短編 ほんとにあった怖い話

給食の配給中【ゆっくり朗読】

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当時俺は小学6年で、その頃大きな紙飛行機を作って飛距離を競うっていうのが流行ってたんだ。

807 :中華味噌中毒男:2012/06/26(火) 01:57:34.59 ID:eNJElX1kP
俺らも休み時間に折り紙で紙飛行機作って飛ばしたりして練習してた。

ある日、やるなって言われてるのに給食の配給中に紙飛行機作りだした奴がいて、
そいつを見て皆折り紙で色々作り出した。
女子はパックンチョっていう表に数字の書いてあるくじみたいな物や鶴を作ってた。
男子はやっこさんとか紙飛行機、手裏剣を作ってた。
当番の人達が準備を進める中、俺は同じクラスの太郎がいないことに気付いて、トイレでも行ったのかな?と思ってた。
前にも書いた通り太郎は歯は折れてるし鼻も折れちゃってたから、
もしかしたら保健室で特別なメニュー食わされてるのかもしれないって自然に思ったんだ。

その内に完成した紙飛行機を飛ばしたりしだしてさ。
うちのクラスは先生は給食の準備が終わるころにくるから、
何人かの男子は座ってなきゃいけないのに紙飛行機や手裏剣を投げては取ってきて席に着きを繰り返してた。
そんな中で投げた紙飛行機が教室の入り口に向かって飛んで行ったんだ。
そしたら運の悪いことに汁物が入ったでかい缶を持った女子2人がちょうど入ってくるところで、
女子の顔の横にコツンって当たったのね。

汁物の缶ってでかいから2人同時に教室の入り口を通ることができない。

だからかたっぽの女子が後ろ歩きする形で教室に入ってくるんだけどさ。
顔は振り向く感じ、そして後ろ歩きで入ってきた女子は視界も悪いし、
ちょうど見えないくらいの横方向から紙飛行機がぶつかってきたもんだから、でかい虫かなんかだと勘違いしたんだよ。
女子はめちゃくちゃ驚いて汁物の缶を掴んでいた手を放した。
そうするともうかたっぽを持ってる女子の方に缶が傾いて、驚いたもう片方の女子も手を放しちゃったんだ。当然だよな。
傾いたまま落ちた缶はめちゃくちゃ派手に中身をぶちまけた。
その時「ア”ッ!!」て言う叫び声も聞こえたんだ。
声の主は太郎だった。
太郎は配給中は座ってなきゃいけないにもかかわらず、なぜか廊下に出て窓を開けて外を眺めてた。
俺は飛んでいく飛行機を目で追ってたから、女子にぶつかる直前に太郎が廊下にいることに気づいて、
缶からぶちまけられた汁物が太郎の下半身にかかるのも見えた。
汁物がぶちまけられてクラス中騒然となった。
給食でそういうことが起きると係りの人が他のクラスに少しずつ分けてくれって言って回らなきゃいけないから面倒でさ。
何よりみんなが食べるものをダメにしちゃったってことで運んでた女子も泣き出してるし、
他のクラスの奴らも廊下に顔出して「ウワッ!」「ヤベー!」とか騒いでた。
確かに俺も小中の9年間で全部こぼすっていうのは3回しか聞いたことがなかったし、かなり衝撃的な出来事だったんだ。
太郎は倒れこんでて、俺から見ても下半身にかなりの量の汁がかかってた。多分豚汁とかそういう系だったと思う。

すぐに先生が駆け付けて太郎を保健室に運んで行き、少しして俺は先生に呼ばれて保健室に向かった。
なんで俺が呼ばれたかっていうと、紙飛行機を飛ばしたのは俺だったからだ。

保健室では太郎がベットに寝ててうんうん唸ってた。

当たり前だけど太郎は足にやけどを負ってしまっていて、
先生が車を出して病院に連れて行くまでとりあえずここに寝かせておくらしかった。
俺は保健室の先生にめちゃくちゃ怒られて、
先生のあまりの怒りように、火傷くらいでここまで怒ることないんじゃないか?て思うくらいだった。それくらい怒られた。

先生が車を回してくるまでの間、俺は太郎に「大丈夫か?本当にごめんな」て話しかけた。
太郎は聞こえてはいたんだろうけど、苦しそうに唸るだけで返事はなかった。
後で知ったんだけど、火傷って表面の皮膚の30%以上負うと相当やばいんだよな。
太郎は短パンで素足に汁物がかかったんだけど、見た感じ皮膚の10%以上は火傷してる感じだった。
もしかしたらもっとだったかもしれない。
俺はそんなこと知らなかったから、やっぱり怒ってるのかな?とか思ってたんだけど、
太郎はその時返事したくてもできないくらい苦しかったらしい。
その後すぐ先生が車いすを持ってきて、車に乗せられて太郎は病院に連れて行かれた。

太郎は2週間くらい入院が必要になって、その間にまず親とお見舞いに行った。
その時太郎は寝てたから、お見舞いの品物だけあっちの親に渡して謝罪をして帰った。

俺は今度は一人でお見舞いに行って、その時はもう太郎も落ち着いていて「よぉ!」とか言って俺を迎えてくれた。
俺はまず太郎に謝ったんだけど、当の本人は全く気にしていないようで、「暇だから毎日遊びに来てくれよぉ!」てせがまれた。
太郎がいない間に学校であった事とか太郎の弟のBが病院を車いすで暴走して怒られたとか色んな世間話をしているうちに、
ふいに俺は気になってたことを思い出して太郎に聞いた。
「お前さぁ、なんで給食時間に廊下に出てたの?」
給食時間はどのクラスの人間も当番以外は席についてるから、先生に見つかるとすごい怒られる。
俺も太郎もバカなことはするけど不良でもないし、
太郎が給食時間にあんな場所に出て外を眺めていたのが俺は不思議でならなかったんだ。

太郎はあっけらかんとした感じで俺に言った。

「呼ばれたんだよ」
俺は思わず「ハ?」て聞き返した。
「いやなんか呼ばれたんだよ。そんで俺、誰が呼んでるんだと思って席立ったんだ」
前述した通り紙飛行機を投げたのは俺で、汁物がかかる直前に廊下で出て窓から外を眺めてる太郎を俺は見たんだ。
俺はその時「そっかぁ」としか返さなかったけど、気づいてたんだ。
汁物がぶちまけられる直前窓から外を眺めてた太郎は左側、例の神社のある山の方を眺めてたんだ。

以上です。

実際に幽霊とかを見たわけではないので派手じゃないしあまり怖くないと思いますが、俺が実際に体験した話でした。

太郎は心霊とか全く気にしないタイプなので、全然気にしていないようでした。
とりあえず友人の太郎、弟次郎の昔話はこれで終わりです。

太郎の弟の次郎は今は普通なのですが子供の頃は癇癪持ちで、
自分の思い通りにならないとよくわからない行動に出る子だったので、そういうのが部落っぽく感じたのかな?
まぁ次郎はもしかしたら呪われてたのかもしれないけど。

俺がバーミヤンで山椒を食べて中華毒味噌の拒否反応が出てぶるぶる震えたっていう話なんだけど、
最初俺が山椒を付けた唐揚げを吐き出して太郎が、
「もったいなぁーーーい!」 て叫んだんだ。
俺は「俺これ無理!食えない!」て言って水をごくごく飲んだんだけど、
少しすると箸を持ってる手がぶるぶる震えだして自分でもとめられなくなったのよ。
それを見た太郎が、
「ぶるぶるじゃ…妖怪ぶるぶるが太郎に憑りつきおったぞ!!」とか言って笑いながら飯を食ってた。
俺も「あれ?あれ?おかしいなこれww」とか言ってたんだけど、何時まで経っても震えが止まらない。
しまいには歯までがちがちいうようになって、
その頃には太郎も飯を食う手を止めて「大丈夫か?まじで大丈夫?」て言って俺を気遣ってくれたんだ。
太郎曰く、その時の俺は顔色は普通で笑ってるのに尋常じゃないほど体が震えてて、
それにもかかわらず普通に飯食おうとしてるのがやばかったらしい。
箸もうまく握れずカチャカチャしながら笑って話してるのにかなり恐怖を感じたらしい。(というか俺が死ぬと思ったらしい)

太郎は前述の通り色々気にしない人間なんだけど、その太郎が言うくらいだから傍から見ると俺相当やばかったんだろうなと。

やっぱ中華毒味噌やばかったんかなぁ。

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