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短編 怪談

死因【ゆっくり朗読】

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大学生の頃、友人三人(A,B,C)とCの家の近くにある有名な心霊スポットに胆試しに行くことになった。

723 本当にあった怖い名無し 2005/05/21(土) 11:46:39 ID:rOF8AFj10

その心霊スポットとは、ある画家の廃墟になったアトリエでした。

なんでも、うまく絵がかけなくて、気が狂って自殺したそうです。

午後八時に現地(廃墟の隣にある駐車場)集合することになり、僕はAとBと一緒に僕の車で現地に向かい、Cだけは近いということで自転車で向かうことになりました。

僕たち三人は現地に午後七時半に着きました。

そしたら、いたずら好きのBがニヤリと笑って「Cを脅かしてやろうぜ!」と言い、僕とAはそれに賛同しました。

Aが「でも、どうやって脅かす?」って言ったらBが「いい考えがある!ちょっと廃墟のアトリエで準備してくる」と言ったので、僕が「でも大丈夫か?廃墟はやめたほうがいいよ」と言いましたが、Bが「お前は怖がりだなぁ」って馬鹿にしたのでそれ以上は止めませんでした。

Aが「七時五十分までは戻ってこいよ。Cが来てしまうから」というとBは「わかってる、わかってる」と言って廃墟の中に入って行きました。

とりあえず、Aと僕は近くの物陰に隠れて待つことにしました。

何分経ったでしょうか、僕は異変に気づき始めました。

背筋のあたりが急に、寒くなってきたのです。

なぜだか分かりませんが、足が震え始めました。

Aに「いやな予感がする」と言ったら、Aも「お前もか・・・」と青白い顔をしてこちらを見ました。

僕は「やばいぜ、Bが戻ってきたらCを待って一旦引き上げよう」と言いました。

七時五十分になりました。

Bは戻ってきません。

と同時に、Cがやって来ました。

事情を全部Cに話しました。

そしたらCは「どうして一人で行かせたんだよ!」とカンカンに怒っています。

とりあえず、三人で八時まで待つことにしました。

さっきよりさらに、背筋にゾワゾワするものを感じてきました。

いつの間にか八時二十分になってました。

Cが「もう限界だ、中に入ろう!」といったので、三人で廃墟のアトリエに入ることに決めたそのとき、廃墟のドアがゆっくり開きました。

Bか?と思いましたが、そこに立っていたのは白装束で髪が長く、血だらけの顔で右手には包丁、そして左手にはよく見えないがおそらくはBの生首!!を持っている人が立っていました。

僕たち三人は悲鳴を上げ、全力で駐車場のほうへ走りました。

後ろを振り返ると首は落としたのか、包丁だけもった人が追いかけてきます。

なんとか僕たち三人は車に逃げ込み、エンジンをかけて車を発射させました。

しかし、その血だらけ男はその瞬間に追いつき、車にしがみついてきました。

怖くなって、スピードを上げ、左右にハンドルを切ったら、その男は振り落とされ、どうやら岩で頭をぶつけたようで、それ以上は追ってきませんでした。

とにかく逃げ切った僕たち三人はそのまま警察に行き、Bが殺されたことを警察に伝えました。

次の日、Bの遺体が見つかったそうです。

しかし、なぜか首はついてました。

そして、なぜか、顔には赤い絵の具が塗ってあり、白いシーツを身にまとっていたそうです。

近くにBの似顔絵が落ちてありました。

そして、硬いものに頭をぶつけたのが死因だそうです。

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