ドラえもん都市伝説~のび太は科学者だった?
ドラえもんの動力は体内にある電池らしいのだが、この電池がいきなり切れてしまう。
突然動かなくなったドラえもんをなんとかもとに戻そうと、のび太はドラえもんの妹のドラミちゃんに相談するが、ドラミちゃんは電池を交換してしまったらドラえもんのメモリーは消去されてしまうので、今までの事を忘れてしまう。
のび太はドラえもんの電池を交換する事を拒んだ。
ドラえもんとまた話がしたいが、記憶を失ったドラえもんを見たくはなかったからだ。
のび太はその日から変わる。
毎日勉強に明け暮れる日々が続くのだった。
それから、友達とも全然会わなくなった。
やがて、成績が常に悪かったのび太は学校で一番優秀な児童になり、中学、高校、大学とトップクラスの成績で卒業する。
そして、十数年後、のび太は科学者になっていた。
そしてついにあるものを設計する。
それは人工知能を持ったネコ型ロボットである。
世界で初めて人工知能を持ったロボットを設計したのはのび太だった。
そして、のび太は眠ったドラえもんの電池を記憶を消さないまま交換した。
設計者ののび太にとって記憶を消さないで電池を入れ替える事はさほど難しくなかった。
ドラえもんは記憶を持ったままよみがえり、「おはよう、のび太くん」と言った。
のび太は泣いた。
「おいおい、のび太くんどうしたの?またいじめられたのかい?」
ドラえもんはのび太を心配した。
横でのび太の妻、しずかが微笑んだ……
(了)