雨上がり決死隊の宮迫博之さんが語る……
「信じるか信じないかはあなた次第」な話
あるBARに行って飲んでたんですね。
その時たまたま僕らの横に男性二人が飲んでたんですね。
結構横が酔うてて後で絡んで来るんちゃうかなと思ってたら、案の定先輩後輩みたいな関係性の感じで年上の方が『見てますよ』と言うて来たんですよ。
「ありがとうございます」
「まぁ普段は見れないんですけどね、たまにDVDとか観させて頂いてますよ」
と、ちょっと喋るようになったんですよ。
何で普段観れないんですかって聞いたら
「私、パイロットやってまして、だから普段あんま観れないんですよ」と。
で、いっつも自分の思っていたパイロットさんと万が一会うたら聞いてみたいことがありまして、酒の席やから聞いてやろうと思いまして
「あんま聞いてはあかんことかも知れませんですけど、UFO見たことあります?」
ってちょっと明るめに聞いたんですよ。
そしたら、うーんって唸ってコップをカッと置いて……
「あるに決まってんじゃないですか!」って言うたんですよ。
そしたらその瞬間横の後輩が
「○○さん、ダメですって!」って止めたんです。
えらい勢いで止めたんです。
止め方がマジやから最初酔っ払った勢いで冗談かと思ったんですが
「いーんだよ、俺もうどうせ辞めんだから。辞めるから俺関係ねーんだよ」
って言い出したんですよ。
えっえっどういうことやろうと思って詳しく教えてもろうていいですか聞いたんですよ。
そしたら実はパイロットには定期的に健診みたいなのがあってその時に必ず聞かれると。
何か見ませんでしたか?と。
そこで、UFOを見たと答えたらすぐさま飛行機降ろされるんですよ。
あなたは精神に異常をきたしてますってことになるから絶対に飛行機降ろされるんです。
だから、どんだけ見てても見たとは言えないんですって。
「全員見てますよ、そんなの。何回、数なんか数えらんないですよ」と。
ただ酔っ払ってらしたんで、もしかしたら酒の勢い冗談で言うてるのかも知れないんですけどちょっと雰囲気がマジすぎたんで。
うわ、凄いなこの話って言うのをずっと覚えてて。
しばらくして、ちょっと知り合いのお父さんがパイロットやってたという奴と会うた時に、この話をしたんですよ。
そしたらそいつが
「宮迫さん、それ言っちゃダメなやつです」と。
「それ親父に聞いたことあるんですけど、ある同僚がUFO見たんですけど、完全に飛行機の航路上に物凄いデカいやつがいたんですって。
この飛行機はかわせても後々の飛行機が危ないから、これはもう仕方が無いと…。
もう正義感で今UFOがいますってことを伝えたんですって。
そしたら三日後に地上勤務になったんですって」
(了)