世界の終わりと檻の中の母親~不意打ち』
原題:LADY IN A CAGE 1964年公開 アメリカ映画
監督: ウォルター・E・グローマン
製作: ルーサー・デイヴィス
脚本: ルーサー・デイヴィス
撮影: リー・ガームス
音楽: ポール・グラス
あらすじ
真夏……道路に倒れているホームレスのじいさんの足を無表情にローラースケートでぐりぐりする黒人の少女、車の中で汗みどろになりながら抱きあう男女、通りを走る車は渋滞にイライラしているのかあちこちで響くクラクション、道路には黒い犬が死んでいる……
街道沿いの豪奢な邸宅。そこではコーネリアと30歳になる一人息子が2人で暮らしている。
コーネリアは数ヶ月前に腰骨を痛め、2階への上り下りは鳥かごのようなホームエレベーターに頼らねばならなかった。
ある夏の週末、息子はコーネリアを残して友人たちとの数日のバカンスに旅立つ。だがトラブルの火種はその時点から起こり始めていた。
独り残されたコーネリアが2階に昇ろうとエレベーターを動かした途端、停電が起こりエレベーターは空中で止まってしまう。
飛び降りるのもままならない空中に取り残されたコーネリアは、玄関先まで繋がれた非常ベルを鳴らし救いの手を待ち望むが、やがて現れたのはさらなる最悪の事態を招くことになるある人物だった……