ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「n+2026」 一覧

🚨街灯の中央 nc+

その話は、ある占い師が酒の席で「昔、実際にあったらしい」とだけ前置きして語ったものだという。 真偽は分からない。ただ、聞いた者の多くが、後になって同じ場所を思い出すたび、説明できない違和感を覚えたそう ...

泣きぼくろ nc+

私の祖母はいわゆる「みえる人」だったらしい。 少なくとも、祖母自身はそう信じて疑わなかった。私は祖母に育てられたようなもので、幼い頃から怖い話や不思議な話を、昔話の延長のように聞かされてきた。その多く ...

正しい選択 nc+

母が最初に違和感を覚えたのは、息子の声が少しだけ低くなったことだった。 小学校六年の春。団地の中庭で遊んでいた頃と比べて、話し方が妙に落ち着いている。言葉を選ぶというより、相手の反応を待ってから続きを ...

息子に怖い話をしただけだった nc+

夜の寝かしつけは、いつも同じだった。 絵本を一冊読んで、電気を消して、それでも眠れない日は適当な作り話をする。息子は小学生で、怖い話が好きだった。怖いと言いながら、最後まで聞きたがる。だからその日も、 ...

それは人に見えた nc+

彼女が大学生だった頃に付き合っていた男の話を、別れてから何年も経ってから聞いた。 彼のことを、彼女は最後まで「目が悪かった人」と呼んでいた。視力の話ではない。検査をすれば両目とも一・五は出る。眼鏡もコ ...

呼ばれた。 nc+

最初は、音だけだった。 意味はなかった。ただ、空気が少し震れて、その震れが自分の輪郭に触れた気がした。 次に、繰り返された。 同じ音。少しだけ抑揚がついて、今度は確かにこちらを指していた。 それが、自 ...

昼に帰ってくる村 nc+

若い頃の顧問が一人で中国山地を歩いたときの話だ。 昔は村や集落が点在していたが、今では地図から消えた名前ばかりになった山域で、彼は廃村の痕跡を写真に残すつもりだった。古い地図と新しい地図を突き合わせ、 ...

縁側の席 nc+

田舎で聞いた話だ。 在宅介護の仕事をしている友人がいる。担当区域は山に近い集落で、一人暮らしの高齢者の家を巡回している。中でも山際ぎりぎりに建つ一軒家に住む爺さんは、長く無口な人として知られていた。挨 ...

焼けない魚 nc+

山に入ったのは、ただの渓流釣りのつもりだった。 職場の同僚で、休日になると一人で山に分け入る男がいる。人付き合いが悪いわけではないが、釣りの話になると急に口数が増える。誰も知らない沢を見つけるのが楽し ...

客一名 nc+

廃線の駅に泊まったのは、予定ではなかった。 学生の頃、バイクで一人旅をするのが好きだった。地図に印を付けず、走っていて気になった道にそのまま入る。夕方になれば林道脇や河原にテントを張り、朝になれば何事 ...

何度目の十月二日 nc+

タイムリープに成功したけど質問ある? そう書き込んだ瞬間のことは、よく覚えていない。 焦っていた、という感覚だけが残っている。手が震えていたのか、キーボードを叩く音がやけに大きく感じられた気もする。 ...

一合と三本 nc+

祖母はいわゆる「みえる人」だった。 子どもの頃、私はその祖母から、夜ごと聞かされる怖い話や不思議な話を子守唄代わりに育った。その中でも、今もはっきり覚えている話がある。 商売人冥利につきる話だと、祖母 ...

手が足りた日 nc+

私の祖母はいわゆる見える人だったらしい。 そう自分で名乗ったことは一度もないが、おばあちゃん子だった私は、折に触れて祖母の口から、怖い話とも不思議な話ともつかない出来事を聞かされて育った。これは、その ...

座ってはいけない場所 nc+

山に分け入って歩いているうちに、思っていた以上に足が重くなった。 天気は悪くない。風もない。だが距離の感覚だけが狂っていて、いつの間にか、ここまで来ていたのかと何度も立ち止まった。 少し開けた場所に、 ...

一時三十分 nc+

その日は、特別なことは何もなかった。 部活もなく、補習もなく、夜は家でだらだらテレビを見て、十一時前にはベッドに入った。ただそれだけの一日だった。 当時、俺の部屋には二段ベッドが置いてあって、下が俺、 ...

聞くだけの存在 nc+

昔、中学生くらいの頃の話だ。 その頃、私は夜が苦手だった。暗いのが怖いというより、静かになるのが嫌だった。家が古く、夜になると音が途端に減る。遠くを走る車の音も消え、風が止まると、世界から自分だけが切 ...

踝から先 nc+

学生の頃、妹と向かい合って話をしていた。 他愛のない会話だった。試験がどうとか、友達がどうとか、そんな内容だったと思う。 途中で、妹が急に黙った。 声を止めたというより、思考そのものが止まったような顔 ...

あっちの方 nc+

山で獲物を追うことは、山の内側に踏み込むことと同義だったと、あの猟師は後年になってから口にしたそうだ。 話を聞いた老人によれば、それは昭和の初め頃、まだ銃よりも勘と経験が物を言った時代のことだという。 ...

確かにうまかった nc+

大学生だった頃、私は一人で泊まりがけの登山に出かけた。 人と予定を合わせるのが面倒だったし、知らない山を一人で歩くことに、妙な解放感を覚える年頃だった。 初めて入る山域だったため、地図を何度も確認しな ...

声を覚える nc+

その山は、会社の所有地だった。 境界杭も測量図も揃っている。立ち入り禁止の札も立っている。だが、地元では昔から「あの山は人のものじゃない」と言われていた。誰が言い始めたのかは分からない。ただ、木を伐る ...

描かれたのは誰か nc+

ある国に、腕は比類なく、気性だけが歪んだ絵師がいた。 殿の御用を務める身でありながら、媚びもへつらいもせず、命じられた題に対しても一切の妥協を許さなかった。その態度は、忠誠というより挑発に近かった。 ...

わたしじゃない nc+

山に入ったのは、命日が近かったからだ。 理由を聞かれればそう答えるしかないが、実際には自分でもよくわかっていなかった。家にいれば、遺影と線香と、触れることのできない過去だけが静かに増えていく。外に出れ ...

使われない四〇二号室 iwa+

間取り図には、確かに載っている——怪談『使われない四〇二号室』 ——出版予定 原稿 一部公開 間取り図には、確かに載っている。契約書にも記載がある。だが、そのドアは、どこにもない。 廊下の壁は、四〇一 ...

トンキュー nc+

夜中に目が覚めた理由を、いまだに説明できない。 登山の帰り、山中のロッジに泊まった夜のことだ。標高はそれほど高くなかったが、周囲は完全に山に囲まれていて、街灯もなく、夜になると建物の外は闇そのものにな ...

山にいるあいだだけ nc+

母は山が好きだった。 登山というほど本格的なものではなく、地図に名前が載るか載らないかの低い山や、地元の人が散歩がてら登る程度の場所を、季節ごとに選んで歩く。そのたびに私は連れ出された。幼いころの話だ ...

一緒に下りてきただけ nc+

親父がこの話をしたのは、酒が入った席でも、誰かに聞かせるためでもなかった。 夜中、居間で古い地図を広げていたとき、独り言のようにぽつりと漏れた。 「……あれは幻覚じゃない」 それだけ言って、しばらく黙 ...

見えなかったものの周囲 nc+

自分が十歳の時の話だ。 県庁所在地に近い場所で生まれ育ったが、母方の実家は同じ県とは思えないほど山深いところにあった。冬休みや夏休みになると、決まって数日そこへ預けられた。山に囲まれ、家の裏はすぐ雑木 ...

名前だけが先に有罪になった nc+

旧姓の私の名前は、何度見ても妙に角が立っている。 画数が多いわけでも、読みにくいわけでもない。ただ、並びが強すぎると占い師は言った。 最初にそれを聞いたのは、駅前で声をかけてきた印鑑売りだった。最初は ...

その日は、鍵がかかっていなかった nc+

屋上に行ったのは、逃げた結果だった。 小学生の頃、私はいじめに遭っていた。理由は覚えていない。覚えていないということだけは、今でもはっきりしている。理由がないまま、教室にいることが苦痛になり、ある日、 ...

見返しただけ nc+

五年勤めた木材加工工場が移転することになったのは、特別な事情があったわけではない。 老朽化とコストの問題で、より広い敷地を安く借りられる場所が見つかった。それだけの理由だった。 移転先は、かつて大きな ...

出迎えたもの nc+

実家で飼っている猫の話だ。 その猫は、私が当時アルバイトしていた職場で捕獲された。野良として処分される寸前だったところを、引き取った。名前はマコト。雄で、生後半年ほどだった。 マコトは極端に人見知りを ...

触っていない nc+

朝の申し送りが終わる前から、病棟がざわついていた。 「飛び降りがあったらしい」 誰かがそう言って、誰かが「またか」と舌打ちした。 その病院は、糖尿の患者が散歩に使うという名目で屋上が常時施錠されていな ...

足元の助手席 nc+

エンジン音とアイドリングの微振動が、腹の奥に溜まっていた疲労をかき混ぜるように響いていた。 その日は、理由のはっきりしないだるさが朝から抜けなかった。寝不足でもなく、仕事が立て込んでいたわけでもない。 ...

たんぽぽの帽子 nc+

私の祖母は、編み物が得意な人だった。 いわゆる霊感だとか不思議な力だとか、そういう言葉で説明されがちな人でもあったが、私にとっての祖母は、冬が来るたび黙々と毛糸を編む、少し無口で、少し心配性な人だった ...

通り道 nc+

休日の午後だった。 外出の予定はなく、母も私も家にいた。母は居間で新しく買ったテレビゲームに没頭していて、私は床に座り、猫たちとだらだら過ごしていた。窓は閉まっている。外は静かで、風の音も聞こえない。 ...

戻った者 nc+

山の奥に、集落の者が決して近づかない場所がある。 地図には載っていない。載せる必要がないからだ。そこへ至る道は、途中で必ず消える。舗装は途切れ、獣道になり、最後は踏み跡そのものが消失する。方向だけは皆 ...

降霊陣 nc+

これから書くことは、かつて出版社に勤めていた父が、ある人物から預かっていた体験談である。 事情があって長く表に出なかったが、書いた本人は「自分のような軽率な人間が一人でも減るなら、それでいい」と言って ...

正午の影 nc+

昔、小学四年の終わりまで、雇用促進住宅と呼ばれる団地に住んでいた。 いわゆる典型的な団地で、一号棟と二号棟が向かい合い、その間に広めの公園が挟まっている。ベランダ同士も真正面に向き合う配置で、洗濯物や ...

二階で叱られる子供 nc+

子供の頃、埼玉との県境に近い場所にある古い団地に住んでいた。 いわゆるニュータウンの成れの果てで、建てられた当初は相当な世帯数があったらしいが、私が物心ついた頃にはすでに空き部屋が目立ち、夜になるとい ...

一歩先が無かった nc+

谷川岳に行ったのは、私が小学生の頃だった。 群馬に住む母方の祖父母の家へ、両親と三人で出かけるのは年に数回の恒例だった。仏壇に線香をあげ、霊園で墓参りを済ませ、そのまま東京へ戻る。その途中で、どこか観 ...

反射しない鏡 nc+

七月の終わりだった。 東京で生まれ育った一人っ子の自分は、ほぼ毎年、夏休みを丸ごと使って母方の祖父母の家に預けられた。両親は共働きで、いわゆる鍵っ子だったから、祖父母の家に行くのはたいてい自分ひとりだ ...

帰らなかったもの nc+

晩秋のある日、幼い私は家の玄関先でひとり遊びをしていた。 学校から帰ってくる兄たちを待つ間、牛乳瓶やワンカップの空き瓶に小石や木の実を詰めては並べる、他愛のない遊びだった。 しゃがみ込んで下ばかり見て ...

祭りの日の余分な椀 nc+

私の祖母はいわゆる「みえる人」だったらしく、私は子どもの頃から、祖母にさまざまな怖い話や不思議な話を聞かされて育った。 これは、その中でも今になって考えると、妙に喉の奥に引っかかる話だ。 祖母は料理が ...

数が合わなくなる道 nc+

沈丁花の香りがすると、足が止まる。 それがいつからなのか、自分でもはっきりしない。気づけば春先になるたび、理由もなく歩調が乱れ、視線が低くなり、無意識に道端の植え込みを探すようになっていた。 中学生の ...

学校で女子生徒が次々倒れる「集団パニック」——“霊感の強い子”の噂と集団心因性疾患の正体 nc+

学校で、女子生徒が一人、また一人と床に倒れていく。過呼吸を起こし、泣き叫び、中には聞き慣れない低い声を出す者もいた——。こうした「集団パニック」は、特定の地域や時代に限った話ではありません。日本でも海 ...

山に残った火 nc+

炭焼きの仕事というものが、どれほど人を山に縛りつけるものだったのかを、いま正確に想像できる者は少ない。 かつて各地の山中には、炭窯と小屋だけを頼りに、長いあいだ泊まり込みで炭を焼く杣人たちがいた。朝も ...

猫の視線 nc+

隣の家には猫がいた。名前はキクという。 白と黒のまだらで、背中の毛が少しだけ逆立って見える、妙に年寄りくさい猫だった。 その猫は、隣家の婆ちゃんにだけ懐いていた。畑に行くときも、寄り合いに出るときも、 ...

ディアトロフ峠事件~死の山の九人 nc+

ディアトロフ峠事件を調べると、最後に必ず同じところへ戻ってくる。 なぜ死んだのか、ではない。 なぜ、外へ出たのか。 一九五九年の冬、ソ連のウラル山脈へ向かった九人の登山者は、全員が帰らなかった。彼らは ...

光の糸 nc+

散歩の途中だった。 季節は覚えていない。湿り気のある空気と、舗道脇の雑草の匂いだけが、今もやけに鮮明に残っている。私は当時まだ若く、高校で漢文を教え始めて数年目だった。歩くことが好きで、授業の合間や放 ...

山の神の日 nc+

毎年一月十二日は、その土地では「山の神の日」と呼ばれている。 山の神が山に生えている木の数を数える日であり、その日は理由を問わず誰も山に入らない。森林組合でも伐採や巡視は完全に止まり、林道の入口には簡 ...

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