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短編 山にまつわる怖い話

山の中にある廃マンション【ゆっくり朗読】

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実体験なので実話ですが、余り怖くないかも知れません。

598 :本当にあった怖い名無し:2019/11/26(火) 20:21:37 ID:swkaPlEC0.net

今日大学生時代に自分が体験した怖い話を思い出したから書きます。

もう20年前近く前の話になります。

地元から県外の大学に入学した私は、運動系サークルに入りました。

ある日サークルで仲良くなった同級生の加賀、一年上の先輩の板垣さん、大沼さんと温泉に行った後、県内で有名な心霊スポットに遊びに行く事になりました。

場所は、町から結構離れた山の中にある廃マンションでした。

板垣さんは地元の方で、私を含めた3人は県外出身者でした。

板垣さんは一度その場所に行った事があり、板垣さんの車で向かいました。

正直、地元の人じゃないと絶対に分からない山の中の道を数十分走ると、その廃マンションがありました。

車から降りると辺りは暗くて、持参した懐中電灯を使って敷地内に入りました。

確か6階か7階建てくらいだったと記憶しています。

ちなみに私と加賀は結構大人しいタイプで、先輩方は活発でサークル内でもお調子者でした。

このメンツのリーダーは明らかに板垣さんで、今回のイベントを企画したのも板垣さんでした。

私はビビリかつちょっと怖い体験をした事があったので、正直乗り気じゃありませんでした。

建物はコンクリートで窓ガラスは全て割れており、雑草とかが生い茂っていたと思います。

外壁にも落書きが沢山ありました。

板垣さんが前に来た時はヤンキーみたいな人が数人いたそうで、行きの車内で「ヤバかったら速攻逃げようなー」なんて話してしました。

幸いヤンキーもおらず、その場に居たのは私達だけの様でした。

さていよいよ中に入ろうかと言う段になりましたが、私は急にもう帰る事を提案しました。

細かい会話はうろ覚えです。

「すいません!俺まじビビっちゃって帰りたいです!やめときましょう。不法侵入やしヤバいっすよ」

「え?せっかく来たのに?」

「……」

「え?何?怖くなったん?幽霊とかいねーって。人間の方が怖いわ笑早よ行こうぜ」

「いや、もう帰りましょうって!通報されたりしたらやばいですよ」

「じゃお前だけ車の中で待ってろよ。俺ら三人で行ってくるから」

「……」

「俺はどっちでも良いっすよ」

「本当にビビリですいません。怖すぎて早く帰りたいです!」

「……わかった。帰ろうか」

ずっと黙っていた板垣さんが賛同してくれて帰る事になりました。

でも大沼さんは、せっかく来たからダッシュでちょっとだけ中を見てくると言って1人廃マンションに入って行きました。

でも大沼さんも1人は怖かったのか、入り口から数メートル入ったくらいで直ぐに戻ってきました。

「別に中はぐちゃぐちゃやけど、変なもんとか見えんかったぞ」

「本当にごめんなさい」

「……」

結局現地滞在時間は10分くらいだったでしょうか。私達は板垣さんの車で帰る事になりました。

車内は何となく白けたみたいなムードでしたが、私は心底ホッとしていました。

何故なら私は、駐車場からあるものを目撃していたからです。

外観を眺めていた時に、何かがヒラヒラヒラヒラ動いていました。

最初は旗みたいな物があるのかな?と思っていましたが、段々と輪郭がはっきりしてきました。

それは髪の長い女でした。

ヒラヒラしていたのは足元まである長い髪の毛で、手足が異常に長く身体のバランスが明らかにおかしく、普通の人間ではありませんでした。

目が合うとニヤリと白い歯が見えました(そんな気がしました)。

思い起こせば離れてしたし、懐中電灯を屋上に向けた訳でもないのに何故認識できたのか不思議ですが、間違いなく女の幽霊でした。

ヤバいものがいると悟った私はみんなをパニックにしない様に敢えてその事を伝えずに、帰りたいを連呼したのです。

帰りの車内の中で冷静に振り返って、あの幽霊に見えたのは実は旗とか別の物だったのでは?なんて思っていました。

いつもは先輩達2人でゲラゲラ話しながら盛り上がる車内の雰囲気は暗く、ちょっと反省してました。

板垣さんは普段通りに話していましたが、大沼さんはちょっと元気なく見えました。加賀は普通でした。

板垣さんは実家暮らしだったので、車でそれぞれのアパートに送ってもらう事になりました。

住んでる場所の関係で降りるのは加賀→大沼さん→私の順です。

加賀を送った後に大沼さんの家に着いたとき、なんだか大沼さんが虚な感じだったのを覚えています。

二人になった車内で板垣さんが突然、「なぁ?何で帰りたいって言った?」

「え、えーと」

「何か見えたとか?」

「実は屋上に変な感じがあって」

「女?」

「!」

「髪の長い……」

「そうです。手足の長い」

「まじか。気のせいじゃなかったんだ。実は俺も見えてた」

「まじかー。生まれて初めて幽霊みた」

「あれ、多分本物ですよね」

二人が見てたと分かって背筋がぞーっとする感じがしました。

「あのーちょっと気になる事があって」

「お前も?」

「先輩もですか?大沼さん帰り何か変じゃなかったっすか?」

「俺も思った。ちょっと心配な感じやった」

俺が大沼さんに電話するも電源が入っていませんでした。

「出ないっすよ。何かヤバい気がしませんか?」

「戻って様子を見に行こう!」

板垣さんはUターンして大沼さんちに向かいました。

部屋の電気は消えてるようでした。

「彼女さんの所にでも行きましたかね?」

「いや、あいつの原付がある」

チャイムを鳴らしても反応せず、二人で思い切ってドアを開けると、大沼さんが玄関入ってすぐの台所で体育座りをしていました。

板垣さんがホッとした様子で、「おったんかー。何で真っ暗なん?」と玄関の明かりをつけると、私達はゾッとしました。

台所から見えるリビングに小さなテーブルがあるのですが、そのテーブルの上が変なんです。

ガラスのコップとか、お茶碗とかが沢山並べてあって、その中に全部水が入っていたんです。コップも茶碗もペットボトルの空の中にも。

所狭しとテーブルを占拠していました。

私と板垣さんは心底戦慄しました。だって大沼さんはいたって普通の人でしたから。

話しかけても、「あぁ、うん」とかしか言わないんです。

文章だと伝わりにくいと思いますが、普段良く知ってる人が異常な行動を取ってるんですからその怖さは半端なかったです。

私と板垣さんはパニックになりながら、確か台所から塩を取って部屋に撒いたり、大沼さんに舐めさせたりしました。

そして私は心の中で、あの幽霊に必死で謝っていました。

その日のその後がどうなったのか余り覚えていませんが、何故か大沼さんを部屋にそのまま残して、私と板垣さんは近くのファミレスで一夜を過ごしました(多分めちゃくちゃ怖かった)。

ちなみに翌日大沼さんは普通に学校に来ていて、昨日の事は廃マンションに行ってからの記憶がなくなっているとの事でした。

私と板垣さんは昨日あった事を大沼さんや加賀には伝えませんでした。

その後は特に変な事件とかはありません。

私は二度と心霊スポットにはいかないと誓った日でした。

長々とありがとうございました。今でもあの大沼さんの行動が何だったのか不思議でなりません。

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