短編 山にまつわる怖い話

山へドライブに行った【ゆっくり朗読】1000

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数年前に車を買ってすぐ、友達を乗せて夜景を見に山へドライブに行った時のことです。

819 :本当にあった怖い名無し:2022/04/09(土) 00:27:43.27 ID:2s4gr33l0.net

その山は山そのものが曰く付きという噂で、特にその山の中腹にあるお寺がやばいという話を聞いてましたが、それに勝る夜景が見れるので行きました。

一緒に行った友人は死ぬほどビビリで、怖い話をしようものならガチギレします。

なので他愛もない、普通の会話をしながら夜景の見える場所まで走っていると、
それまでの話の流れを完全に遮って「そういえばここで行方不明になった女の人はその後どうなったんだろう」と言ってきました。

友人のいう行方不明の女の子は、私や友人が生まれるより前の有名な事件です。

話の流れを遮ってまでいきなり何を言い出すんだと思ったのですが、ふと走りながら横を見るとあのお寺の真横だったんですよ。

友人の質問に「まだ見つかってないし、多分亡くなってるだろうな」と言うと、友人は「そっか」とだけ言ってまた元の話に戻りました。

後日、その友人にあの時そういえばなんであんな話をいきなりしたのか聞くと、
「そういえばなんでだろう、なんでそんなこと聞いたんだろう、怖い怖い怖い」とガチでビビり出したので、深く追求せずそのまま流しました。

そしてその話を、たまたまその日同行していた会社の先輩になんとなく話しました。

すると先輩は顔色を変えて「お前もか」と言ってきたんです。

「何がですか?」と聞くと、どうやら先輩も1年ほど前に似たような経験をしたとのこと。
先輩は男4人でドライブにその山へ行ったらしいのですが、4人とも超絶ビビりだったのもあり車内で爆音で音楽を流しながら、その歌を歌って山を走っていたそうです。

そのお寺の話はタブーにして、ただただドライブしていたそうですが、
ドライブをしていると右と左に分かれる分かれ道に差し掛かったそうで、
本来のルートは右なので「ここ右な〜」と後部座席に座っていた先輩が運転している友人に言ったそうです。

すると運転していた先輩の友人が「わかってるってww」と笑いながらハンドルをいきなり左に切ったそうです。

先輩曰くその時の光景がめちゃくちゃ怖かったそうで、顔は進行方向の右に向いているのにハンドルを思い切り左に切ったらしいのです。

慌てて先輩が「おいおいおい!逆!逆!」と言ったらしいのですが、
先輩の友人は「大きい声出すなよ!びっくりするだろ!右に曲がったじゃん!」と真剣に言ってきたそうで、
直感で「ヤバい」と感じた先輩は車を止めさせて、今起きたことをカーナビの地図を見せて説明したそうなのですが、
運転していた先輩の友人と助手席に乗っていた友人は、本当に左に曲がったことに気が付いていなかったようで、
左に曲がってまっすぐ行くと例のお寺に着くルートを無意識に走っていたことに恐怖を覚え、半狂乱になって泣き出したそうです。

前に座っていた二人を後ろに乗せ、先輩が代わりに運転して、来た道を戻る形で帰ったそうなのですが、
今日このまま帰るのはまずいと思い、4人でその日はネカフェに泊まったそうです。

だから先輩は、私に「お前も同じような体験したのか」という意味で「お前もか」と言ったとのことでした。

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