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祖父が都会の大学に進学し、寮に入ることになった時の話

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すごくいい怪談だから記録しておくよ。未成年の飲酒も出てくるけど、もう時効だから気にしないでね。長くなっちゃったけど許してほしい。

祖父が都会の大学に進学して寮に入ったときの話なんだけど、祖父の父親はこう言ったんだ。「都会には若者をダメにする誘惑がいっぱいある。田舎から出てきたばかりの1年生なんてカモにされるだけだから、悪い友達に誘われても絶対に応じるな」って。

それから数日後、大学の入学式があった夜に事件は起きた。祖父は他の部屋の先輩から「新入生の歓迎会をやるから、夜11時に俺の部屋に集合な。飲み放題だぞ」って誘われた。飲み放題と言われても祖父は未成年だったから、父親の注意を思い出して断ったんだ。でも先輩は「一晩くらいいいじゃないか。寮の皆と友達になれるしさ。飲みたくないなら飲まなくていいし、食べ物もいっぱい用意するし」ってしつこく誘ってきた。祖父は心が揺れたけど、「でも、俺はいいです」って頑張って断ったんだ。先輩はちょっと残念そうに引き下がったけどね。

その夜、祖父は真面目に勉強してたんだ。でも先輩の部屋から楽しそうな声が聞こえてきて、内心うらやましかったみたい。夜12時が近づくと、先輩たちが「やっぱり一緒に飲もうぜ」って部屋に乱入してきたんだ。祖父は嬉しくなって、皆と一緒にしゃべったり歌ったりしてた。

12時になった時、不思議な音が聞こえてきた。「バターン」というドアの開け閉めする音が規則正しく響いてきたんだ。それがだんだん近づいてくる。祖父は不安になって先輩に「誰か出入りしてますね」って聞いたけど、「他の部屋でも飲んでるから気にするな」って言われた。でもその音はどんどん大きくなって近づいてくるんだ。「近づいてきますよね!」って祖父が言うと、「気にするな」と布団を頭からかぶせられた。

布団の中で祖父は嫌な気持ちと恐怖心でいっぱいだったけど、やがて先輩が布団をめくって「やれやれ、今年も終わった」って祖父を引っ張り出したんだ。先輩たちによると、この寮には「新人さがし」という何かがいて、年に一度、入学式の夜に寮の各部屋のドアを開けて新入生を探すんだって。姿は見えず、ただドアが次々と開いて閉まる。鍵をかけていてもドアは開くし、閉まった後には鍵がかかっている。

それだけで他に害はないけど、一人で見ていると怖いから、皆で集まって騒いで理性を飛ばし、その部屋のドアが開けられるときは布団や何やらをかぶって見ないようにしているんだって。先輩曰く「最初にネタバレすると『正体を見てやる!』って言って部屋から出て行った奴がいたけど、廊下で消えて戻ってこなかった」って話だった。

祖父は翌年から新入生に酒を飲ませる側に回って、同じ体験をさせた。今でもその時の仲間たちとは親友だってさ。

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