短編 怪談

追いかけられる#715-0122

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先日の休みに子供二人と嫁さん連れて川遊びに行こうということになり、某県にある山の中の川のほうへ遊びに出かけた。

299 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/06/04(月) 09:46:39.33 ID:OssYFmEa0

家から車で片道三時間くらいで、朝早くでて(五時過ぎくらいに出た。)夜遅く帰ってくれば日中十分遊ばせてやることが出来ると考えて日帰りで計画を立てて行ったんだけど、何せ山奥で目印になるようなものが何も無い。

道中で完全に道に迷った。

どうするかと思案しながら道なりに車を走らせていたら、突然視界が開けた。

どうやら大きなダムのそばに出た様で、○○ダム□kmと看板も見えたのでほっと安心して、とりあえず看板のダムに向かって車を走らせた。

しばらくするとダムの展望台があり、トイレとか自販機もあったので駐車場に車を止めて、しばらく地図とにらめっこするから嫁と子供に外の空気でも吸って来いと休憩を促した。

目的地までのルートもほぼ把握して、よしこれでいけるぞと思いフッと視線を前に上げると、子供と嫁さんが自販機の前で飲み物を買おうとしてる姿が目に入った。

窓を開けて、俺にも缶コーヒー買ってくれと叫んで窓を閉めて、再度嫁さんたちの方を見ると、一mくらい後ろの所に見知らぬ女が立っていた。

薄い水色系のワンピースのような服に、黄色いカーディガンのようなものを羽織っていて、髪は肩位だがぼさぼさ。

後姿しか見えなかったが、なんか危険な人物の香りがプンプンしたのでこれはいかんと思い、慌ててシートベルト外して車のドアを開けて嫁たちの方へ駆け寄ろうとすると・・・。

あれ?いない。

周り見渡したけど女どころか人の気配すらない。

我に返って、もう行くぞと嫁たちに車に乗る様に促して出発。

なんだったのかなあと心の中で自問自答しながら車を走らせていたが、どうにもこうにも道がグネグネのカーブ道。

運転も嫌いじゃないので運転自体が楽しくなってきて、女のことなどすっかり忘れて運転し始めたら、子供たちが後ろから一言。

「さっきから曲がり角とかに黒いもやもやした塊あるけどあれってなに?」

??そんなもの私には全く見えないんですけど??

と子供に返事をしたら、助手席から嫁が

「スピード上げて、なんか変なおじさんが追いかけてくる!!」

とおよそ悲鳴に近い状態で叫んだので !? とバックミラーを確認したら、真っ白な着物を来たおじさんというよりおじいさんが、鎌を振り上げて異様なスピードで追いかけてくる。

グネグネ道とはいえ、三十から四十kmh位のスピードが出てるのに、バックミラーの中のおじいさんはつかず離れずずっと走って追いかけてくる。

なんかやっばいと思って、アクセル踏んでスピード上げ始めたら右太ももに違和感。

それどころではないので右手で太ももを払うような動作をしつつ、とにかく車を走らせる。

だが、そのふとももの違和感が、明らかにももをギュッと握られてるような感触に代わってきて・・・。

我慢できずに視線をふとももに落とすと・・・。

半透明の手がしっかりと私のふとももを握っていた。

もう私もうわっと短い悲鳴を上げて思わず急ブレーキ。

嫁も「なんで止まるん!!」とパニックで叫んでいたがそれどころではない。

嫁が「(おじさんが)来る~!!」と叫び声をだした直後に車の中に大きな声で「・「@・」:、p、大丈夫!!」(最後だけ聞き取れた)と嫁ではない女の人の大きな声が響いた。

わけも分からずパニくってる、車の中の私たち家族四人とは関係無しに車は停車。

後ろを振り返ってみたら、さっきまで猛スピードで来てたおじさんはどこにもおらず、???となってしばらく道の真ん中に止めた車の中で四人で呆然としてた。

分割しまくってすいません。

このくらいの行数でないと書き込めないので・・・。

以上が先日体験した話です。

あのままスピードを上げ続けたら、間違いなく事故を起こしてたと思います。(今思えばふともものあの手は、女の人だったような気がします。)

危険だと思ったあの女の人が、逆に私たちを救ってくれたんでしょうか・・・。

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