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中編 家系にまつわる怖い話

女系家族秘話【ゆっくり朗読】3200

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なんだか知らんけど女系家族だ。

自分の父親も旦那も自殺。母親の弟二人自殺で、母親の妹の旦那も自殺。

みんな同じ死に方でね……

もはや、「私が悪かったんだ、もっと優しくしていれば……」などのレベルを超えています。

前日に元気で話していて、次の日死んでるんだもの。

死に方は皆様「首つり」でございます。

ちなみに、母にはもう一人「妹」がいたけど、その旦那の兄も同じ死に方していて。

偶然なんだろうけど、さすがに「もう、かかわりたくない!」って言って疎遠になった。
自殺の原因は皆様そろって不明です。もれなく遺書も一切ない。

ちなみに、私の旦那の場合ですが、前の日まで「連休がとれた~!」って喜んでた。

次の日の朝に首つってた。

皆さん早朝です。

私の父親の場合は、私が生まれる1か月前に死んだので、時間はわからんけど、検死だと朝らしいね。

母の妹(旦那が自殺した方)が青森に住んでいて、まだ、その旦那が生きていた時になぜか「恐山」に行こう!っていう事になったんだってさ。

でも、途中で母の妹が、嘔吐を繰り返し辿りつけなかったんだって。

そのあと、急に地元に帰ってきたことあったなぁ~。

あまりに変だから、霊媒師みたいな人に視てもらったら「戦争時代の兵士」がついてきた……って話はあった。

というか、霊媒師みたいな人に視てもらうっていう感覚があるって事は、なんかあるのかな。

516 :本当にあった怖い名無し:2011/02/18(金) 12:57:43 ID:1QoJE1tSO
単純に、姓名判断とか、占いで、女性としての運勢が強すぎるって言われたことない?
夫の運勢を吸い取ったり、早死したりするらしい。
かわりに、仕事に打ち込めばいいとか聞いたことあるが。

526 :本当にあった怖い名無し:2011/02/18(金) 23:34:01 ID:ntsvbyS50
>>516
姓名判断だと「大凶」らしいわ~
唯一「印鑑買えば、大吉☆」って言ってたおバカさんがいたよ(笑)
苗字が変わっていても名前が悪いんだとさー!
一回だけ手相も見てもらったけど「男女間の犯罪傾向」だって。

続きを語ります。

母の母、祖母の事から。

子供の時は裕福で男兄弟の中の唯一の女の子。

父親に溺愛されていた祖母は「男装」させられてたらしい。

「他の男」に嫁がされる?のが嫌だったらしいよ。

母が生まれてからは「男装」が嫌だったって、こぼしていたみたい。

昭和初期の女性にしては遅い二十五歳で嫁にいった。

ここで、不思議なのは祖母の両親と四人の兄弟のうち三人の生死が不明なうえ、お墓もありません。

その後、祖母が嫁いだ先は全くテレビで見るような「嫁いびり」だったみたい。

母を産んだのは「馬小屋」だったってさ。

それでも、頑張って家業をこなしていたけどある日、牛だか馬で畑を耕す毎日で、ある日その耕耘機に足を挟まれ、祖母は片足をなくしました。

で、使い物にならないと判断され、家を追い出される。

その後、二度ほど再婚した祖母は、母の弟二人と、双子の女の子産みました。

ちなみに弟達の父も首つり自殺。(弟の一人も自殺です)

祖母が嫁いだ家については、追い出されたので生死や墓などは不明。

二番目の嫁ぎ先の「旦那さんと母の弟」は、多分もう一人の「母の弟」が供養しているらしい。

ちなみに、母の弟はどっちも知っているけど優しい人でした。

亡くなった方は、いっつも子供だった私に玩具とか買ってくれたり遊園地に連れて行ってくれて、亡くなった時はショックでした。

ちなみに、亡くなった後は二度ほど私の枕元にきた。

大晦日の日には「そば!食べたい!」って言ってた。

死んでも年越しソバ食べたいのかいっ!って、思わず突っ込みたい衝動にかられたわ(笑)

祖母の三人目の旦那さんとの子供の双子は

「一人は旦那が自殺」

「もう一人は疎遠」

この親は裕福だったみたいで祖母が病気で入院中ずかずかと心に入ってきた、人生で初めて出会った胡散臭いにんげんでした。

要件は「財産分与」子供ながら「くだらない」と思っていたのでここは割愛します。

もちろん放棄しています。

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結局、祖母は長くガン闘病で五十二歳で亡くなりました。

今思えば、すんごい若いのね。私が十歳のときだったよ。

たいして楽しい事もなかったのにさ。

唯一わかっていた祖母の兄が亡くなった時に作った墓に埋葬した。

うちの祖母ちゃんも辛かったのね……なんか子供だった私は知らなかったんだけど「色々な宗教」に助けを求めていたみたい。

亡くなった後、お通夜?お葬式?何もない状態の讃美歌で送り出し、お墓の前で讃美歌うたいだし……

お骨を収める墓石が動かないと知ると、牧師さんが横のお墓の卒塔婆を持ち出し「ガンガン」とお墓の蓋を開けようとするし……

その当時、極貧だった私の家は何も逆らえない状態だったんです。

当時の事を考えると……バチが当たっても仕方ないと思うくらい。

その後からなんだけど「あなた誰?」っていう人から次々と連絡がくるようになった。

内容は皆同じ。

「○○ちゃんが家に来る」(○○は祖母の名前)泣きながら「足がない、帰る家がない」って言うんだって。

実は、私の家でもあった。

片足がないので義足を使っていて独特の音を出して歩くんだけどその音が頻繁にあったんだわ。

とにかく、知り合いなどを渡り歩いていたみたい。

うちに来るときは義足付だったんだよなぁ。不思議。

それでも、お棺には「義足」を入れていなかったみたいでそれが原因だったみたい。

あと、本人が亡くなるとき「この宗教で!」って願っていても亡くなった後は「本性」がでるらしい。

ちなみにその「本性」というのは、そのお婆さんの話では
「生きている間に助けを求めたり信仰している宗教があっても、死んでみるとやっぱり、原点に戻ってしまう」みたいな事だったと思う。解り辛くてごめん。うちの祖母ちゃんオンリーの事かもしれないよ。色々、神頼みしていたみたいだから。こっそりいうけど「エ○バ」にまでいっていたらしいし。

戒名をつけて位牌を作ったら、その後は他所には徘徊しなくなりました。

ちなみに余談ですが「本性がでる」とかの話は人生で一回だけ「霊能者」に会った時に聞いた話です。

祖母ちゃんが絶賛徘徊中の時、一度だけ母親に連れられて行った事があります。

お金などを一切取らない人だったみたいで母も訪ねたんだとおもいます。

入った家は古い家で、お婆さんが一人で住んでたんだと思う。

私が十歳か十一歳だったので昭和六十年か六十一年か。

なのに、家に囲炉裏があって黒猫が一匹と子猫が一匹いた。

雄猫だったと思うんだけど、おっぱいあげてた!

で、奥の部屋に仏間があって、びっくりすることに、おばあさん目が見えない。

いざ霊視が始まって、話し始めたら「声」が祖母の声なの。

亡くなったばっかりだから、声も覚えてるししぐさも覚えてた。

しぐさも声も思い出話も全部一緒。子供ながらに涙がでました。

しかも、今も覚えているのは「前も後ろも見えない、真っ暗で」の言葉。

その言葉を聞いて母が「ごめんなさい」って言って泣いて土下座してた。

(了)

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