短編 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

石じじいの最期【ゆっくり朗読】

投稿日:

Sponsord Link

石じじいの話を書き込んだ者からみなさまへ:

714 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/02(金) 12:22:03.26 ID:9KrifYIz0.net

これで、私は、このスレより退去いたします。

ながながとした昔話におつきあいくださりありがとうございました。このスレを多く占拠してしまったことをお許しください。
最近、書き込みが増えたのは、いくらかの話を皆さんに読んでいただいておこうと考えたからです。

まだ、話は多く残っているのですが、これまでとしましょう。
機会があれば、また、どこかでみなさまにお会いすることがあるかもしれません。
それまで、どうかご自愛くださって、ご活躍されることをお祈り申し上げます。

最後に、前レスでもありました、石じじいの最期についてお話ししましょう。

単純な話です。

じじいはそれほど長生きというわけではありませんでした。
体調を崩して町の病院に入院し、1ヶ月も経たないうちに他界しました。
一度、病院にお見舞いにいきましたが、じじいは私の手を取りながら(頭を撫でるには、わたしが成長しすぎていたのです)、
「ぼくよ、たっしゃでおりんさいや。これからおもしろかとがようけあるんで。
しかしのう、いきてみたらあっというまよ。だいじにしんさいよ」
じじいの葬式のことはほどんど覚えていません。たしかに参列したはずです。すごい土砂降りだったことしか覚えていません。

「これはXX(じじいの名前)さんの涙雨よ」と、うがったことを誰かがいった覚えがありますが、
それは、あとから得た表現知識が上書きされた私の思い違いかもしれません。
じじいが教えてくれたことは多かったと思いますが、なにぶん、私は子供だったので、その後の生活にそれを活かせなかったことが悔やまれます。

Sponsored Link

Sponsored Link

-短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
-

Copyright© 怖いお話.net【厳選まとめ】 , 2024 All Rights Reserved.