短編 怪談

★イマジナリーフレンドミカちゃん【ゆっくり朗読】n+

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これは幼少期の話で、今も続いてるお話

626 :本当にあった怖い名無し:2023/08/22(火) 04:32:51.34 ID:tYix/vIz0

幼い頃、僕は都内の工場地帯近くのマンションに引っ越した。最初の数週間は特に変わったことはなかったが、ある時期から母が奇妙な光景を目撃するようになった。

僕が一人で玩具で遊んでいる時、何もない空間に向かって「ミカちゃん」と呼びかけたり話しかけたりしていた。母は最初、僕のイマジナリーフレンドだと思っていたが、なかなかやめないので、僕がミカちゃんに話しかけている時には注意するようになった。

「でも、ミカちゃんと遊ぶのが楽しいんだもん」と僕は言い返した。それを見て母はさらにミカちゃんを気味悪く感じ、僕が一人で遊んでいてミカちゃんに話しかけ始めると、怒って玩具を片付けるようになった。

ある日、突然僕が怖がりながら指を指すようになった。
「なんで指を指しているの?」と母が聞くと、「ミカちゃんが怒ってる…」と泣きながら訴え始めた。すると、その日以降、いわゆる霊障が頻発し始めた。

その霊障を最初に体験したのは父だった。
ある日、仕事を終えて帰宅した父が晩酌を終えて寝室に移動したのを母が見て、お風呂に行った。母がお風呂から出ると、寝室で寝ていたはずの父がソファーに移動していた。「どうしてソファーに移動したの?」と母が尋ねると、「寝心地が悪くて…今日はソファーで寝る」と言ってそのまま寝てしまった。それ以来、父はその家ではソファーで寝るようになった。

母はそんな父を不審に思いながら寝室で寝ていたが、ある日その理由に気づいた。夜中にふと目を覚ますと、天井が回っている…。自分が熱でもあるのかと思ったが、確かに天井が回っていた。そして、ダンダンダンって足音が聞こえてきた。その足音は天井から鳴り響いていた…。母はすぐにミカちゃんを思い出した。足音が明らかに子供のものだったから。

この話を最初に聞いた時、それはただ上の階の住人の足音じゃないかと思って母に聞いた。でも、上の階は屋上だった…。結局、この現象が起きたあと、父にも尋ねたら同じ現象を体験していた。

その後、母は父に「音がした屋上を見に行ってみよう」と提案して、大急ぎで屋上に上がった。案の定もぬけの殻だった。

そんなことが続いたから、母も父もノイローゼ気味になって、不動産に事故物件かどうか確認してもらったり、お祓いも検討していた。母は僕に対してミカちゃんはどんな見た目なのか、どこから来るのか色々質問した。

僕は押し入れを指差して「ミカちゃんはあそこから来るよ」と言ったらしい(正直幼すぎて覚えていないけれど)。

母は恐る恐る押し入れを開けて、物がぎっしり詰まっているのを見てホッとしたが、さらに僕が「上」と押し入れの上を指差した。
母が物を引っ張り出してみたら、押し入れの真上に古びて所々欠けている御札が一枚貼ってあった。

それを見た母は父に相談して、引っ越すことにした。引っ越しの日、僕は部屋に向かってずっと手を振っていたらしい。

数年前にこの話を聞いたが、その時僕はすごく気味悪く感じた。話を聞いて数ヶ月後、家族が別荘に行く時があって、僕は仕事があったから家に残ることにした。

少し説明すると、僕の部屋の前はマンションの廊下になっていて、テレビの後ろにすりガラスの窓がある。当時はカーテンとか特につけていなかった。
夜の11時頃、ゲームをしていた。部屋の前を誰かが通ったのが見えた。うちのマンションは周辺の部屋も老人が多くて、夜は人が通ることはほとんどなかったから珍しいなと思った。でも、今度は反対側からまた通ってきた。

そこで気がついたのが、前を通った人が髪の長い女の人だったこと。
周辺の部屋にそんな女の人はいないから不審に思っていたが、今度はまた反対側から部屋の前を通った。びっくりしてコントローラーを落とした。

コントローラーを落としたと同時に、その女はいきなり止まってゆっくりとこっちを向いた。その時、僕はミカちゃんのことを思い出した。
すりガラス越しで顔は見えないが、この子はきっとミカちゃんだと確信した。すると、ミカちゃんの頭が揺れ始めた…。

最初はゆっくり…ゆっくり…。だんだん激しく、滅茶苦茶に頭を揺らし始めた。
それを見て無茶苦茶怖くなったのを今でも忘れられない。時間は多分30秒もなかったと思うけれど、すごく長く感じた。そして、いきなり窓を両手でバンッ!と音がするくらい叩き始めた。

その時、なぜか分からないが、とにかく謝っていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と何度も何度も言いながら下を向いていた。

ふとした瞬間、音が止んで頭を上げると、もう何もいなかった…。

この一件以降、僕はカーテンをつけてゲームをする時は爆音で曲を聴きながら遊んでいる。今でもまたミカちゃんが来るような気がして、不安で仕方ないんだ。

ちょっと長くなったけど、以上です。

後日談

実はこの話にはまだ続きがある。それを話すのはちょっと怖いけど、聞いてほしい。

その後、僕は成長して大学に進学した。大学生活は楽しくて、あの出来事も少しずつ忘れていった。でも、ある日、大学の図書館で偶然見つけた古い新聞記事を見て、全てが一変した。

その記事には、僕が住んでいたマンションのことが書かれていた。どうやら、そのマンションの建設中に工事現場で事故があって、そこで亡くなったのが「ミカちゃん」という名前の少女だった。その少女は、工事現場で遊んでいて、誤って足場から落ちてしまったらしい。

記事にはその事故の詳細と、ミカちゃんの写真が載っていた。その写真を見て、僕は衝撃を受けた。なぜなら、その顔は、僕が子供の頃に見たミカちゃんとそっくりだったからだ。

僕はその記事を持ち帰り、母に見せた。母も驚いて、二人で話し合った結果、僕たちはあの時引っ越して正解だったと思った。でも、同時にあの時の出来事が本当にミカちゃんの霊だったのかと考えると、背筋が凍る思いだった。

そして、一番驚いたのは、その記事の日付が、僕たちが引っ越す数日前のものだったことだ。まるで、ミカちゃんが僕たちに何かを伝えようとしていたかのようだった…。

それ以来、僕は霊の存在を信じざるを得なくなった。ミカちゃんのことを考えると、まだミカちゃんがどこかで僕たちを見守っているような気がしてならない。

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