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はじめてのお参り【ゆっくり朗読】

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初めてお邪魔します

303 :怖くはないのですが(1/2):2009/06/26(金) 23:19:18 ID:FIXalDaa0

ほんの少しだけ、私にとっては不思議だなーと感じる体験をしたので、書き込んでみますね。
神社のお話なので、こちらがぴったりかと思いましたので。
オチもないし、おもしろい所はないと思いますが、なんとなく誰かに話したかったので、良かったら聞いて下さい。

説明のつかないほんのりと不思議な事というのを、思えば子供の頃から時々経験していたんですが、1年ほど前、身内に不幸が続きました。

祖父や祖母……そういう年齢になったのだと言ってしまえばその通りなのですが、遠縁のおじさんが病気でも事故でもない亡くなり方をして、それが半年の間に続けて起こった不幸であったので、私も流石に、何か恐ろしい不安にかられました。

私自身も仕事でストレスが溜まり、例えば仕事中に「会社の屋上から……」なんて不幸な考えが浮かんでしまうほど、今思えば信じられないほど気が滅入ってしまう始末。

精神をなんとか持ち直しかけていた頃、「そうだ、厄払いに行こう!」と神社にお参りする事を思い立ちました。

ネットで検索していると、氏神様ではないのですが、私の住んでいる地方には”狼神社”があるということが分かり、狼神社が地元にあったなんて!と喜び勇んで、早速週末に参拝する事にしました。

神様に粗相があってはいけない、とお参りの作法を本やネットでなんとか頭に詰め込んで、いざ参拝!

と、気合い十分だったのですが、寝坊して電車を1本乗り遅れてしまう不手際……
かなりの山奥にある神社なので、乗り継ぎのバスも1時間に1本。

無人駅で一人、落ち着かない気持ちで次のバスを待たないといけないのか……と少し悲しい気持ちでいると、お婆さんが一人、近づいてきました。

「すみません、今何時ですかねぇ」

「今は、えっと……8時10分ですね」

携帯の時計を見ながら答えると、お婆さん、すごく残念そうに表情を歪めてしきりに呟きます。

「あらぁ~~、じゃあもうバス行ってしまったわ、ああ~」

この方もしや?!とピンと来て、思い切って声をかけてみました。

「もしかして、○○神社にお参りなんですか?」

お婆さん、ぱぁっと顔を明るくして、「あら、あなたも?!」と。
それからはバスが来るまで、初対面のお婆さんと駅前会議。

缶コーヒーをおごります、いえいえ私が、いえ私が!の譲り合いをするほど楽しくお話して頂き、最初の不安や少し悲しい気持ちが嘘のように消えてなくなっていました。

そうして、1時間後にやってきたバスに揺られて、いよいよ到着。
かなりの山奥にこじんまりとしたお社。

それでも周辺の集落や信心深い氏子様がいらっしゃるようで、朝からお参りの方も私だけではありませんでした。

参拝の仕方が少し変っていたので、縁のできたお婆さんに習いながら、見よう見まねに心だけは込めてお参り。

帰りはバスを待つ間、コーヒーの御礼にとお婆さんに甘酒をおごって頂き、温かく、有り難くも楽しい、記憶に確かな”はじめてのお参り”が無事終了しました。

後日、厄除けのお札を貰って、神棚の無い私の家の何処にお奉りするか悩みました。
色々考えて、私の部屋の本棚の上に場所を用意してそちらに奉り、白い半紙が要るとか、何とか、慌ただしく家中をウロウロして部屋に戻ってきた時。

……部屋のドアを開けたら、ふと、匂いがしたんです。

いつもの自分の部屋の匂いじゃない、なんというか、獣臭い、というか。
その時は、ん?と思ったくらいで、またすぐ他の用意のため部屋を出たのですが、よくよく考えてみると、犬の匂いのような。(昔、犬を買ってたので、犬の匂い、というのは知ってました)

次に部屋に戻ってきた時は、いつも通りの部屋の匂いで、異質な匂いはもうありませんでした。

現在は不景気で仕事に不安はありますが、それでも以前のように落ち込む事もなく、不思議な体験も減り、また先日遠縁で不幸が起こったのですが、それでも私自身は本当に元気で、わりと幸せだと感じて過ごしています。

もしかしたら、あの時、新しい参拝者(氏子?)の様子を見に来てくれたんでしょうか。
そう思っている方が幸せだと思うので、そういう事にしております。

少し長くなってしまいました。聞いて下さった方、有難うございました。

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