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能面と鎮魂

更新日:

私は東北在住なんですけど私の住んでいる地域で最近変な話があるんです。

692 本当にあった怖い名無し 2009/08/28(金) 18:34:54 ID:zTzFD6IQO

「能面が起きた」と。

それは、今年の五月に私の住む部落(地域的な意味です)で急きょ祭りが行われることになりました。

今まで無かった祭りが急にできたのです。

それで、知り合いの区長さんになんの祭りか聞いてみました。

十七歳以上の者はほぼ強制参加。

祭りと言っても出店があるわけでもなく、お寺の境内で火を焚いて鎮魂すると。

教えてくれたのはそれくらい。

しつこく聞いたのですが「どうせ参加しなくちゃならないんだから、そうすれば分かるよ」と。

両親にも聞いたのですが「町の安全を祈って行う」とか「町おこしだ」とか、なんとなくはぐらかされてるような内容の答え。

正直、面倒でした。

仕事を理由に不参加しようと考えました。

ですが……、私の職場はその部落にある小さな建設会社。私はそこの事務をやっていました。祭りの当日、会社は全体休業。

行かなくてはならなくなりました。

夕方くらいに寺に行くと、部落の人達がいるわいるわ。

こんなに人住んでたの?と思うくらい集まってました。

みんなが、境内の真ん中にある火を焚くやぐらを囲む様に丸くなってます。

私も嫌々ながら混じりました。

夜七時、太鼓が鳴らされお寺の中から能面をかぶった人が四人出てきました。

寺の住職と区長さん、(服装は私服だったので服装や体格で分かりました)後の二人は分かりません。

その四人が焚き火の周りを回り始めました。

手には扇子と、棒の先に長い毛が付いたやつを持っています。

しばらく回ったあと、太鼓に合わせて踊り始めました。みんなバラバラでした。

区長さんは盆踊りみたいな踊り、住職はお世辞にも踊りとは言えないような不恰好な動き、残り二人はジャンプしたり手を叩いたり。

見ている年配の人達は、ほとんど手を合わせていました。

三十分ほど経ったとき、太鼓が一度ドン! と大きく鳴って、踊りが終わりました。

司会者から

「今日は忙しい中どうもありがとうございました。これから集会所で打ち上げをいたしますので皆様どうぞ」

とアナウンスされた。

みんながぞろぞろと場を後にする。

その中に職場の同僚がいたので話しかけました。

私「なんなのこれ?」

同「分からん(笑)なんかみんな変だよな」

私「打ち上げに行って聞いてみる?」

同「そうだな」

そして集会所に行きました。

祭りに参加した人の7割は帰ったらしく、人は少なくなっていました。

集会所の中にはテーブルがずらっと並んでいて、オードブルやジュース、酒が出ていました。

私と同僚で適当に座り、同僚はビール、私はジュースをいただきました。

特に誰かのスピーチがあるわけでもなく、みんな座るなり適当に飲んだり食べたりしてました。

しばらくすると、近くにいたおじさんが酔い始めたのでチャンスだと思い「今日の祭りってなんなんですか?」と聞いてみました。

おじさんは

「んぁ? あぁ……能面が起きたんだ。だからなぁ……。鎮魂だ鎮魂!」

と言った後、知り合いらしい人と喋り始めたので聞けず。

私は思い切って区長さんに聞きに行きました。

「そうだなぁ。どこでもあるんだよ、こういうのは。でもな、このことは分からなくてもイイんだ。あんたはこういう祭りがあった時に参加してくれればいい。もう少し歳をとったら全部話してやるから」

とだけ言われました。

これ以上は聞くことは出来ませんでした。

たぶん、昔飢饉があって……とかだとは思いますが隠すことあるのかな?と。

ただ、「能面が起きた」ってどういう意味なんだろ?

うまく伝わらないかもしれませんが、実際にあったことです。

(了)

 


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