状態でも裸足で歩けば暑すぎて歩けやしない、ましてや直立なんてできやしない。
濡れた状態でもそれなのにこのおっさんは裸足でたってる、しかも靴を持っていない。

この辺に民家は少し歩かないとないから、そこからだとしても裸足で来るなんて正気の沙汰ではない。

なんだこのおっさんと思いながら友達と一緒におっさんの前まで行ったんだけど、そのおっさんはとにかく臭かった。
汗臭さとなんかうんこみたいな臭いがした。
俺は顔をしかめた。

友達が口を開く。
「おじさん、あそこの田圃の持ち主ですよね?水を使ってごめんなさい」
友達がこれを言ってる間、おっさんはずっとニヤニヤしながら俺の事を見てきていた。

友達が言い終わるとおじさんが口を開く。
そのとき息が俺の鼻に直撃する。
なんか魚の生臭さに、獣の臭いと、鉄みたいな匂いがした。

そのままおっさんは「ウヒッ!ウヒャヒャヒャ!イヒャヒャヒャヒャー!!」みたいな感じで高い声で笑い始めた。

訳が分からず俺たちパニック。

「え?え?」とか言ってると、おっさんは手を大きく広げたかと思うと、俺の肩を掴んで顔を俺の顔に近づけた。

俺は臭いのと怖いので声が出ず、動くことも出来なかった。
顔を逸らして、おっさんの次の動きを待つだけの状態だった。

その時、友達がそのおっさんを殴った。

その友達は空手をやっていて、さらに勇気というかなんというかとにかく色々凄いやつだった。

そのおっさんには多分大したダメージにもならなかったんだろうが、俺には効果てきめんだった。

一瞬俺の肩を掴む手が緩んだのと同時に俺は一目散に逃げた。

友達弟も俺と友達が逃げてくるのを見て走り出した、俺たちは何とか近くにある市民プールに駆け込んだ。

受付のお姉さんは、泣きながらズボンを濡らした少年と、半泣きで震えている少年たちを見て驚いていた。

ちなみにズボンを濡らした少年とは何を隠そうこの俺である。

そんなこんなでとにかく俺たちはお姉さんに声をかけられて、事の顛末を話した。

そこで友達弟が意義を唱える。

友達弟が言うには、俺たちがおっさんだと言っていたものは、友達弟から見たらおっさんでもなんでもなく、
黒い影の塊で、そんなものをおっさんといい、さらに近づいていく俺たちにビビったんだと。

一連の話を聞いたお姉さんは、たまたま通りかかったガタイのいい職員の兄ちゃんにそのことを話した。

その兄ちゃんは僕らに「それは怖かったな坊主、兄ちゃんがみてきてやる」的なことを言って出ていった。

俺達はお姉さんに、「ここで休憩していくといいよ」と言われた、安心した俺たちは少し泣いた。

その後俺はズボンとパンツを洗いたいのだが1人では怖いので、友達と友達弟を連れてトイレに行って洗った。

洗い終わって戻ると、お姉さんと兄ちゃんが話してた。

兄ちゃん曰く、おっさんはもう居なかったし、影みたいなやつなんかも見なかった。

俺たちが遊んでた場所を見つけたが、そこにも特に怪しいものはなかった、との事だった。

ただ、兄ちゃんは俺が漏らした場所を乾きかけだったが見つけたらしく、その周囲には異臭がしたらしい(俺のお漏らしの臭いではない)。

そしてその兄ちゃんは俺らの荷物と自転車を持ってきてくれた。

その後はしばらく市民プールの待合室的なところで休憩して、まだ明るいうちにダッシュで帰った。

これで終わり。

それ以来その水路には行ってない。

親やばぁちゃんにも話したけど信じて貰えなかったよ。

(了)

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