この歌は食べることもままならない昔の貧しい人達が、自分達の子供が泣く泣く子買いに買われていってしまう様子を歌ったものだという。
口減らし悲哀の歌なのです。
はないちもんめは、『花一匁』と書きます。
花は子供を指す隠語。匁は、重さの単位(約3.75g)
当時、花を売り買いする際、匁が値段の基準となっていました。
『花一匁』という言葉から、当時の子供がいかに安い値段で売られていたがわかります。
はないちもんめの本当の意味
買って嬉しい花一匁
(子供が安く買えた。嬉しいねぇ)
負けて悔しい花一匁
(わが子が値切られてしまって悔しい)
隣のおばさんちょいと来ておくれ
鬼が恐くて行かれませんよ
(子買いが恐くて外に出られないんです)
お布団かぶってちょいと来ておくれ
お布団ボロボロ行かれませんよ
お釜かぶってちょいと来ておくれ
お釜底抜け行かれませんよ
あの子が欲しい
(あの子を売ってくれ)
あの子じゃ負からん!
(あの子はいなくなると困る。だから負けられない)
その子が欲しい
(それなら、その子を売ってくれ)
その子じゃ負からん!
(その子もいなくなると困る。だから負けられない)
相談しよう
そうしよう
(了)