以前採訪して聞いた話ですが、茨城県の北相馬郡に流れる新利根川(川幅は狭い)で、夕方から夜にかけて青白い光が水中に見えるという現象が昔あったそうです。
地元で《カワボウタラ》と呼ばれる現象で、これが目撃されると、必ず三日以内にその川で水死体が発見されると云われています。
話を伺った六〇代後半のその方は、子供の頃目撃したそうで、実際に一週間ほど行方不明だった米屋の主人の遺体が、目撃した翌日発見されたとか。
農薬を飲んで川に飛び込んだ自殺だったらしく、暫くは話題になったといいます。
258 :あなたのうしろに名無しさんが…:03/02/18 19:20
カワボウタラ……知らなんだ。ぐぐっても出てこなんだ。
その地域独特の言い伝えなんかな?
地域ネタはまだまだ知られてないのがありそう。
259 :あなたのうしろに名無しさんが…:03/02/19 15:55
完全な地域限定の表現です。
過去に資料を調べまくりましたが見付らず終い。
茨城県南部のその土地のみ通用するのでは?と推測しています。
261 :あなたのうしろに名無しさんが…:03/02/19 16:58
千葉にカワボタルってのがあるね。
262 :あなたのうしろに名無しさんが…:03/02/19 17:19
>>261さん
カワボタル → カワボウタル → カワボウタラ ……
なるほど。大変参考になりました。
佐倉昔話 ~佐倉に伝わる不思議な話~には、
>「利根川図誌」という書物にこんなことが書かれている。
>印旛沼にカワボタルというものがいて、俗に亡者の陰火だという。
とありますね。カワボタルだと、いくつかヒット。
川蛍【カワボタル】:千葉県の印旛沼に伝わる。蛍の光に似た火の玉が、夏から秋の夜に現れるという。沼で漁をしていると舟に入ってくることがあり、これを叩くと砕けて一面に広がるが、熱くはないという。だが強烈な生臭さが残り、舟に油のようなものが付着するという。(赤松宗旦『利根川図志』)
— 瓶詰妖怪 (@bottle_youkai) 2014年2月3日
268 :あなたのうしろに名無しさんが……:03/02/20 03:08
≫261・262
ありがとうございます。
「利根川図誌」何度か目を通していましたが……
利根水系での話し、『蝸牛考(かぎゅうこう)』ではないですが(方言周圏論・ほうげんしゅうけんろん)を元にした考察を忘れていました。
下総の『カワボタル』が、常陸で《カワボウタラ》に変化するのは極めて自然です。
もしかしたら県北でも表現を変えて存在するのかも知れません。
例えば「カーボータラ」「カワボータ」「カワンボ」etc.
(了)