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短編 怪談 ほんとにあった怖い話

遊女に憑依された女

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俺の友人に聞いた話。

57 本当にあった名無し sage 2007/07/19(木) 01:45:32 ID:sVg8DfbO6
俺の友人Yから聞いた話なんだけど、良かったら聞いてくれ。

特定されないように多少アレンジするけど、実話だ。

Yは某新興宗教に入ってたんだけど、もう今は辞めたらしい。

そのYがまだ現役信者だった頃の話。

かれこれ十年くらい前のある日、Yは教団施設で責任者の話を聞いていた。

その日は、Yの他に三十代の男性信者Kと二十代の女性信者Mがいた。

平日だった事もあり、たまたまその日に仕事が休みだったYとK、それと無職のMだけが来ていた。

責任者の教会長は四十代の男性で、奥さんも子どももいる人だった。

体格が良く、性格は温和、顔も男前で話も上手い事から女性信者に人気があったらしい。

その日も、教会長は若い彼らにありがたい話をしていたそうだ。

和やかな雰囲気で話が進んでいたんだけど、Yは右隣に座っていたMの様子が気になりだした。

さっきまで普通に話を聞いていたのに、見てみると今は背中を丸めて下を向いている。

寝てるのかな?教会長が話しているのにヤバいじゃないか。

昨夜、ゲームでもやりすぎて寝不足なんだろうけど、まずいぞ。

そう思いながら、教会長の視線を確認すると、話を続けながらもMの方をじっと見ている。

Yは、まいったなと思いながらMの背中を叩いて起こそうとした、その時

「さわるなーーーーーー!」

えっ?

Yは思わずのけぞった。

Mの甲高い声が部屋中に響きわたった。

三人の男たちの視線がMに集まる。

普段はニコニコして美人とは言えないが愛嬌のあるMが、その時は目を吊り上げて怒った表情をしていた。

その迫力に負けて、気弱なYは思わず「ごめんなさい」と謝った。

「ふん!」といった感じで顔を背けたMは、おもむろに立ち上がって歩きだした。

そして、前に座っていた教会長の背中に回り、後ろから抱きついた。

「ねぇー、ねぇー、ねぇー、ねぇー」

そう言いながら、Mは両手で教会長の出っ張った腹をまさぐっている。

その手が股間に伸びたその時、「やめろ!」と叫んで教会長はMの体を払いのけようとした。

しかしMは、しっかりと腕を絡ませて離れようとしない。

「ねぇー、ねぇー、ねぇー、ねぇー」

と繰り返しながら絡みついているMの姿が、Yには獲物に絡みつく蛇に見えたらしい。

「おい、助けるぞ!」

Kにそう言われたYは、二人がかりでMの体を教会長から引き離した。

荒い息を立てながら、ぎらついた目で教会長を睨みつけるM。

すると今度は、無言で外に向かって歩き始めた。

驚いたYとKが手を離すと、「外に出しちゃだめだ!」と教会長が言うので、慌てて二人はMの腕をつかんだ。

しかし、小柄で華奢なはずのMは、大の大人の男を二人引きずって歩き続ける。

どこにそんな力があるのかと思うほどすごい力で引っ張られ、やむを得ず一緒に外に出た二人は、Mが行く方向についていくしかなかった。

教団施設はビルの二階で、外の道路は車道になっている。

車が往来する道路に突っ込もうとするMを、必死に食い止める二人。

その攻防が数分間続いたらしいが、突然Mの力が抜けて、すとんと地面にしゃがみこんだ。

「……もう、大丈夫……」

どうやら正気に戻ったようで、すまなそうにつぶやくMを連れて、YとKは教会長が待つ部屋に戻った。

教会長の話によると、どうやらMは遊女の霊に取り憑かれていたらしい。

Mはもともと霊感が強いのだが、このところ食欲がなく、さらには睡眠不足が続いて憑かれやすい状況にあったらしい。

体が弱ってしまうと、霊の支配を受けやすいと言う。

そのため、霊感が強い人が「食べない」「寝ない」と言うのは危険なんだそうだ。

しばらくして、連絡を受けたMの母親がやってきて、Mは帰っていった。

後からYが聞いた話によると、Mは精神病院に入れられたそうだ。

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