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■ニュータウンの幽霊団地探検記

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うちの地元は、ニュータウン地域なんだけど、ボロボロな団地ばかり。

723 :本当にあった怖い名無し:2006/07/08(土) 01:00:22 ID:GD4TukHLO

今では老人が住む町に変わっちゃってる。

小学校2年生の夏、放課後にいつもの仲間8人と冒険に出かけたんだ。
地元から2kmほど離れた、団地の端の方、隣に雑木林がある場所。
雰囲気は最悪で、昭和80年代のノスタルジックな感じ。
その雑木林をみんなで歩き回って楽しんでいたんだけど、
日が落ちてきたし帰ろうとした。

夕暮れ時、皆でワイワイ帰ってたら、ある団地の前を通りかかったんだ。
そこは雑木林に囲まれた、隔離されたような団地が二棟並んでいる場所。
空気が重くて、まるでPSソフト『夕闇通り探検隊』の雰囲気そのもの。

正面の道路を歩いていたら、どこからか女の子の笑い声が聞こえてきた。
回りを見渡しても誰もいない。
8人の中に女の子はいないし、声の主を探したんだ。
すると、団地の2階の窓から女の子が網戸越しにこっちを向いて笑っていた。
その部屋は真っ暗で、奥は何も見えない中、女の子だけがピンク色の服を着て笑ってる。
何秒か見とれた後、俺は周りに伝えようとしたけど、何人かがその女の子に気付いていた。
皆、何秒か見とれていた。

一人が「うわーーーーーー!!!!!」って叫んで走り出したので、皆も叫んで走り出した。
俺はローラーブレードを履いていたので、転んだけど必死で起き上がり走った。
公園にたどり着いた皆は、「幽霊だ!幽霊だ!」と騒ぎ始めた。
知り合いのおばちゃんにも「幽霊がいた」と言ってたけど、おばちゃんは軽く流してた。

しばらくして、みんなで「明日は休みだから、あの家をもう一回調べに行こう」と決めた。
仲の良い俺と他2人で、翌朝その家を調べに行くことになった。

翌朝、3人でその団地に向かい、問題の場所に着いた。
晴天の朝なので不気味な気配はなかった。

手始めにポストを調べることにしたんだ。
俺は前の道路にいて、ポストは友達が調べていた。
友達が「20×号室だよね?」と尋ねてきたので、「うん、そうだよ」と答えた。
「ちょっときて」と手招きされたので、ポストのところに行った。
「これさぁ」と友達が指したのは、その家のポスト。
丸いシールが貼ってあり、『移転:○○』と名前が書かれていた。

このシールは引越し時に名前を書き、新たに住む人が来たら剥がすもの。
つまり、20×号室は引っ越した後で居住者がいない。
あの女の子は何者?マジで幽霊?
理解できなかったが、分かった瞬間怖くなって鳥肌が立った。
でも友達2人は冷静で、「2階に上がってドアの前まで行こうぜ」と言い出した。
正直行きたくなかったけど、二人が行くもんだから付いて行った。

二階に上がり、20×号室の青い扉の前に立った。
友達は新聞の投函口を開けて中を覗いていた。
数秒後、友達が猛烈な速さで階段を駆け下り逃げていった。
俺も猛烈な勢いで逃げ出した。
何処へ向かっているのか分からないけど、とりあえず走った。

多少走って人通りがある場所に出て、やっと落ち着いた。
「なにがあったの?」と聞くと、「いきなり顔に風がきたからビックリした」と友達が言った。
「風だけかよ」と思ったけど、その日は無風で暑かった。
空家なので窓は全て閉まっているはず。
その答えを皆で出したとき、皆黙ってしまった。
寒気がした。
昨日は「幽霊だー!」ってテンション上がってたけど、
この現実を知ってテンションはガタ落ち。本当に笑えなかった。

次に学校でその結果を皆に伝えた。
何人かは既に友達から聞いて知っていたが、盛り上がりは半端なかった。
「今日放課後行こうぜ」と話す奴もいたが、俺ら3人は行くのを拒んだ。

次の日、行った面子は「本当に引っ越してた。俺らが見たのマジで幽霊?」と神妙な面持ちで言ってきた。
8人全員同じものを見たのだから間違いはない。

その後、幽霊団地は学校で話題になった。
同じ幽霊を見たと言う奴がいたが、どいつも胡散臭い。
単なる目立ちたがり屋に見えた。
実際、見てないから盛り上がれるのであって、見てしまったら興味すら湧かない。
そうして、幽霊騒ぎは鎮火していった。

以上です。
読みにくくてすみません。

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